今年のテーマは「情熱の時代」あのなつかしいシリーズがソウルで見られる!
こんにちは、ソウルナビです。2004年から始まり、5年続けて11月に開催された日本映画祭、ご記憶の方も多いのではないでしょうか?最初の2004年には今まで韓国でほとんど紹介されてこなかった日本の「愛と青春映画」を、日韓両国の国交が回復した1965年から30年分一気に公開、今まで目にしたことがなった日本の一般映画に驚き、笑い、楽しんだ韓国人の映画ファンも多くいらっしゃったようです。その好評につき、2005年の第2回では「多様性の力」をテーマにさまざまなジャンルの日本映画が一挙に上映、第3回の2006年は「夢と愛」をテーマに2000年以降の新しい日本映画18本を上映、第4回の2007年は「表現の力」をテーマに漫画が原作の日本映画18本が、第5回の2008年は「新しい力」をテーマに新人監督を中心に小説原作の映画が17本上映されました。
さて、その日本映画祭が今年(2009年)もやって参りました。場所も同じく三成洞は
COEXモールにある
メガバックス。主催は去年と同じNPO法人の映像産業振興機構。そして韓国でも一番大きなシネコンを持つメガバックスと日本の文化庁が共同主催、韓国文化観光部と駐韓日本大使館が後援となっています。
今年の映画祭のテーマは「情熱の時代」
今回も去年と同じく、期間は5日間。そして今年のテーマは「情熱の時代」。オープンニングに選ばれたのは直木賞作家の三浦しをん原作で大学の陸上マラソンを描いた「風が強く吹いている」。日本でも10月30日に公開されたばかりの話題作です。
また今回はシリーズセクションも2つ、用意されています。日本映画は「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」など、シリーズものが多いのも特徴の1つ。1つめのシリーズセレクションは「日本の代表怪獣シリーズ復活」。こちらではあの新ガメラシリーズが3本、上映されます。あまり韓国では公開されてこなかった日本の怪獣映画を楽しみにしているファンも多いそう。もう1つのシリーズセレクションは「けんかと連帯-不良たちの永遠な伝説」。あの「パッチギ!」で韓国でもおなじみの井筒和幸や三池崇史の監督作品「岸和田少年愚連隊」シリーズ3本が上映されます。岸和田こてこての関西弁に韓国語の字幕担当者が頭をかかえてしまったとか?字幕もお楽しみに。
このシリーズものの他にも、岡田准一と麻生久美子の「おとなり」や制作過程も話題になった「築城せよ!」、日本らしいテーマの「童貞放浪記」「守護天使」など、今年の日本映画の注目作が上映されます。
今回上映されるのは16本。
料金は去年より1000ウォンあがって6,000ウォン(青少年5,000ウォン)に。また開幕作と閉幕作は7,000ウォン(6,000ウォン)。今年も当初に比べて期間が短く、本数も少ないのが残念ですが、1週間前に売り切れとなった話題作もあり。また期間中、上映される「ガメラ」にあわせてガメラのフィギア十数点が展示されたり、チケットで売店のコンボセットが2000ウォン割引になったり、スタンプラリーや原作本(ただし韓国語)プレゼントなどのミニイベントも開催されます。
最近では日本映画の公開が特に話題にもならないほど、韓国では日本映画がずっと身近になりました。ケーブルテレビや発売されるDVDで日本映画を楽しんでいる韓国人ファンも多いようです。日本人が面白いと感じる映画を、韓国の人にも是非楽しんで欲しいですよね。また韓国在住の日本人もさることながら、旅行でソウルにお立ち寄りの皆さんも、なつかしい映画や見逃した日本映画を、ソウルの大きなスクリーンで見て行かれてはいかがでしょうか?日本映画を見る韓国人の反応を観察するのもまた楽しいですよ。以上、今年も見る機会のなかった映画を一挙に見ようとはりきっているソウルナビでした。
<イベント>
○
開幕作
11/11(木) 18:30
「風が強く吹いている」
○
シンポジウム
「日本映画:情熱の時代-「情熱」は映画のキーワード!」
11/15(日) 16:00~17:30 メガバックスコエックス店10館(「ガメラ3」上映後)
司会:寺脇研プロデューサー
日本側パネラー:金子修介監督(「毎日が夏休み」「ガメラ」「クロスファイア」「デスノート」)
韓国側パネラー:リュ・スンウァン監督(「タチマワ・リー」「クライング・フィスト」「ARAHAN アラハン」「血も涙もなく」)
歌手ホラン
<上映作品+時間帯>
11/11 (水)
18:30
「風が強く吹いている」
監督:大森寿美男/出演:小出恵介、林遣都/2009
※開幕挨拶、舞台挨拶、上映後QA
11/12 (木)
14:00
「スラッカーズ」
監督:村松正浩/出演:柄本時生、森岡龍、小林且弥、須賀貴匡/2009
16:00
「童貞放浪記」
監督;小沼雄一/出演:山本浩司、神楽坂恵、堀部圭亮、古館寛治、松井周/2009
※監督との対話
18:30
「ゆずり葉」
監督;早瀨憲太郎/出演:庄崎隆志、今井恵理子、福嶋一生、津田絵理奈、貴田みどり/2009
※監督との対話(手話通訳)
21:00
「PASSION」
