メクチュ(ビール)、ウイスキー、ソジュ(焼酎)、トンドンジュ(韓国風ドブロク)などなど、いろんな種類のアルコールが楽しめる韓国。焼酎はストレートで飲むのが普通、口当たりのいいドンドンジュも日本酒と同じぐらいの度数だから、飲みすぎるとホテルに帰れなくなったりするかも・・・。でも、ピリッと辛いおつまみのおかげで、お酒の量が自然に増えるの仕方ないかな?
マッコリ(どぶろく)お酒ができたばかりのとき瓶にお酒をこすためのざるを入れ、澄んだ部分を取り出し、残ったお酒に水を加え、揉みながらカスを取ったもの。濁っているのでフリンスル(濁酒)ともいう。
トンドンジュ(ドンドン酒) 澄んだお酒に米の粒が浮かんでいて、まるでアリが水に浮かんでいるようとのことでプウィジュ(浮蟻酒)ともいう。麹を水に入れたあと、カスを取って麹水を作り、蒸したもち米を混ぜて瓶に入れておく。3日できれいに醗酵して米粒が浮いくる。米粒が「とんどん」と浮いている様子からトンドンジュという。
ムンベジュ(タイリンヤマナシ酒)
平壌(ピョンヤン)周辺で醸造された、ムンべ(ジリンゴ科のタイリンヤマナシ)の香りがする淡い黄褐色の焼酎。このお酒にはムンべが全く入っていないが、その香りがするのでムンべジュという名前が付いたといわれる。蒸したアワに麹を混ぜて酒強飯を作り、5日後にキビを炊いて2回醸造し、その後で蒸溜器に入れて蒸溜する。もともとムンべジュは平壌(ピョンヤン)の大同江(テドンガン)流域の石灰岩層から湧き出る地下水を使っていた。
ポッチュ(法酒)
慶州のキョドン産で、嶺南一帯で指折りの大地主の家柄である崔家で数代にわたって作られてきた酒。法酒は今も崔家の庭にある井戸水を使っているが、昔から水の味がよくて有名。もち米と麹だけで醸す純穀酒で、副材料や添加物はいっさい入っていない。
イガンジュ(イガン酒) 李朝の中ごろに作られていた薬用の焼酎で,全羅道(チョルラド)全州(チョンジュ)と黄海道(ファンヘド)地方の特産として有名。材料は皮を剥いた梨、生姜、ウコン、桂皮、砂糖を焼酎に入れ、2~3時間おけば黄色い桂皮、ナシ、生姜の香りがする変わったお酒になる。
ペクセジュ(百歳酒 )
百歳酒は、もち米、クコの実、百合根、松の実など5種類の漢方薬の材料を組み合わせて作られたお酒。百歳酒の季節は特に決まっていないが、春や秋が旬といえる。夏や冬は地下1m以下の土の中に30日から100日ぐらい埋めておくほうがいいそう。百歳酒は漢方薬の独特なにおいがあり、胃腸を強くする働きがあるので補薬酒(薬用酒)ともいわれている。老化を防ぎ、若返りの効果もあるといわれる。
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記事登録日:2000-05-14