15年間積もり続けたゴミの山が大変身!環境・生命・平和がテーマの公園!
こんにちは、ソウルナビです!ソウルにはグルメやカフェ、ショッピングなどいろんな観光スポットもたくさんあるけれど、自然がいっぱいの公園も意外とたくさんあるんです。今日はそんな公園の1つで、ソウルの西部にある「ワールドカップ公園」をご紹介しましょう。その名の通り、こちらは2002年のワールドカップ開催を記念し整備された公園。場所もワールドカップ競技場の隣りにあり、5つのある公園を合わせて「ワールドカップ公園」と呼ばれています。公園5つ分だから、とっても広い広い公園!それではさっそくワールドカップ公園に行ってみよ!
「ワールドカップ公園」とは??
先ほどもふれたように、こちらは2002年のワールドカップ開催を記念し、ソウルの西部に位置する蘭芝島(ナンジド)ごみ埋立地を整備して造成された公園。オープンしたのもワールドカップ開催直前の2002年5月1日でした。この蘭芝島はもともと蘭と芝が豊かに育つことからその名が付けられ、季節ごとにたくさんの花が咲き誇り、数多くの渡り鳥が訪れる自然の宝庫でした。しかし1978年から15年間、ソウルで発生したすべてのごみがこちらに埋め立てられ、島はごみの山と化してしまいました。しかし、1996年から始められた安定化事業でごみの山はさまざまな動植物が生息する命の地として生まれ変わり、環境・生命・平和をテーマとするワールドカップ公園があらたに誕生しました!
環境・生態公園として生まれ変わったワールドカップ公園には動植物がたくさん!
ごみの埋立地から生まれ変わったワールドカップ公園。現在では約450種の植物と約400種の鳥、昆虫、哺乳類などの野生動植物が生息する大切な場所となっています。中でもソウルで最も広範囲に自生するススキと、絶滅危惧種でワールドカップ公園で集団生殖しているジムグリガエルはワールドカップ公園を代表する生物!
「ワールドカップ公園」へのアクセスは?
ワールドカップ公園があるのは地下鉄6号線ウォルドゥコッキョンギジャン(ワールドカップ競技場)駅1番出口から徒歩10分くらいのところ。ソウルの西部、ワールドカップ競技場のすぐ隣りにあります。このワールドカップ競技場内には競技場だけではなく大型マートのホームプラスや映画館もあります。ホームプラスで食べ物や食料などを調達してからワールドカップ公園に遊びに行く、というのも良さそう^^ また平和の公園のすぐお隣りには麻浦農水産物市場もあります。
それではワールドカップ公園を構成する5つの公園、「平和の公園」「ハヌル公園」「ノウル公園」「蘭芝川(ナンジチョン)公園」「蘭芝漢江(ナンジハンガン)公園」を1つずつ、紹介していきましょう。
平和の公園(ピョナエコンウォン)
名前のとおり、「自然と人間、文化の共存と共生、そこから生まれる平和を祈願する空間」をテーマとした公園。ワールドカップ公園を代表する公園でもあります。 漢江の支流を引き込んで作られた蘭芝の池(ナンジヨンモッ)、ワールドカップ公園展示館である蘭芝島物語(ナンジドイヤギ)、平和の庭園、ピクニック場などがあり、市民の休憩と運動、余暇の場所として利用されています。
<平和広場>
ワールドカップ競技場の目の前にある広場。イベントなどが行われたりもします。
<蘭芝の池(ナンジヨンモッ>
漢江の水を引いて作った池で、水生植物を利用してキレイな水質に!魚が泳ぐ姿を間近で見ることができます。また噴水もあります。
<ユニセフ広場>
蘭芝の池の周りにある円形をした広場。水辺の景色を鑑賞することができる、お散歩、休憩の空間です。
<蘭芝島物語(展示館)>
ごみの山であった蘭芝島がどのようにして環境生態公園へ変わっていったのか、その過程を見ることができる博物館。ここを最初に見ておくと、そのあとに行く公園での緑のありがたさが何倍にも感じられるかも!展示室や映像室、体験コーナーを通して、ごみのリサイクル方法や、ごみから排出されるガスと汚染している水の環境的処理方法を分かりやすくかつ面白く観覧することができます。
<星座の広場、床の噴水>
床に天上列次分野地図(朝鮮時代の星座地図)が描かれている広場。床噴水もあるなど、家族が一緒に楽しめる空間です。
<平和の芝生広場>
<メトロポリスロード>
平和の芝生公園と星座の広場をつなぐ道。秋にはコスモスが満開に!
