昔ながらのホットッは、コシのある生地に砂糖のあんをのせてアツアツの油で焼いて食べる簡単なおやつです。
こんにちは、ソウルナビです。
見て楽しい、作ってみてもっと楽しい、ナビのクッキングの時間です。 今回はRINRINさんからご質問いただいた、ホットッ編です(RINRINさん、ありがとうございました)。
RINRINさんは、ソウルでは必ずホットッを食べるそうですけど、ほんとにソウルにはホットッ屋さんがあちこちにありますよね。どこでも手軽に食べられるおやつ、というところでしょうね。
昔ながらのホットッは、コシのある生地に砂糖のあんをのせてアツアツの油で焼いて食べる簡単なおやつです。そのうえ値段もとってもリーズナブル(3つで1000ウォン!)なので、学生やOLたちに好まれています。
最近は若者たちのあいだでコーンスターチ(とうもろこしの粉)で作ったカンウォンド(江原道)風ホットッが、人気を集めています。仁寺洞(インサドン)や明洞(ミョンドン)に行けば、このカンウォンド風ホットッ目当てに長~い行列を作っている光景も目にすることが出来ます。このホットッは普通のホットッよりも大きくてサクッとしているのが特徴。油を多めにひいて、揚げる感覚で焼くのがおいしさの秘密だそうです。値段も高めで一つ500ウォン。それでも売り切れになるほどの人気だそうです。
ホットッのレ・シ・ピ
では、さっそくホットッを実際に作ってみましょう。
今回、おいしいホットッ作りのコツを教えていただいたのは「ホァンガネホットッ」というお店。「ホァンガネホットッ」は全国にチェーン店があり、松の実、ピーナッツ、黒砂糖など22種類の材料がほどよくブレンドされた、香ばしくておいしいホットッで有名なお店です。9月からはソウルギャラリア百貨店、ミドパ百貨店、チャムシルマグネッ(ロッテマグネット蚕室店)や日本のスーパーでも販売されるので、これからは日本でもこのホットッが食べられるようになります!では、材料から見ていきましょう。
〈材料〉
中力粉、もち米粉、塩、砂糖、バニラエッセンス少々、イースト(酵母)とベーキング・パウダー、卵黄、スキムミルク少々、黒砂糖、干しレーズン、ピーナッツ、シナモン、片栗粉
1.中力粉ともち米粉を2:1の割合でよく混ぜ合わせ、水で薄めて生地を作ります。塩と砂糖、バニラエッセンスを加えたあと、力を入れてこねますが、生地の具合は、触ったとき少し粘り気があるぐらいまでこねれば良いでしょう。生地が出来たらイースト(酵母)とベーキング・パウダーを加えて4時間以上生地を寝かせます。
2.次に中身のあんを作ります。黒砂糖に刻んだレーズン(乾燥物)とピーナッツ、シナモンを加えて混ぜ合わせます。この時、片栗粉を少々入れますが、そうするとホットッを焼くときに溶け出す砂糖が生地から分離しないのだそうです。
3.材料ができたら親指と中指を使って栗の実大に生地をちぎっていきます。その際手の平にサラダ油を塗っておけば生地が手に付かずにすみます。
4.適量の生地を平たくして用意したあんを中に入れます。しっかり包んだ後、アツく熱したフライパンにのせて焼きます。中身が流れ出ないようにしっかり包まないと、おいしいホットッが食べられません。注意しましょう。
5.生地が膨らんできたらさっとひっくり返します。ひっくり返してから、中身が飛び出さないようにフライ返しでそっとフライパンにホットッを押し付けます。
6.両面がきつね色になったら出来上がりです。ホットッはアツアツが一番おいしいので、冷めるまえに召し上がれ~。
〈内緒です。これがおいしいホットッの秘密〉
1.はじめに生地を作るとき、卵黄やスキムミルク(粉乳)を少々加えると口当たりがなめらかになります。
2.ホットッは必ず強火で焼いてください。弱火だと粘り気が出てベトベトになってしまいます。強火でサッと短時間で仕上げるのがポイント。
3.ホットッが丸く膨らんできたら出来上がりの合図。もう一回ひっくり返して、フライ返しでもう一度押し付けてアツアツのうちに召し上がってください。
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記事登録日:2000-08-10