監督:濱口竜介/出演:河井青葉、岡本竜汰、占部房子、岡部尚、渋川清彦/2008
※監督との対話
12:50
「おとなり」
監督:熊澤尚人/出演:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳、池内博之/2009
※監督との対話
16:00
「守護天使」
監督:佐藤祐市/出演:カンニング竹山、佐々木蔵之介、與真次郎、惣那沙里、寺島しのぶ/2009
18:30
「ガメラ 大怪獣空中決戦」
監督:金子修介/出演:伊原剛志、藤谷文子、小野寺昭、中山忍/1995
20:45
「岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITOUS」
監督:井筒和幸/出演:矢部浩之、岡村隆史、大河内奈々子、宮迫博之、木下ほうか/1996
11/13(金)
13:30
「幼獣まめしば」
監督:亀井亨/出演:佐藤二朗、足立祐美、高橋洋、渡辺哲、藤田弓子/2009
16:00
「ガメラ 大怪獣空中決戦」
監督:金子修介/出演:伊原剛志、藤谷文子、小野寺昭、中山忍/1995
※監督との対話
18:30
「築城せよ!」
監督:古波津陽/出演:片岡愛之助、海老瀬はな、江守徹、阿藤快、藤田朋子/2009
※監督との対話
21:00
「大阪ハムレット」
監督:光石富士朗/出演:松坂慶子、岸部一徳、森田直幸、久野雅弘/2008
※監督との対話
13:30
「岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITOUS」
監督:井筒和幸/出演:矢部浩之、岡村隆史、大河内奈々子、宮迫博之、木下ほうか/1996
16:00
「岸和田少年愚連隊 血煙り純情編」
監督:三池崇史/出演:千原浩史、千原靖史、鈴木沙理奈/1997
18:30
「ガメラ2 レギオン襲来」
監督:金子修介/出演:永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満/1996
20:45
「守護天使」
監督:佐藤祐市/出演:カンニング竹山、佐々木蔵之介、與真次郎、惣那沙里、寺島しのぶ/2009
11/14(土)
11:20
「PASSION」
監督:濱口竜介/出演:河井青葉、岡本竜汰、占部房子、岡部尚、渋川清彦/2008
13:45
「童貞放浪記」
監督;小沼雄一/出演:山本浩司、神楽坂恵、堀部圭亮、古館寛治、松井周/2009
16:00
「スラッカーズ」
監督:村松正浩/出演:柄本時生、森岡龍、小林且弥、須賀貴匡/2009
※監督との対話
18:15
「ゆずり葉」
監督;早瀨憲太郎/出演:庄崎隆志、今井恵理子、福嶋一生、津田絵理奈、貴田みどり/2009
20:30
「築城せよ!」
監督:古波津陽/出演:片岡愛之助、海老瀬はな、江守徹、阿藤快、藤田朋子/2009
※監督との対話
13:30
「大阪ハムレット」
監督:光石富士朗/出演:松坂慶子、岸部一徳、森田直幸、久野雅弘/2008
16:00
「ガメラ2 レギオン襲来」
監督:金子修介/出演:永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満/1996
18:10
「ガメラ3 邪神イリス覚醒」
監督:金子修介/出演:中山忍、前田愛、藤谷文子、山咲千里/1999
20:30
「岸和田少年愚連隊 野球団(岸和田少年野球団)」
監督;渡辺武/出演:遠藤章造、田中直樹、安西ひろこ/2000
11/15(日)
11:40
「幼獣まめしば」
監督:亀井亨/出演:佐藤二朗、足立祐美、高橋洋、渡辺哲、藤田弓子/2009
14:00
「ガメラ3 邪神イリス覚醒」
監督:金子修介/出演:中山忍、前田愛、藤谷文子、山咲千里/1999
※舞台挨拶
11:00
「おとなり」
監督:熊澤尚人/出演:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳、池内博之/2009
14:00
「岸和田少年愚連隊 血煙り純情編」
監督:三池崇史/出演:千原浩史、千原靖史、鈴木沙理奈/1997
16:30
「岸和田少年愚連隊 野球団(岸和田少年野球団)」
監督;渡辺武/出演:遠藤章造、田中直樹、安西ひろこ/2000
概要
イベント名:第6回MEGABOX日本映画祭「熱情の時代」
期間: 2009年11月11日(木)~15日(日)
場所: メガバックスCOEX
上映作品: 16本
主催: 映像産業振興機構
共同主催:メガバックス、日本文化庁、日本国際交流基金ソウル文化センター
後援: 韓国文化観光部、日本大使館広報文化院
ホームページ (韓国語)
★★★映画祭の模様★★★
今年の映画祭は、監督と観客との対話が上映後に別途場所をとって進められました。そのため、話をしたい人はじっくりと話すことができ、良かったように思います。
今年もたくさんの監督が舞台挨拶に訪れました。どの監督も作った映画が外国で上映され、外国人に見てもらえることを喜んでいるようでした。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-11-10