アップダウンの少ないコースのレールバイクで癒され、名物の鶏カルビを堪能する春川(チュンチョン)日帰り旅行!
こんにちは!ソウルナビのナビQです。お久しぶりです、皆さん、お元気でしたか!?美味いものを求めて、癒しと新しい発見を求めて、電車やバス、歩きで行く地道な旅をこよなく愛するナビQはこの秋、育児休暇を無事終えてソウルナビに戻ってきました!(えっ、誰?知らないって!?あ、いや失礼^^;)それはさておき今回もナビQ、また皆さんにオススメの旅のコースを紹介すべく、さっそくソウル郊外の日帰り旅に出かけてきましたよ!皆さんはレールバイクって知ってますか?廃線になった鉄道の線路の上を走る車輪付きの乗り物で自転車みたいにペダルを漕いで進むんですが、韓国にはこのレールバイクに乗れるところが結構たくさんあるんです。ナビQが今回行ってきたのは江原道(カンウォンド)は春川(チュンチョン)を走るレールバイク!春川といえば韓流ドラマの先駆け「冬ソナ」のロケ地、そしてタッカルビ(鶏カルビ)でも有名なトコロ。レールバイクで山に囲まれた春川の豊かな自然に癒され、春川名物タッカルビを味わおう!という日帰り旅行へ、それではさっそくしゅっぱぁーつ進行!
江村レールバイク
今回ナビQが乗ってきたのは江原道の春川を走る「江村(カンチョン)レールバイク」。ソウルと春川を結ぶ国鉄、京春(キョンチュン)線の廃線区間の一部を利用したもので、金裕貞(キムユジョン)駅から昔の江村(カンチョン)駅までのコースです。 全長は約8.5㎞ですが、 レールバイクに乗るのは金裕貞(キムユジョン)駅を出発して約6㎞の地点にある休憩所まで。そこから旧江村駅までの2.5㎞は浪漫列車というトロッコ列車に乗って行きます。レールバイクには2人乗りと4人乗りの2種類があり、料金は2人乗り25,000ウォン、4人乗り35,000ウォン(※2015年9月現在、各バイク1台利用時の価格)。春から秋にかけては1日10回、冬場は1日8回それぞれ毎時定刻に金裕貞駅を出発し、1時間10分ほどで終着点の旧江村駅に到着します。
この江村レールバイク、韓国にいくつかあるレールバイクの中でもナビQ的オススメポイントが。1つ目はソウルから電車1本で行って帰ってこられるというところ!出発地点の金裕貞駅まではソウル地下鉄7号線や京義中央線も通る上鳳(サンボン)駅から京春線で約1時間15分。しかもレールバイク乗り場は金裕貞駅のすぐ横にあり、車やタクシーを使わなくてもソウルから楽々アクセスできます。また帰りはレールバイクの到着地点が旧江村駅ですが、そこから現在の江村駅までは歩いて20分ほど。十分に歩ける距離のうえ、旧江村駅から現在の江村駅までの道のりは春川名物タッカルビのお店が並ぶタッカルビ通りになっているので、レールバイクを降りてからタッカルビを食べてソウルへ帰るのにムダの無いルートでまわることができるんです!!
2つ目は、こちらのコースには上り坂がほとんどないということ。レールバイクは足でペダルを漕ぐので、上り坂が急だったり長く続いたりすると当然ちょっとキツイことも。その点こちらはナビQが実際乗ってみて感じたところでもペダルを漕ぐのに大変な区間は全くなく、余裕をもって景色を楽しむことができました。なので、体力にちょっと自身のない方でも無理なくレールバイク体験ができるのでは!?
★★旅のおおまかな予定★★
午前中~ ソウルの上鳳駅から京春線でレールバイク乗り場のある金裕貞駅へ(所要時間約1時間15分)
正午頃~ レールバイク(&浪漫列車)で金裕貞駅レールバイク乗り場から旧江村駅へ(所要時間約1時間10分)
お昼すぎ~ 旧江村駅から徒歩でタッカルビ通りを通って現在の江村駅の近くにある炭焼きタッカルビ店へ(徒歩約15~20分)
夕方頃~ 江村駅から京春線でソウルへ
上鳳駅から出発、レールバイク乗り場まで!
