龍山駅や清涼里駅から約1時間!2階席もある「ITX青春」号でタッカルビと冬ソナの旅!
こんにちは!ソウルナビのあっきーです。突然ですが皆さん、韓国で国鉄に乗ったことはありますか?韓国の国鉄には停車駅の数や速度によってセマウル、ムグンファ、ヌリロ、KTXといった名前の列車がありますが、そんな韓国の国鉄に先月(2012年2月)末、また新しい列車が登場!その名も「ITX青春」!ん?青春って!?韓国語で「青春」を「チョンチュン」と読むのですが、この列車の「青春」とは!?京春(キョンチュン)線でかつてムグンファ号とトンイル号が運行していましたが、当時の始発駅と終点駅が清涼里(チョンニャンニ)駅と春川(チュンチョン)駅。この2つの駅のそれぞれ頭文字をとったものとか。だから「ITX-青春」号はソウルと江原道(カンウォンド)の春川をつなぐ京春線を走る列車という意味だったんですね!ちなみに「ITX」とは「Intercity Train eXpress」を略したもので、都市間の準高速鉄道という意味なんだそう。これに乗れば、ソウルから春川まで約1時間!また「ITX-青春」は韓国で初めての2階席のある列車!今回はナビ初登場のうっちーと一緒に、この「ITX-青春」に乗り、春川と南怡島まで行ってきましたョ!
チケットを予約購入!
「ITX青春」に乗車するには乗車券が必要。乗車券は各停車駅の発券機でも購入できますが、KORAIL(韓国鉄道公社)の会員であればHPなどでも事前に予約購入できるんです。HPなどで予約すると座席指定もできるということで、出発前にHPで乗車券を予約購入することに。狙うのはもちろん2階席!でも予約画面をどんなに探しても2階席の予約ができるページが見当たらない?!2階席があるのは4号車と5号車なんですが、座席指定ページで4号車と5号車がどうやっても出てこない・・・仕方なく4号車に近い3号車を予約。隣りの車両だったらすぐにのぞきに行けますしね^^; でも2階席はどうやって予約するんだろ?まさか当日先着順のみ?などと思いながら当日駅で聞いてみると、「2階席ももちろんHPで予約できますよ。2階席を選択するところがあるんです。」とのお答えが。後でHPをよーく確かめてみると・・・あ、ありました。皆さんも予約されるときはご注意ください!
龍山駅のITX乗車券自動販売機
|
|
2階席を選択できるのは、ここにありました。
|
★★今回の旅のプラン★★
今回はその新しい列車「ITX青春」に乗り、春川とドラマ「冬のソナタ」の撮影地としても有名な南怡島(ナミソム)を日帰りで周ることに。実はITX、南怡島へ最寄りの駅である加平(カピョン)駅にも停車するんです。まずはITX-青春号の始発駅である龍山(ヨンサン)駅から終点の春川駅へ。春川市内を散策し、タッカルビを食べたあと、午後からは南怡島へ移動。夕方頃に加平駅からソウルの清涼里(チョンニャンニ)駅へ戻ってくるという日帰りプラン!
09:00 龍山駅からITXで春川へ出発
10:15頃 春川駅に到着、春川市内を散策
11:30 タッカルビ通りで昼食
13:10 春川駅からITXで南怡島近くの加平駅へ出発
13:30頃 加平駅へ到着
14:00頃 南怡島で散策
16:30頃 加平駅を出発しITXでソウルへ
17:10頃 清涼里駅へ到着
<利用したITX青春の各駅間の所要時間と運賃>
龍山駅~春川駅: 73分/9,800ウォン
春川駅~加平駅: 17分/3,000ウォン
加平駅~清涼里駅: 39分/5,700ウォン
龍山駅9:00発ITX青春号に乗って出発!