<平和の庭園>
地面の起伏を利用し大地の芸術、和合と共存と平和のイメージを表現した広場。
<エネルギードリームセンター>
2012年に竣工した、韓国初の公共用エネルギーが自給自足可能な建物。1階はエネルギードリーム館、2階は緑テーマ展示館、3階はコミュニティ館になっています。
そのほかに・・・
ハヌル公園(ハヌルコンウォン)
かつてここにあったごみの山が、自然いっぱいの公園に生まれ変わりました。ハヌル=空の名だけあって、ワールドカップ公園の中では空に一番近い場所にあります。秋にはススキが楽しめるところとしても有名。ここからは北漢山や南山、漢江などソウル市街を一目で見渡すことができます。一面に広がる空や大地、風力発電に使われる風車を見ると、ここがソウルであることを忘れてしまいそう!この公園だけでも見る価値ありのオススメ公園です。
ワールドカップ競技場駅からハヌル階段へのアクセスは?
<ハヌル階段>
頂上であるハヌル公園があるところまで上がれる階段。東側(平和公園側)と西側(ノウル公園側)にあります。階段を上がりながら涼しい川風を感じることができ、ソウルの街や漢江を眺めることができます。
<広大なススキ畑(秋)>
秋になるとハヌル公園一面ススキに。黄金色や銀色に輝くススキはとってもきれい!毎年10月の中旬にはソウルの秋の代表的なお祭り「ススキ祭り」も行われています。
<ハヌルルタンヌンクルッ(空を盛る器)>
ハヌル公園の中で一番高い展望台。北には北漢山、東には南山と63ビル、南には漢江、西には幸州山城が見えます!
そのほかに・・・
ノウル公園(ノウルコンウォン)
ノウル(夕焼け)という名の通り、ソウルで一番美しい夕焼けが見える文化芸術公園。公園の中には彫刻芸術作品があり、展望デッキなどとともに広い公園で余暇を楽しむことができます。またタヌキ、ヤマネコ、キバノロ(朝鮮半島などにいるシカの仲間)などの野生動物が生息するソウルを代表する生態系の宝庫でもあります。
<ノウル階段>
ノウル公園へと続く、蘭芝漢江公園側にある階段。とっても長いけれど、上りながら漢江を見ることができます。
<彫刻公園>
自然と文化が調和したテーマスペース。大規模な芝生の広場に場所別のテーマを決め、国際的なレベルの芸術彫刻作品を設置し、漢江と夕焼けをバックに文化芸術作品を楽しむことができます。
<ノウルキャンプ場>
美しい夕焼けやソウルの景観を見ながら、芝生の広場で心のままにキャンプを楽しむことができます。
<パークゴルフ場>
パークゴルフとは小規模なスペースで年齢や性別に関係なくみんなが一緒に楽しめるようにと考案されたゴルフのようなスポーツ。夕焼けを見ながらパークゴルフを楽しむことができます。
そのほかに・・・
蘭芝川公園(ナンジチョンコンウォン)
蘭芝島の北側をぐるりと回り、漢江へ流れる蘭芝川には、柳や葦などの水生生物が生息しています。さまざまな汚染物質にあふれた過去から立ち直り、魚や鳥が訪れる澄んだ自然河川として生まれ変わりました。
<芝生広場>
蘭芝川公園の中心にある広場。周辺には紅葉やケヤキなどがあり、市民の憩いの場として愛されています。
そのほかに・・・
蘭芝漢江公園(ナンジハンガンコンウォン)
市民に都心の中の休息と遊びの空間を提供する公園。平和の公園、ハヌル公園、ノウル公園につながる3つの橋があります。サッカー場、バスケットボール場などの運動施設やキャンプ場などの施設、ヨット場、船着場、水上スキー場などのアクティビティ施設もあります。
いかがでしたか?昔ごみの山だったということが信じられないくらい、自然がいっぱいの公園!また公園によって特徴があるから、どの公園も楽しい!でもとっても広くて一度で全部まわるのはちょっと大変かも。気になった公園があったら選んで行ってみてくださいね!たまには公園でまったりした時間を過ごすなんていかがですか?^^ 歩くだけでとっても癒されるかも?以上、ソウルナビがお伝えしました。