9:30頃 上鳳駅へ出発は地下鉄7号線、京義中央線と京春線の通る上鳳(サンボン)駅から。ソウル北東部の外れ辺りにある駅です。駅にはコンビニのほか、ミスドや台湾ティーのゴンチャ、オデン屋さんなどがあり軽食調達には困らない感じ。ナビQは朝ごはんを食べてきたのでお腹は空いていなかったけれど、釜山オデン屋で最近流行りのオデンコロッケを味見して、ミスドで旅のおやつを準備。ここのオデンコロッケは特にふわふわしてて不思議な食感~なかなかイケる!京春線の乗り場へは、春川行き特急列車「itx」の表記や、たまにある春川という漢字の表記を頼りに行くとオッケー!
10:00頃 京春線の上鳳駅を出発こちら上鳳駅からレールバイク乗り場のある金裕貞駅までは約1時間15分。正午ちょうど出発のレールバイクを予約していたため、10:00頃発の普通列車に乗車。ちなみにこの京春線にはITX青春(アイティーエックス・チョンチュン)という特急列車もあり、これに乗るとソウルから春川まで1時間ほどでいくこともできるのですが、金裕貞駅にはITXが停車しないので今回は普通列車でゴー!この列車に何度か乗ったことがあるという一緒に行った友人曰く「通勤時間を外せばそんなに混むことはない」そう。ナビQが乗ったのは8月半ばの平日、ちょうど夏休み期間で遊びに行く若者がけっこういたけれど、そんな時期でもそれほど混んでいませんでした。電車が進むにつれ、窓からは山と河の景色が~さっそく癒やされます。
11:15頃 金裕貞駅に到着
金裕貞、キムユジョン駅・・・何だか人の名前みたいな駅名だと思っていたら、本当に人の名前でした。この辺り出身の小説家にちなんだ名前だったんですね。駅の近くには金裕貞文学村という記念館もあるそう。駅舎も昔っぽく風流な感じ!
11:20頃 レールバイク乗り場へ!金裕貞駅からレールバイク乗り場はホントにすぐ近く!駅を出て(駅の出口は1つだけ)、右へ100mほど行くと「Rail Park」と大きく書かれたレールバイク乗り場の門がすぐに見えます。ここをくぐって駐車場を抜けるとチケットボックスがあり。ちなみにレールバイクは予約しなくても席に空きがあれば乗れますが、予約をしておいたほうが確実。予約は公式HPからできます。でもサイトは韓国語のみなので、難しい場合は前日にホテルのコンシェルジュなどで予約してもらうという手も。予約だけしておくと支払いはチケットボックスでできます。
11:50頃 レールバイクの乗車説明&乗車開始!
乗車10分前になると乗り場前に集まるようにと放送が流れ、乗客の前でスタッフが乗車時の注意事項などを説明します。シートベルト着用や基本的な安全に関することは常識の範囲ですが、その他に一番気をつけるようにと強調していたのは下り坂でブレーキをかけすぎないようにということ。後ろがつまってしまうからだそうです。
乗客は老若男女さまざま
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スタッフが説明してくれます
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さていよいよ乗車!列を作って順番に乗り込みます。
出発前にレールバイクをチェック!
乗客が乗り込んだら、スタッフがチケットを確認に来て、しゅっぱ~つ!!
レールバイクと浪漫列車で江村駅まで!
12:00~ 橋にトンネル、踏切も越えて田舎道をゴーゴゴー!