ソウルでITX-青春に乗車できるのは龍山(ヨンサン)駅と清涼里(チョンニャンニ)駅。終点の春川駅まで龍山駅から1時間13分、清涼里駅からは1時間ほど。せっかくなので今回は始発の龍山駅9時0分発の列車に乗ることに。駅の中にはあちこちに「ITX-青春乗り場」の表示があります。ホームは1番で、入口は地下鉄の改札のすぐ横に専用の入口があり、そこに立っている黄色いベストのおじさんに乗車券を見せればOK。
ホームの乗り場にはITX-青春号専用の車両番号の表示があります。今回は3号車なので、3-2の表示のあるところで待っていると、おおっ!ITX-青春号がホームに入ってきました!車体のカラーは爽やかなグリーンとシルバーです。
車内は結構広めでゆったり。シートの上の角のようなものは荷物掛け?また車両と車両の間には、立ち席に対応する簡単な折り畳み式のシートやつり革、そして自転車の車輪止めもありました。
電車が出発し、落ち着いたところでさっそく気になる4号車の2階席へちょっとお邪魔っ!ん、やっぱり天井はちょっと低め?!座席は結構空いていたので、少し座ってみました~窓も縦の幅が思ったより狭め。窓からの眺めは・・・んー、確かにちょっと目線が高いかな。これが2階席か~
龍山駅から清涼里駅、坪内好坪(ピョンネホピョン)駅、加平(カピョン)駅、南春川(ナムチュンチョン)駅の停車駅を過ぎて出発から約1時間15分後、到着予定時刻の10時13分ほぼぴったりに春川駅に到着。準高速鉄道とはいえ、時間が結構かかるかも!?特にソウルを抜けるまではかなり安全運転。最高速度は180㎞らしいですが・・・
2階席のある4号車は外からみるとこうなってます。
|
|
春川駅に到着っっ!!
|
国鉄春川駅は5年間の工事休業期間を経て、2010年12月21日にリニューアルオープンした新しい駅!確かに立派でまだぴかぴかです。ITX専用出口から出た広めの駅構内にはコンビニとカフェがあります。そして駅を出て1階にはファストフード店と、あ、さっそく春川名物のタッカルビ屋さんも!また、駅の前にはバス乗り場とタクシー乗り場があります。
駅のすぐ横にある観光案内所で観光パンフレットもゲット!日本語のものもありますねー日本語を話せるスタッフはこの時はお休みでいらっしゃいませんでしたが、普段はいらっしゃるそう。
10:30頃~ 春川市内を散策!!
駅から春川の市街地に出発!駅のまん前からまっすぐ伸びる大きな通りをひたすら歩くと、春川市の繁華街「春川明洞通り」や「タッカルビ通り」などのある中心部へ行くことができます。途中、ドラマ「冬のソナタ」の撮影地として有名な高校もあるそうなので、寄って行くことに。実はあっきー、春川は初めて。どんな街なのか!?楽しみ~~!
うーん、駅前の大きな通りって現在は工事中の敷地に挟まれていて、ホントに何にも無いんですよね^^; かなりつまらん道ですが、6~7分ほど歩くと建物のある普通の街エリアに出ます。先月も春川に遊びに来たといううっちーの案内によると、駅からまっすぐこの道を500m弱歩いてコンビニのある一つ目の十字路をそのまままっすぐ越え、次の角を右へ曲がるとつきあたりに冬ソナ撮影地の高校があるそう。まずはそこを目指しましょう。
冬ソナ撮影地の高校の塀へ
駅から歩いて10分ほどで冬ソナ撮影地の高校に到着。高校の正門に向かって左へ行き、塀に沿って右へ曲がると、ありました!高校時代、遅刻したユジンとチュンサンが塀を乗り越える場面を撮影した場所ですね。
「春川明洞通り」と「春川中央市場」へ
この撮影名所から「春川明洞通り」や「タッカルビ通り」のある辺りはすぐ近く。駅とは反対方向へ路地に沿って進むと開けた大通りに出ます。この大通りを越えればオーケー。
「春川明洞通り」は洋服屋や雑貨店、コスメ店、カフェ、レストランなどが並ぶ200mほどの通り。冬のソナタの撮影地を案内する看板や、タッカルビのフォトゾーンなどがあります。
「春川中央市場」も明洞通りのすぐ近く。こちらも冬ソナのロケ地になったところ。市場入口に向かって右手の屋台風プンシク(軽食屋)はチュンサンがラーメンを食べたお店だそう。店前で揚げられているドーナツが美味しそう~~(byうっちー)。市場のアーケードの中は衣料品を扱うお店が中心で、なかなか庶民的な雰囲気。アーケードを抜けると、食料品のお店が並びます。
11:30~ タッカルビ通りでタッカルビランチ!
