ポリパッはおいしいだけでなく、栄養満点で食べるだけで体を元気にしてくれる食べ物。食べたいものリストに入るどころか、その存在すら知らなかった人も多いかもしれませんが、そんな方々もこれからはポリパッにハマっちゃうかも!さっそくその魅力をご紹介しましょう!
「ポリパッ」って!?
「ポリパッ」は韓国語の「ポリ(麦)」と「パッ(ご飯)」を合わせた単語で、いわゆる麦ご飯のことを言います。韓国では三国時代の頃から栽培されてきたとされている麦。五穀の中でも代表的な存在で、日本にも中国や朝鮮半島から伝わり、麦ご飯が食卓に出ることもありますよね。韓国で「ポリパッ」と言うと、文字通り麦のご飯そのものを指すわけですが、食堂のメニューに「ポリパッ」とある場合、麦ご飯に野菜をのせて混ぜて食べる「麦飯ビビンバ」が一般的。体にいい麦のご飯だけでなく、たくさんの野菜を一緒に食べることができるので、健康志向の韓国人たちにとってウェルビーングメニューとして注目されています。流行しているメニューではないけれど、ポリパッを扱うお店はソウルでも着実に増えているんですョ。
ポリパッはこんなにエライ!
ウェルビーング料理といわれるポリパッ。どんなふうにヘルシーなのかというと、なんといっても「麦には繊維質が豊富」というのが代表的なポイント!胃にたまらずすぐに腸の方へと降りていく麦は、その刺激によって腸を活発にする力があります。そのため便秘を解消することができるだけでなく、大腸ガンや腸炎などの病気に効果あり。さらにビタミンB1やB2が多いことから脚気(かっけ)の予防にもなるし、鉄分やカルシウムなども普通のお米よりたくさん含まれています。さらに!一緒に食べるたくさんの野菜は乳酸菌と繊維質が高いもの。たくさんの野菜と麦ご飯のセットは栄養価の面でもお墨付きだし、低カロリーなのにおなかが一杯になるといううれしい効果が!そのうえ、胃腸を活発にさせるばかりか血まできれいにするという面もあるんんですョ。
麦ご飯と言っても楽しめる味はいろいろ!
「ポリパッ」は麦だけで炊かれたご飯(「コンポリパッ」)を出すお店がほとんどで、食べると麦独特のプチプチした食感を楽しむことができます。その一方で麦の割合が多いと口の中でなかなかうまく噛めないこともあり、はじめから普通のお米を混ぜて食べやすいように炊いているお店もあります。食べたときの食感がかなり違ってくるので、この比率はポリパッを扱うお店にとっては重要なポイント!(お店によっては注文の際に頼むと麦飯と米を半分半分にしてくれるところもあります。)また麦や米以外に豆などを入れ、味と食感、そして見た目にひと工夫を入れている食堂もあり。ポリパッを注文するとチョングッチャン(納豆汁のようなもの)やテンジャンチゲが出てくることが多く、その汁を少し混ぜて食べるのもGOOD!「ポリパッ」と一口に言っても、食べるお店や食べる人によっていろんな味を楽しめるんですョ。
主役を立てる野菜たち!
麦だけでも香ばしくておいしいけれど、ポリパッのおいしさは新鮮な野菜たちがさらに引き立ててくれる!お店によって使う野菜やその味付けは違いますが、チャムナムル、コンナムル、キノコ類、ホバッなどが一般的に入れられ、ヨルムキムチなどを入れるのも味わいがアップするポイント^^。使われる野菜類には例として下のようなものがあります。
ポリパッの食べ方は!?
野菜と一緒に食べるポリパッ。ビビンバと一緒で好きなように混ぜ混ぜしながら食べるだけ!特に食べ方はないしおいしく食べられればなんでもOKなのですが、基本はこんな感じ!
栄養満点で健康的、それでいておいしいなんてポリパッって本当におりこうさんな食べ物でしょ!?^^韓国のウェルビーングブームはまだまだ健在。「韓国旅行に来てまで麦ご飯なんて・・・」と言わず!たまにはこんなサッパリメニューでおなかを満たしてみてはいかがですか?
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2000-05-14