連なって進んでいくレールバイクにナビQたちのバイクもついていきます。山あり川あり畑ありの田舎の景色を眺めながらレールの上をゴトゴト進むバイクたち。お天気も良く夏の濃い緑がまぶしいぃっ!ソウルと比べものにならないくらい空気も良くって風が爽やか~~完全に癒されます。途中、橋や踏み切り、トンネルもあり、「ああ、昔はこのレールの上を本当に列車が走っていたんだなぁ」と実感。これは鉄道ファンの人が乗ったらたまらないんだろうなぁ~ふふふ。なんてことを考えながらペダルをこぐナビQ。そう、このコースはゆるやかな上り坂が数か所あるくらいでほとんどは平地か下り坂。考え事をしたり周りの景色を楽しんだりする余裕が十分にあります。特に下り坂は風が涼しくて最高ぉ~!
そしてここからがクライマックス!?最後のトンネルでは予期せぬサプライズが!ビカビカと光るカラフルなライトに鳴り響くカンナム・スタイルの音楽!ここはディスコ?クラブ??いぇーーーい!と思わずノリノリになってしまったナビQ。いやあ、びっくりしたなぁ~
12:40頃 休憩所に到着~
とってもエキサイティングなディスコトンネルを抜けて少し行くと、休憩所に到着。え、もう着いたの!?と思うくらいあっという間だったけど、時計を見たらちゃんと40分も乗っていたのね~線路脇の休憩所に降りたら終着地点まで乗って行くトロッコ列車が来るまで待機。休憩所には素晴らしい山と川の景色に、トイレや売店もあります。
12:50~ トロッコ列車に乗って・・・待つこと約10分、2両編成のトロッコ列車が休憩所にやってきました。このトロッコ列車、「浪漫列車」というらしい。前の車両は屋根なし、後ろの車両は屋根付きです。右手の大きな川、北漢江に沿って山の中を進む浪漫列車。レールバイクのコースはそんなにキツくないといってもやはりほぼ40分間ペダルを漕ぎ続けた後。適度な休息になります。運動好きなナビQは全過程をレールバイクで行ってもいいくらいですが、運動後のリフレッシュにもなるこのトロッコ列車の存在もこのコースのいいトコなのでは。
13:10頃 旧江村駅へ到着
そして20分後、終着地点の旧江村駅へ。降りてから気がついたけれど、浪漫列車の先頭部分は蒸気機関車みたいになってるんですね!カッコイイ~!ちなみにここ旧江村駅は、レールバイクが走ってきた廃線路にもともとあった昔の江村駅。現在の江村駅はここから歩いて20分ほど行ったところにあります。
タッカルビ通りを抜けて炭焼きタッカルビで乾杯!
13:15~ タッカルビ通りを進んで江村駅方面へ旧江村駅の近くには大きな道路が一本通っているだけ。トロッコ列車を降りてから道路に出て左、川とは反対の方向へしばらくまっすぐ行くと現在の江村駅に着きます。分かりやすいでしょ?ちなみに現在の江村駅までの通りは春川名物タッカルビ(鶏カルビ焼き)の専門店がたくさん並んでいます。またこのあたりには民宿も多く、遊びに来た人たちが利用できるタッカルビ以外の食堂、コンビニ、カフェ、飲み屋、さらにカラオケのようなレジャー施設など様々なお店も。
川辺で遊んだりこの辺りを移動する足に使ったりもできる自転車やバイクなどのレンタルショップも目立ちます。ここで一泊して遊んでも楽しそう!ナビQ、あの四輪バイクに乗ってみたいんだよなぁ・・・
そんな通りを15分ほど歩くと、現在の京春線の高架が見えてきます。この高架の手前の交差点で右へ行くとすぐ江村駅で、通り脇にお店が並ぶ区間もこの辺りまで。
13:40頃 江村駅すぐ近くの「ウミタッカルビ」へ!
さあではいよいよお待ちかねのタッカルビ店へ!時刻は午後1時半過ぎ、お腹も空いているし今までたくさんタッカルビのお店の前を通り過ぎたのになぜ今まで我慢してたかって!?それは現地ブログで事前に調べておいたこちらのお店に行くため!京春線の高架を通り過ぎるとすぐにある「ウミタッカルビ」です!この先にはお店が見えず、まさにタッカルビ通りの端っこに位置するお店!