今回は午後から南怡島(ナミソム)へ行く計画。13時10分春川駅発の電車に乗る予定なので、早めのお昼をいただくことに。メニューは、春川といえばやっぱりタッカルビ!!タッカルビは鶏(タッ)とキャベツなどの野菜、餅や麺などをコチュジャン(唐辛子味噌)ベースの甘辛いソースと一緒にテーブルの大きな鉄板で豪快に炒める料理なんです。さっそく、タッカルビのお店が並ぶ「春川タッカルビ通り」へ~。「春川明洞通り」すぐ横の路地で、現在は20軒ほどのお店が営業しています。ん、でも平日のお昼前だからか、通りには人の姿はほとんど見られず!?外からお店をのぞいてみて、お客さんの多そうなところに入ろうという計画だったのですが・・・この時間帯だからかどのお店にもまだお客さんはほとんどいません。そんな中、かろうじて2、3組のお客さんがタッカルビを食べているのが見えた「へジョンタッカルビ」というお店に入ってみることに決めました。
規模は小さく、とっても庶民的な雰囲気の店内。2人のおばさんが切り盛りしていて、そのうちのお一人がお店の名前にもなっているヘジョンさんだそう。もう20年以上にもなるお店だそうです。タッカルビ2人前を注文すると、すぐに赤いソースがまぶされた鶏肉とキャベツなどの野菜が盛られた鉄板が運ばれてきました。実はマッククスという、これも春川名物の冷たい蕎麦の麺料理も注文しようと思っていたのですが、このお店にはタッカルビのメニューしか無いよう。ちょっと残念ですが、それだけタッカルビを専門にしているということかも!?
タッカルビはおばさんたちが時々テーブルに来て全て焼いてくれます。途中で投入されるウドンはサービスとか!かなりボリュームがありそうです。ちなみにミリンダという炭酸飲料もサービスしてくださいました。カムサハムニダー!!
炒め始めてから約10分後、「鶏以外はもう食べられるよ」とおばちゃんからゴーサインが。さっそくうどんやサツマイモからいただいてみると・・・思ったより辛くなく結構あっさり味!?韓国料理の中でもタッカルビが好きで、特にこってりした味付けのタッカルビが好きなうっちーも「うーん、かなりあっさりしているかも??」と。またうっちー曰く「ここのタッカルビ通りは3回目なんですけど、この前食べたタッカルビもあっさりしていたかも」とのこと。本場はこんな感じなのでしょうか??あっさり味の好きなあっきー的には美味しいですけどね!
続いて鶏もパクリ!んー、柔らかく新鮮なかんじが!包んでいただくサンチュも他の野菜も、ソウルでいただくより全体的に新鮮な材料が使われているように感じるのは気のせい!??やっぱ山だからかなぁー?
思ったよりも辛くなく、全体的にあっさりとしたお味のタッカルビ。おばちゃんに「全然辛くないんですねぇ」と話したところ、「あら、日本人は辛すぎると食べられないと思ってわざと辛くしなかったのよ」とのお答えが。「ええっ、おばちゃん、もしかしてもう少し辛くしてもらえますか?!私たち結構長く韓国に住んでいるので大丈夫だと思います!」とお願いすると、辛さの素のソースをドボドボと加えてくれました。いただいてみると、さっきよりもしっかり味になってこっちのほうが美味しい!うっちーも満足!!・・・と、しばらく食べ続けるとかなりの辛さがあぁ~。ひー。でも、ウマイっ。
この野菜と一緒にいただくと美味。エゴマではないし、なんの葉っぱだろ??
|
|
これが辛さの素のソース!入れすぎ注意です。
|
食後に「春川地下商街」をチラ見!
12時半頃にタッカルビのお店を出て、午後からは南怡島(ナミソム)へ移動。13時10分発の電車に乗る予定でまだ少し時間があるので、近くにある「春川地下商街」という地下商店街へ行ってみることに。小ぢんまりとしていますが、結構いいかんじの靴や雑貨、洋服のお店が並んでいます。少ししだけのぞいて行くつもりでしたが、この短時間に服を一枚購入してしまいましたっ!いやいや、こういうところに来ると、ついつい買い物したくなっちゃうんですよね~
13:10~ 加平駅へ移動、南怡島へ!
