色とりどりのバスが走る!~7/1バス改編&料金改定情報

7月1日からバスの体系が大幅に変わる!バスの番号も全部変わる!?

こんにちは、ソウルナビです。以前ソウルにいらっしゃって最近ソウルにまたいらした皆さん。街を歩いていて「何かが違う、、、、」と思われた方も多いのでは?そうなんです。変わったのはバスの色。以前、ソウルの市内バスの色と言えば黄色黄色黄色!黄色といえばソウルのバス!というぐらい黄色一色。それが今では緑色や青色、中には赤い色のバスといろとりどり!しかもバスの横には「R」や「G」、「B」などのアルファベットが、、、それに加えて以前の黄色いままのバスも走っていて、すっかり地元のソウル市民も「あれは一体なんだ?」と混乱の真っ最中。その混乱の理由、実は7月1日からソウル市のバス体系が全面的に変わるためなんです。新しい青色とか緑色、赤色のバスは新しいバス体系を示す色。色だけ先に替えて走っているんですね。それではその新しいバス体系について、ナビが理解できる限り(ちとむずかしい、、、)ちょこっと説明をいたしましょう。
7月1日からバス体系が全面改編!
今年(2004年)7月1日からバスの体系が全面的に変わります。現在ソウル市内を走るバスといえば?市内を走る都市型バスと駅の周辺など近距離を走るマウルバス、そして座席が多くて長距離を結ぶ座席バス、そして去年から運行を開始した市内循環バス(イエローバス)の4つ。これが7月から一般バス、マウルバス、座席バスの区別がなくなり、レッドバス、ブルーバス、グリーンバスというふうに変わります。そしてそれぞれ名前の通り、レッドバスは赤色(R)、ブルーバスは青(B)、グリーンバスは緑(G)に塗り分けられ、また横にはそれぞれの色の頭文字であるR、B、Gの文字が表示されるようになります(イエローバスはそのまま)。ではレッドバスって?ブルーバスって?グリーンバスって?それぞれのバスについて説明しましょう。
改編前 改編前 改編前

改編前

改編後 改編後 改編後

改編後

市内バスが幹線バス−支線バスの2タイプに!
おおまかに言うと、いままで市内を自由?に走っていた市内バスが、幹線バス(ブルーバス)と支線バス(グリーンバス)の2つに分けられます。これは多くの市内バスが市内中心部を通るため、バスの量が集中し混雑していた状態を整理解消するため。市内中心部を横切るのは基本的に幹線バス(ブルーバス)だけとなり、中心部や他のエリアへ向かう場合は支線バスー>幹線バス(−>)支線バスと乗り継ぐことになります。
<幹線バス>

<幹線バス>

<支線バス>

<支線バス>

路線も大幅に整理!
新しい交通体系は全420路線、7967台を予定。現在より約50路線増えますが、台数はほぼ現状維持。また平均配車間隔は10分以内となる予定。
では路線がどのように変更されるかというと、、、

新設幹線路線に統合(残余区間が支線に)
144路線−>151路線(幹線80、支線71)
短縮・分離
26路線−>23路線
変更・延長
22路線
既存路線を支線化
136路線
広域路線に転換
36路線−>19路線
支線新設
27路線
追加検討支線
35路線

とかなり大幅なもの。この路線変更により、都心を通過する路線は168路線(4905台)から88路線(2373台)に減少。たとえば鍾路3街の場合、331台から151台へ減少、南大門前が508台から217台に大幅減少されます。

<改編前>

都市型バス255路線(6638台)
座席バス46路線(943台)
地域循環バス(マウルバス)66路線(558台)
合計367路線(8139台)

<改編後>

幹線バス(ブルーバス)80路線(2703台)
支線バス(グリーンバス)292路線(4451台)
広域バス(レッドバス)32路線(769台)
循環バス(イエローバス)5路線(44台)
合計420路線(7967台)
<広域バス>

<広域バス>

<都心循環バス>

<都心循環バス>

<グリーンバス・マウルバス型>

<グリーンバス・マウルバス型>

バスの料金、地下鉄料金が距離単位制に!
これじゃあ乗り換えが増えてそのたびに料金が加わって乗客は大変!ということがないように料金に距離単位制が導入されます。これは一定距離以内の乗車なら、バスを何度乗り換えても料金は同じというもの。乗り換えが発生することによる負担増をできるだけ押さえる予定だそう。また同じバスに乗っている限り、途中で料金が変更されることはありません。また同時に地下鉄も距離単位制に変更されます。地下鉄はいままでゾーン制を採用してましたが、距離が遠いのに料金が安くなる不合理があり、それを解消するためだそうです。

<バスの種類>
記号/名称/概要
R/レッドバス(広域バス)
ソウルと盆唐や一山など首都圏にある都市を結ぶバス。2004年現在のほぼ座席バスがレッドバスになります。現在の高級座席バスと一般座席バスの区分はなくなります。
B/ブルーバス(幹線バス)
市内の重要幹線道路を走り、外郭と都心などの中心を結ぶバス。2004年5月現在の市内バスの一部があたります。ブルーバスは高級幹線バス(連結バス、中央バスレーン使用バス、低床バスなど)と一般幹線バスに分かれます。
G/グリーンバス(支線バス)
幹線バスと連携し、幹線と市内各地を結ぶバス。2004年5月現在の市内バスの一部とマウルバスにあたります。
Y/イエローバス(市内循環バス)
都心の中心部内を循環するバス。2004年5月現在2路線が運行中。
<ブルーバス:B>

