韓国のタバコ事情

タバコに対してはとっても保守的なお国!旅行とはいえどもマナーを知って喫煙しましょう!

アンニョンハセヨ、ナビです。禁煙ブームが世界的に注目され、喫煙者の肩身も狭く、喫煙マナーも厳しくなってきている最近ですが、喫煙者の皆さんは韓国の旅行中はどうしてますか?日本と同じように吸っている~という方もいますよね!でも、それが実は韓国の喫煙マナーに沿ってなかったり、韓国人が見たら驚いてしまうことかもしれないですよね?お隣の国とは言っても、食べ物、文化が大分違う韓国と日本。やはり、タバコへのマナーもずいぶん違うんです。たとえば、儒教の教えが昔から根強く残る韓国では、年上の方の前ではできるだけ、タバコを吸わないようにしたり、もしくはお酒を飲むときのように背中を向けて吸ったり、たとえ喫煙エリアでも女性が堂々とタバコを吸ったりしない・・・なんて様々な暗黙の了解のようなものがあるんです。ということで、今回は、韓国のタバコ事情と称して、韓国でのタバコマナーや気軽に吸える場所などを紹介していきたいと思います。
あがり続けるタバコの価格
数年前までは日本よりも大分お得感があったタバコですが、ここ最近急激にタバコの価格が上がり、韓国国内でも喫煙者を減らそう!という動きが大きくなっているように感じます。ナビが初めて韓国に来た1999年ごろはまだ2,000ウォン以下のタバコを多く見かけましたが、少しずつ上がり続け、去年は一気に500ウォンずつ値上げ!同じタバコでも現在は為替上昇も伴い、日本の方が安いかも?というタバコも多いです。また、これからも毎年500ウォンのペースで価格を上げていくという政府の発表があるように、今後も韓国内でのタバコの価格は上昇するのみという雰囲気です。

また、以前はオフィス内での喫煙も可能だったという韓国ですが、ここ数年で喫煙スペースを別に設けるところが増えたり、コーヒーショップやカフェなど、今までどこでも吸えたところにも喫煙スペースができ、喫煙者の居場所はドンドン少なくなる一方なんです。

濡れたティッシュの灰皿

タバコが吸える場所に置いてある灰皿も韓国では少し変わっていて、灰皿の上に濡れたティッシュがかぶせてあるんです。最初見たときは何??と思われた方もいるのではないでしょうか?事実どういうことでティッシュをかぶせているのかわかりませんが、一説にはタバコを吸わないお店の方がすぐに灰皿を綺麗に片付けられるように、とかテーブルに灰が飛ばないようにしてある、とかという理由があるそうですよ。濡れているティッシュなので、灰皿を利用して灰を落とそうと灰皿にタバコをつけると、タバコが濡れてしまうので喫煙者の方は十分気をつけて吸ってくださいね。
年上、女性という2つのキーワード
タバコを吸う上で、韓国で最も気を使わなければいけないのが、年上の方(ここでは年の離れた方のことを言います。)と女性の喫煙です。

<年上の方の前では吸わない、もしくは背中を向けて>
冒頭でも少し触れましたが、儒教の教えが根強く残る韓国では、日本よりも両親や先生、また祖父母をとても大切にする傾向があります。それが喫煙にも反映され、そういった年上の方の前は喫煙しない、もしくはお酒の席などでどうしても吸う場合は見えないように、ちょうど焼酎を飲むときに乾杯した後、背中を向けてお酒を飲むように、タバコを吸うときも背中を向けて吸っているところを見せないようにしたりするんです。大げさに聞こえてしまいますが、実際、ナビの知り合いの韓国人(すでに30歳を超えている方でも)でも両親の前で吸ったことはない、と言っている人も多いんですよ。また、道端で吸っていたら、知らないおじいさんに怒られた、なんていうエピソードも聞いたことがあります。旅行客はそこまで気にしなくても大丈夫だと思いますが、こんなマナーも韓国にはまだ残っているんです。

<女性の喫煙はカフェ、トイレ、飲み屋>

ここ数年で女性が外で吸っている光景を見るようにはなって来ましたが、まだまだ道端や公共の喫煙スペースで堂々と吸っている女性の姿は少ないように思います。女性はタバコを吸わない、という考えがあるのか、日本よりも女性が喫煙することにとても厳しい国だと感じます。一見、韓国女性はタバコを吸わないのかな?!と思っていたナビですが、カフェやコーヒーショップに行くと、ほとんどが女性で、そこでは普通に喫煙している姿を見かけます。外や誰かに見られているところでは吸えないので・・・という背景があるんだな、と感じます。観光客などもそういったことを頭に入れておくと、ちょっとした韓国での喫煙マナーを理解できるのではないかなと思いますよ。また、トイレに専用の灰皿、またライターまで設置してあるところも多く、女性トイレに入ると、あの煙がモクモク~となっている光景を見られた方もいるではないでしょうか?
喫煙場所は?
日本よりもそんなに厳しくないなーと感じる韓国の喫煙場所ですが、最近はそれでもカフェや食堂ではすえない場所が増えてきています。まず、韓国入りする空港やフェリーターミナルには喫煙場所が設けてあったり、施設を出た外に灰皿が用意してあったりします。空港内には、どこの空港と同じように喫煙室がもちろんあります。また、ホテルのお部屋ですが、禁煙ルームがある場合もあるので、予約をする時点でしっかり確認することをオススメします。一般的に食堂ではタバコは吸えないお店が多いものの、おじさんなどは喫煙マークがあるにも関わらず、勝手に吸っている?!なんて光景も目に入るかもしれません。一応、お店の人に尋ねるか、灰皿がお店にあるのかどうかを確認してから吸うようにするといいかもしれませんね。また、カフェやコーヒーショップでも最近は、外資系のお店はすえないところが多いので注意です。たまに、喫煙コーナーがあったりもしますが、オーダーする前に確認してみてくださいね。
道端では?

移動時に歩きながら・・・、食事を終え食堂から出てきたときに・・・という状況でも喫煙している韓国人が多いので、禁煙というわけではありません。でも、先ほども書いたように女性の道端でのタバコはあまり見かけないので注意した方がいいかもしれませんね。日本では最近、かなり浸透してきた持ち運びができる携帯用の灰皿ですが、韓国ではまだまだ見かけることは稀です。韓国に滞在して4年のナビですら、持っている韓国人を見かけたことは正直ないのが現状。かといって歩きタバコ用の灰皿が道端にあるのかというと、そうでもなく、吸ったら道端に捨てる・・・というのが一般的なよう。観光客の皆さんはできるだけ携帯用の灰皿を持ち歩き、道に捨てるようなことがないように心掛けると観光のマナーになるのではないかと思いますよ。
いかがでしたか?お隣同士の日本と韓国ですが、タバコに関するマナーや常識がちょっと違いますよね?日本のマナーで吸うだけでなく、せっかく訪れる国のマナーも少し頭に入れておくと、韓国で気持ちよく旅行が楽しめるのではないでしょうか?以上、ナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-06-07

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