春川駅13時10分発のITX-青春号に乗って南怡島の近くの加平(カピョン)駅へ。17分であっという間に到着~。各駅の電車なら30分ほどかかる距離です。あっきーは南怡島に7年ほど前に一度来たことがあり、加平駅も7年ぶり。当時と比べるとずいぶん立派な駅に変わっています。
加平駅から南怡島へ渡る船着場まではタクシーかバスで5分ほど。駅の真ん前にタクシー乗り場もバスの停留所もあります。南怡島行きのバスは1時間に1~2本ずつ。時刻表がバス停に貼ってあるので分かりやすいです。タイミングが合えばバスに乗って行くのもいいですね。今回はちょうど13時35分にバスがあったので、バスで行くことに。バスは駅前の道路を渡ったところにある停留所から乗ります。
運賃の支払いはT-money(交通カード)が使えるので便利!運賃は1100ウォン、カードだと1000ウォン。平日なので道は全く混んでおらず、5分でスイスイと南怡島船着場前の駐車場に到着。バス停の時刻表で帰りの便の時間を確認し、いざ南怡島へ!帰りは遅くても16時10分発のバスに乗れば加平駅16時28分発の列車に間に合うはず。
この駐車場をまっすぐつきぬけると、南怡島船乗り場があり。
|
|
出発前に帰りのバスの便の時間をチェックしておくと安心!
|
駐車場を船着場へ歩いていると、駐車場の隅に何だかとっても背の高い塔のようなものが。塔のてっぺんからはロープのようなものが伸びています。何だ?何だ?近づいてみると「Zip-wire Jara-Nami Skyline」とあり、ワイヤーにぶら下がった椅子に座っている人の写真が。これで南怡島に渡るの!?かなりの高さがあってすごくスリルがありそう~~。面白そうだけれど、1人38,000ウォンと結構なお値段。南怡島の入島料と帰りの船代込みの価格です。今度来た時に挑戦してみようかな!?
では南怡島に行ってみましょう!!
船で5分ほど行くと南怡島に到着。船の中も降りてからも、本当に外国人の観光客がいっぱい!最近は中国とタイからの観光客が多いとか。
あ、さっきのワイヤーに乗っている人が!
|
|
南怡島の入口!
|
南怡島は山と川に囲まれていて空気がとっても澄んでいます。これは散策にちょうどいいかんじ!ぶらぶら歩いていると、外国人だけじゃなく韓国人の観光客も結構いるよう。若者やカップルもたくさんいました。現地韓国人たちにとってはデートスポットみたいな場所なんでしょうか。自転車などの乗り物に乗っている人もいっぱいいます。楽しそう~。7年ぶりの南怡島は昔と比べてレストランや食堂が増えているし、整備もきちんとされていてちょっぴり洗練されたような。
あちこちに動物もいて、癒されますね。リスやエゾリスは放し飼いにされているらしく、時々突然現れるかも!?
そして冬ソナのシンボル的場所、メタセコイアの並木道に到着!やっぱりキレイですね。もっと寒い時期だと雪が積もっていてもっと雰囲気があるんだろうなあ。とっても寒そうですが。ここではフォトコーナーで俳優さんと一緒に写真を撮るもよし、ドラマの主人公と同じポーズをとってなりきってみるのもよし!
16:00頃~ 南怡島からソウルへ
1時間半ほど南怡島で楽しんだあと、16時ちょっと前の船に乗り、帰路へ。船を下り、駐車場を横切って歩いている途中、駐車場のコンビニに寄ると、加平特産のチャッマッコリ(松の実マッコリ)を売っているのをうっちーが発見!これ、美味しいんですよね~。しっかり買って帰ることに。マッコリ大好きのうっちーは2本も買ってましたよ^^
バス停の手前にはタクシーがたくさん待機
|
|
これが松の実マッコリ
|
加平駅から16時28分発龍山行きのITX青春号に乗り、一路ソウルへ。帰りは清涼里駅で降りたのですが、40分ほどしかかかりませんでした!これは近い感じがしますね。帰りの列車では2階席のある車両の1階席が気になっていたのでのぞいてみることに。4号車の階段を下りると・・・ん、結構たくさん人がいる。しかも若者が多いような?!行った時はちょうどトンネルの中で、すぐに出てしまったので分からないけど、窓からは地面すれすれの景色が見えるのかも。それはそれで面白そう~
ITX-青春で春川&南怡島の日帰り旅、いかがでしたか?あっきー的にはITXの車内が広々としていて快適だったのが印象的でした。また2階席と言ってもそんなに高くないので車窓からの景色がそんなに変わるというわけでもなく、むしろ窓が大きく天井の高い普通の車両のほうが良かったような気も?!でも韓国初の列車の2階席、気になる方は是非乗ってみてください。ゆっくりシートに座り、比較的短い時間で春川や南怡島へ行けるというのも、やっぱり魅力ですよね。一度行ったことがある~って方も、ITX-青春号に乗ってもう一度行ってみてはいかがでしょうか!?電車の旅も初めての春川も、7年ぶりの南怡島も大満喫したソウルナビのあっきーでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-03-23