<ブルーバス:B>

<低床バス>

<低床バス>

<グリーンバス:G>

<グリーンバス:G>

<イエローバス:Y>

<イエローバス:Y>

バスの番号も変わる!
バスの体系が変わるということは?はい、バスの番号も全面的に変わります!新しいバスの番号はソウルの地域を7分割し、それぞれに番号を振り、その番号の組み合わせで出発点と目的地を表示する、というもの。

たとえば・・・
○ブルーバス(幹線バス)
1012番:(1:東北部+0:都心+1:バスID番号12番)
−>出発エリア1(東北部)と到着エリア0(都心)を結ぶ12番目のバス

○グリーンバス(支線バス)
1212(1:東北部+2:東部+バスID番号12番)
−>出発エリア1(東北部)と到着エリア(東部)を結ぶ12番目のバス

○レッドバス(広域バス)
9112(9:固有番号+1:東北部+バスID12番)
−>出発エリア1(ソウル東北部郊外)とソウルを結ぶ12番目のバス

○イエローバス(都心循環バス)
412(4:南部方面+バスID12番)
−>出発到着エリア4(南部)方面をまわる12番目のバス

※地域別の番号は以下のようになります。
7:北西部(恩平区、麻浦区、西大門区)
1:東北部(道峰区、江北区、城北区、蘆原区)
6:西部(江西区、陽川区、永登浦区、九老区)
0:中心部(中区、鍾路区、竜山区)
2:東部(東大門区、中浪区、城東区、広津区)
5:南西部(銅雀区、冠岳区、衿川区)
4:南部(瑞草区、江南区)
3:南東部(江東区、松坡区)

※ソウル郊外も同じように番号がふられます。
7:坡州・高陽
1:議政府・楊州・抱川
6:仁川・富川・金浦・光明
2:九里・南楊州
5:安養・果川・儀旺・安山・軍浦・水原
4:城南・竜仁
3:河南・広州
ということで、かなり大幅に変更されることがわかります。たしかに現在の小番号の乱立は整理されますが、せっかく覚えたバスの番号はどうなるの?、、、という感じもあります。

ソウル市交通局が発表したバス番号路線変更情報はこちらにあります。ご参考までに。
たとえばナビオフィスの近くを通るバスについて見てみましょう。
28番−>ブルーバス144番。路線は現状維持
63−1番−>ブルーバス301番。路線は現状維持。
154番−>グリーンバス2015番?路線短縮に。

バスの乗り場も変わる!
いままで市内バスの乗り場といえば道の両側にずらずらずらと番号別にバス停があり、しかもそのバス停があるのにもかかわらずどこに止まるかどうかわからない、、、という状態。この状態が少し改善されるかもしれません。幹線道路には中央にバス専用レーンが設けられ、専用のバス乗り場が設置されます。またバス乗り場の案内板も全面的に交換、現在のイエローバスのような案内板に変更されます。
中央バス専用レーンは現在一部路線で施行中。今後年内に三一路や江南大路など6路線73.5kmに導入が進められ、最終的には13路線170kmに導入される予定。
<中央バスレーン用バス停>

<中央バスレーン用バス停>

<バス停>

<バス停>

<バス停>

<バス停>

料金も変わる!
さきほど料金体系も変わると申し上げましたが、7月1日から料金も変わります。大きく変わる点は交通カードの使用が前提となること、交通カードを使用しない場合は1回券を発行、通常料金より100ウォンプラス(都心循環バス、マウルバスは50ウォンプラス)、という旅行者には冷たいシステムとなります。

ちなみに料金の方は、、、
レッドバス1400ウォン
ブルーバス(高級)1000ウォン
ブルーバス(一般)800ウォン
グリーンバス(一般)800ウォン
地下鉄(初乗り)800ウォン
グリーンバス(マウルバス)500ウォン

※いずれも交通カード使用時、未使用時は100ウォンプラス。
※バス10kmまで。10km以上は5kmごとに100ウォンプラス。
(10kmの概算~市庁基準に水色、彌阿サムゴリ、中谷、峨嵯山、九宜、蚕院、総神大入口、楊坪、文来まで)
※地下鉄はソウル市内12kmまで。12km以上は6kmごとに100ウォンプラス。42km以上は12kmごとに100ウォンプラス。ソウル市外は10kmまで。10km以上5kmごとに100ウォンプラス。35km以上は10kmごとに100ウォンプラス。
(12kmの概算~市庁基準に石渓、九老、九宜、大林、鍾路3街基準にヨンシンネ、高速バスターミナル、ソウル駅基準に彌阿、舎堂まで)
※学生20%割引、小学生50%割引(交通カード使用時のみ)
※ブルーバス(高級)は10月まで800ウォンに据え置き

なお、交通カード割引は廃止。定額券は学生のみ当分継続。

さらに今後こんなことが変わる!
今回の改編で導入されるのが「BMS」。バスの総合的な運行を監視し、情報案内などを統括的に行うバス司令室が設置されるんだそう。また今後導入が予定されているのが「BRT」。これはBus Rapid Transitの略で、いわゆる「ゴムタイヤで路上を走る新交通システム」。ソウル市内と郊外を結ぶ路線など21路線が計画としてあがっているそうです。また昨年から一部導入、試験運行された連結バス、低床バスも今後導入を進め、台数を増やすそう。ソウルのバスの姿が大きく変わるかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?今回、ナビが把握しているところまで及ばずながら説明をさせていただきました。しかしこれだけの大幅の変更が、これから約1ヶ月の間にすべて用意できるのか、とってもとっても疑問です。また次の日から昨日まで乗っていた番号のバスが来なくなる、、、そのような事態が市民に大混乱を招かないか、とってもとっても心配です。しかし始めてからいろいろ手を加えるお国柄、今回も何はともあれまず始めてしまうのでは、、、今後1ヶ月の動向をナビも注意深く見守りたいと思います。以上、バス好きのソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-05-18

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