ソウルの街をちょっと高いところから眺めてみませんか?
ソウルの街をちょっと高いところから眺めてみませんか。それも夜に・・・。夜遅くまでにぎわう街のネオン、行き交う自動車のヘッドライト、すっかり寝静まっている住宅地域。そんなソウルの夜景の中、ひときわ輝いて、そして目立っているのが「十字架」。それも、真っ赤で、結構目立っているのです。この十字架の数だけを見ると「韓国ってキリスト教の国?」って思うほどです。
韓国ではいろんな宗教が信じられています。4世紀に伝来してから、国の政治や文化に非常に大きな影響を与えてきた仏教。現在も、信者数がもっとも多い宗教です。日本の仏教は朝鮮半島から伝わってきましたが、その後独自の発展をしてきたので、韓国の仏教と日本の仏教では、ちょっと様子がちがうようです。
宗教ではないのですが、古代から伝わっているシャーマニズムなども、まだまだ残ってます。とくに民間では根強く支持され続けており、韓国文化を知る上では、シャーマニズムも重要な要素の1つです。
そして、この「サンサン」と輝く十字架を掲げているキリスト教。日本と同じように近世になってから布教が許され、その後急速に広がりました。その広がり方は日本よりも急速で、今ではプロテスタント・カトリックをあわせると国民全体の約20%から25%がキリスト教信者であるといわれています。若い人達の中にも、毎日曜日にちゃんと教会に行く人もたくさんいます。
夜景の一部分になっている赤い十字架を見れば、夜間飛行中のドラキュラもびっくりでしょうね。その上、ニンニクが毎日の料理に使われているとなると、ドラキュラの御一同様の「ソウル観光なんて、とんでもない!!」という声が聞こえてきそうです。
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記事登録日:2000-05-14