実は今回のお目当てはタッカルビといってもスップル(炭焼き)タッカルビ。一般的にタッカルビといえば鶏をキャベツ、ニンジン、ネギなどの野菜と一緒に鉄板の上で真っ赤な甘辛ソースに絡めながら炒め焼きしていただく料理だけど、炭焼きタッカルビとはまさに字の通り鶏の炭火焼き!韓国では普通、 鶏肉をやはり真っ赤な辛いタレに漬け込んで焼きます。春川のタッカルビはもともとこれだったという説も!?そんな元祖の話はともかく、鉄板焼きも炭火やきもどちらも美味しいタッカルビ。こちらのお店では店内の半分が炭火焼き、半分が鉄板焼きをいただける席になっています。炭火焼きはどちらかというとお酒のおつまみなので、炭火焼き席にはお酒を飲んでいるお客さんが多いかも。子供たちにも人気がある鉄板焼きの席のほうにはファミリーもたくさんいます。
そしてこれがその炭焼きタッカルビ!!こちらのお店には普通の辛くて赤いのと、辛くないカンジャンマッ(醤油味)の二種類あるのが特徴。こういったお店ではまずテーブルの人数分注文するのが原則ですが、ここでは2人なら辛いのと醤油味を1人前ずつ注文することもできるんです。友人と2人のナビQもそうやって注文したところ、ホントに2人分!?と思うくらいのボリュームでテンションアップ!焦げないように気をつけて、頻繁に返しながら焼き、ハサミでひとくち大にチョキチョキ・・・そう、牛カルビや豚カルビのように、鶏カルビ焼きも韓国らしくハサミで切ります。赤いのはけっこうピリ辛。でもお肉が柔らかくってタレの唐辛子の香りが生きています!んー、辛いけど美味しぃ!お酒が進む!醤油味は日本のタレ焼き鳥に近い味?ちょっと懐かしくて安心できる馴染みの味。どっちも美味しいけどナビQはどちらかというと赤いのが好みかな~
タッカルビのお供といえば、マッククス。春川のある江原道で有名な冷たい蕎麦麺です。さらに江原道といえばじゃがいも!蕎麦もじゃがいもも大好きなナビQ、ここまで来たからには食べておかなくちゃ!っと、ビビン(混ぜ)マッククスとカムジャジョン(じゃがいもチヂミ)も追加。素朴なじゃがいもの味が際立っています。
久しぶりに郊外に来た開放感と美味しいタッカルビでテンションが上がりまくったナビQ、友人と2人で焼酎を4本も空けてしまいました。最近お気に入りのグレープフルーツ味焼酎、チャモンエイスルのせい?気が付くとお店に入ってから3時間!そろそろソウルに帰らなっくっちゃ~~ナビQは完全に飲んだくれてしまいましたが、お酒を飲まない方やファミリーなどは、食べた後にタッカルビ屋さんのすぐ横にあるカート場で遊んでも楽しそう。
16:40頃~ 江村駅からソウルへ~~
午後4時半過ぎにお店を出て、千鳥足で江村駅へ。お店は駅のすぐ近くなので安心。バンジージャンプの看板がある角をから坂を少し登ると江村駅。徒歩5分くらいかな?
電車の中では爆睡。出発してから目を開けるとそこはもうソウルでした。18:20に無事サンボン(上鳳)駅に到着!
春川でレールバイクを楽しみ名物タッカルビを味わう日帰り旅行、いかがでしたか?!郊外といっても時間にも結構余裕があり、ソウルではできない体験が手軽にできるコースではないでしょうか!春川は江原道にあり郊外というにはちょっと遠いけれど、京春線があるからソウルからのアクセスがホントにいいですよね。ナビQみたいに飲んだくれなければ、日帰りのプランでももう一つ何かアクティビティを入れられそう。レールバイクに乗ってみたい!という方、ソウルから公共交通機関だけを使って行き帰りできる江村のレールバイクはいかがでしょうか!?以上、ソウルナビのナビQがお伝えしました。