タレを付けずに牛肉にただ塩をふって焼いたもの。味つけが塩だけなので、その分タレにつけて食べる肉よりも、より質のいいものを使わなければならない。
昔の文献によると「パンジャグイ」と言い「柔かい肉を薄く切ってただ塩だけふって網で焼いて食べると味付けしたものよりずっとおいしく栄養もある」。「バンジャ(房子)」とは男の下人のこと。主人にお供してどこかに訪問した時、主人を待ちながら、その家の台所の周りでうろうろしていると運よく肉片をもらうことができた。主人に見つかるとうるさいので素早く焼いて食べた、ということから「バンジャグイ」という名前がついたらしい。