ソウルでも有数のブジャトンネ(高級住宅街)として知られる、平倉洞の友人宅を訪問!
みなさん、こんにちは~ 今回はソウルでも有数のブジャトンネ(高級住宅街)として知られる、平倉洞(ピョンチャンドン)の友人宅を、豪邸とは縁遠い私みれいなが訪問してまいりました! 高級住宅街というと、清潭洞(チョンダムドン)や漢南洞(ハンナムドン)などが思い浮かびますが、ここ平倉洞もこちらでは知らない人はいない高級住宅地のひとつです。清潭洞は芸能人などその時代のトレンドな人たち、漢南洞には大使館関係の外国人が多く住み、そして平倉洞は昔ながらのお金持ちが住む街といった感じでしょうか。今回取材に協力してくれたのは、韓国人のご主人を持つ日本人妻、美江さん。「うちは平倉洞の庶民なのよ」とご謙遜・・・いや、確かに彼女自身は決してブジャ(お金持ち)ぶることもなく、あくまで庶民的・・・ですが!!庶民代表の私からしたら、それはもう十分なブジャでございますわよ、マダム~~~
平倉洞は北漢山の麓、景福宮や大統領官邸である青瓦台からもほど近いところにあります。が!!豪邸といわれるような家が立ち並ぶのは、山の上。上に行けば行くほど「なんじゃこりゃ~」という豪邸の数々が現れてくるのです。緩やかでもない坂をひたすら上っていきます。軽い登山状態で、春と秋以外は来たくない・・・とさえ思ってしまいます。ブジャトンネなのに、なんで不便なの??とお思いのアナタ!そうここはお金持ちの街、皆さん車をお持ちなので、私のように徒歩で上がって行く人は、まずいません・・・
上り続けること約15分、塀の外から家が見えていましたが、上に行けば行くほど塀は高くなり、もはや塀の内側は見えず・・・息切れしながらようやく到着。
門を開けるとこれまた急な階段。これを上って、上ってようやく家の玄関が見えました。
家は3階建てぐらいの造りです。ぐらいと言ったのは、1階、そして中2階、中3階、そして3階というような造りなのです。振り返ると向こうには山が見えます。ずいぶん高い所なんだなぁ~と実感。
1階は広いリビングと、普通の2倍の広さはありそうな大きなアンパン(夫婦用の寝室のこと)があります。こちらはお義父さんのお部屋。居間の床はもちろん大理石です。そしてすぐに目に付くのが正面左上にあるキッチン。初めて見た時、心の中で"宙に浮くキッチン"と名付けてしまいました。ちなみに下のスペースは水槽として使えるそうで、現在は使っていませんが、キッチンの下に水槽なんてーーーーーー!!ヒラメやイカなどを買って来て生簀にすれば、新鮮な魚が毎日食べられちゃうんですよ、奥さん!!(そんな必要ないけど・・・)
階段を上がって2階(中2階)へ。こちらは先ほどのキッチンとダイニング、そして義弟さんの部屋、バスルームがあります。
そしてキッチンへ行くと、「大したものじゃないけど・・・」と昼食を準備してくれている友人。きゃーーー大したことありますよ!さすがマダム。時間もないのに、素晴らしいランチを用意してくれました。このままにするのはもったいないと、思わず記者根性が出てしまい、料理まで撮影。簡単だとは言うけれど、スープからドレッシングまで全部手作り。そして盛り付けも、彩りもキレイ!感心してしまいます。ああ、この家の子供になりたい・・・ 興味のある方は、お料理の写真もどうぞ~
サラダ2種。クルミや松の実などナッツ類がのっていて栄養満点です。クルトンも自家製。トマトとモッツアレラチーズのサラダですが、韓国ではまだまだ高価なバルサミコと珍しいアボガドオイルを使って味付け。。
野菜のオーブン焼き。オリーブオイルをかけて焼くだけなのですが、これが美味しいんですよね~私大好きです。中華風の炒め物。お肉はまずチャーシュー(?)にしてから、さらに炒めるといった手の懲りよう。
玉ねぎとジャガイモをきちんと濾して作ったポタージュと、焼き直した暖かいパン。切り方も、またきれいです~。丸ごとかじってる私とは大違い・・・
お家がステキだと食事もステキなのね・・・としみじみしている所へ近所のマダム仲間登場。3人で頂くことに。 あ、そうそう忘れちゃいけないこちらのマダム、どんな女性なのか気になっている方もいらっしゃるでしょう~ ここでマダムの紹介を。 豪邸に相応しい、まさに美人マダムそのものな美江さんですが、なんと満5歳(長女)、3歳(長男)、1歳(次男)と3人の子持ちです。最近、韓国でも教育費等が高いこともあって、子供はせいぜい1人か2人程度。子供たちと歩いていると、どこへ行ってもアジュンマたちに「まぁ、3人もすごいわね~」と言われるとか。 実はこのマダム、私が韓国へ来た当時の唯一の友達でした。慣れない韓国で、彼女に泣きながら電話したことも・・・(今じゃとても考えられませんが) マダムは1998年、それまで4年間親に反対され続けながらお付き合いをしてきていたご主人のもとへ家出同然で嫁いできました。結婚後もしばらく勘当状態でしたが、娘の美桜(みお)ちゃんが生まれたのをきっかけに徐々に変化が・・・その後治真(はるま)くんを出産し、そして3番目の羽蘭(はらん)くんが生まれた時には、日本からお母さんがお世話をしに来るほどになりました。現在は、韓国人のご主人と3人の子供たち、そしてお舅さん、義弟さんと幸せに暮らしています。 それにしても、出会った頃の彼女のおっとりしたイメージはどこかへ行ってしまい、今ではいつも大忙しのパワフルママという印象です。そんな彼女の1日のスケジュールを聞いてみました。
6:00 起床後、朝食準備
8:00 朝食
8:50 子供たちを幼稚園に送り出す
9:30 お舅さんとご主人を送り出し、この後用事がある場合は急いで片付け
10:00~11:00 市場へ食料品などの買い出し
11:00~15:00 自由時間 *ショッピングや友人との約束等
15:00 長女美桜ちゃん幼稚園から帰宅
16:00 長男、次男オリニチプから帰宅
16:00~17:00 子供たちと遊ぶ
17:00 夕食準備
18:00 子供たち夕食
19:00 お舅さんたち夕食、その後片付け等
21:00 子供たちを寝かしつける
22:00 半身浴をしながら読書タイム
1:00 就寝
毎日、優雅な生活を送っているんだろうなぁと思いきや、上記の通り自由時間はお昼の3、4時間と、日課だという半身浴をしながらの読書タイム。友達と会ったり、自分の用事はお昼の時間に済ませることになり、何も用事がないとしてもこの広い家と大家族。洗濯に掃除に・・・結構なハードスケジュールですよね。
話がそれてしまいましたが、ダイニングからさらに上の階へ上がります。ここもリビングになっています。バルコニーからの景色が素晴らしいのですが、犬が思いっきり吠えるので今回は省略です。
そして1番上の階は、寝室、書斎など3ルームとバスルームがあります。
食事も終わる頃、突然今度は場所を移してティータイムをということになり、遊びに来ていた近所に住むというお友達のお宅にお邪魔することになりました。美江さん曰く「うちどころじゃないわよ。本当にすごいんだから。家じゃないみたいで驚くよ」と言われ、近所だけど車で移動。「ぎゃーーーーーーーーーーー」お邪魔した瞬間に悲鳴をあげそうになりました。こちらは、地下1階地上2階建てのお宅。玄関がまた広~~いんですわ!真っ白の壁に長い廊下&階段・・・なんと奥にはエ、エレベーターがっ!!もう倒れそうです。あらゆるところに、絵やオブジェなどが飾られていて、アートな匂いが漂います。こんなに広くてどうする!?というリビングは3階まで吹き抜け。使い勝手のよさそうなキッチンに、いくつあるかわからないゲストルーム。まるでお宅拝見番組のためのような家です。聞けば、ご主人は美術関係のお仕事をされているとか。うーん、納得です。 これをレポートしない手はないぞっとこれまた記者根性丸出しで激写しまくり。それではアートなお宅をご覧ください。
1階
2階
こんな素敵なおうちに親子3人(3人ぽっちですよ!!)で暮らしてる、うらやましいマダムは真ん中の方。向かって左は近所に住むという、これまたマダム。さすがにこの方のお宅にまで行くことはありませんでしたが、さぞ素敵なお宅ではないかと思います。
美味しいコーヒーを頂いていると、もう3時。そう、3時には長女美桜ちゃんが幼稚園から帰ってくるので、あわてて帰宅する美江さん。その後、4時には治真くんと羽蘭くんがオリニチプから戻ってくるので、お出迎え。こんな風にバスで家のすぐ前まで送り届けてくれます。 このあと、子供たちに遊ぼうとせがまれ、何十年かぶりにかくれんぼをしてゼーゼーする私。これを毎日だなんて・・・。お母さんってすごいんだなと改めて思わされました。しかしかくれんぼができるというのも、こんな広いおうちだからこそ、ですね。
どこの国にでも豪邸は存在するものですが、テレビや雑誌のお宅拝見を見ては「ありえねー」とひとり叫んでいた私。ですが、これがありえるんですね~~ いや、上には上がいるもんです!当たり前ですが・・・ 今回のレポートですっかりお宅拝見に目覚めてしまった私。機会があったらぜひ次回もレポートしてみたいと思います!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2005-12-05