年末恒例の2大映画賞、今年も一挙公開!
こんにちは!ソウルナビです。今年も(2007年)も残すところあと約1ヶ月。皆さん忘年会の予定で忙しい頃でしょうか?今年ももう終わってしまうと思うと、なんだか寂しいような気もしますが、1年を振り返りながら、また来年がんばろう!と思える節目でもありますよね。さて、韓国映画界の節目といえば、年末恒例の2大映画祭、「青龍映画賞」と「大韓民国映画大賞」。この2つが行われると、今年1年こんな韓国映画が公開されたんだなぁと思える節目。その節目の2つの映画賞を比べながら、今年も韓国映画を振り返ってみましょう。第28回目の青龍映画祭はここ数年いろんな会場を転々としていましたが、今回はお馴染みの国立劇場にて開催、また第6回目となる大韓民国映画大賞は世宗文化会館で行われました。さっそく、レポートスタート!
レッドカーペット
授賞式を飾る豪華な顔ぶれ。1度にこんなたくさんの俳優に出会えるのも映画祭受賞式ならでは!受賞者だけでなく、プレゼンターやお祝い舞台を披露するために、さらに多くの俳優やタレント、お馴染みのデザイナーも出席!
<青龍映画賞>
<キム・ユンジン>韓国人が世界に誇るスターへ!大胆なドレスとまとめ髪でいつもと雰囲気をガラッと変えてやってきました~
|
|
<ハン・イェスル>昨年アン・ソンギと共に主演男優賞を獲得したパク・チュンフン。さわやかに挨拶~
|
<大韓民国映画大賞>
<チュ・ジンモ>「サラン」で主演男優賞ノミネート。
|
|
<ソン・へジン&キム・ミョンミン>映画「無防備都市」の主演カップル。
|
青龍映画賞VS大韓民国映画大賞
◇日時
青龍映画賞
2007年11月23日(金)午後7時30分
大韓民国映画大賞
2007年12月1日(土)午後6時50分
◇回数
青龍映画賞
第28回
大韓民国映画大賞
第6回
◇司会
青龍映画賞
チョン・ジュノ/キム・ヘス
大韓民国映画大賞
今年はアン・ソンギが不参加でソン・ユナ単独
◇会場
◇主催
青龍映画賞
スポーツ朝鮮
大韓民国映画大賞
(株)mbc文化放送
◇後援
青龍映画賞
朝鮮日報社、KBS韓国放送
大韓民国映画大賞
文化観光部、 映画振興委員会
◇対象映画
青龍映画賞
今年1年を通して国内で公開された韓国映画を対象に、ネチズンと映画専門家の意見を総合して候補作品を選定、映画賞の推薦を受けた審査委員会が最優秀者(作品)を決定。今年は過去最高の103本。
大韓民国映画大賞
2006年9月25日~2007年10月27日まで国内の劇場で公開された60分以上の韓国映画を対象に、専門委員500人と一般委員500人、全1000人の審査委員団が候補作品を試写し、インターネット投票で受賞作を決定。
◇受賞部門
青龍映画賞
17部門
最優秀作品賞 / 監督賞 / 脚本賞 / 主演男優賞 / 主演女優賞 / 助演男優賞 / 助演女優賞 / 新人監督賞 / 新人男優賞 / 新人女優賞 / 美術賞 /技術賞 / 撮影賞 / 照明賞 / 編集賞 / 人気スター賞 /最多観客動員賞
大韓民国映画大賞
20部門
最優秀作品賞 / 監督賞 / 脚本/脚色賞 / 主演男優賞 / 主演女優賞 / 助演男優賞 / 助演女優賞 / 新人監督賞 / 新人男優賞 / 新人女優賞 / 美術賞 / 撮影賞 / 照明賞 / 編集賞 / 視覚効果賞 / 音楽賞 / 音響賞 / ネチズン観客賞/功労賞 / 短編映画賞
◇主な賞金
歴史は青龍賞の方が古いものの、賞金は大韓民国がかなりの高額!
青龍映画賞
・最優秀作品賞:2000万ウォン
・監督賞:500万ウォン
・主演男優
・女優賞 :各500万ウォン
・助演男優・女優賞:各200万ウォンなど。
大韓民国映画大賞
・最優秀作品賞:5000万ウォン
・監督賞:3000万ウォン
・主演男優・女優賞:各2000万ウォン
・助演男優・女優賞:各1000万ウォンなど、総額2億6000万ウォン。
部門別受賞者・作品
青龍映画賞では各賞がいくつかの作品に分散された感じですが、大韓民国映画大賞は海外でも高い評価を得た「密陽」が最優秀作品、主演男優・女優、監督賞という4冠王に。
◇最優秀作品賞
青龍はソン・ガンホ主演の「優雅な世界」、大韓民国は「密陽」
◇監督賞
青龍は「幸福」のホ・ジノ監督、大韓民国は作品賞に続き「密陽」
◇主演男優賞
作品は違うものの、両賞でソン・ガンホが賞獲得
◇主演女優賞
カンヌ映画祭で主演女優賞を獲得したチョン・ドヨンが両賞で文句無しの獲得。ちなみにチョン・ドヨンはこの「密陽」でアジアパパシフィック映画賞、映評賞でも主演女優賞を獲得。
◇助演男優賞
両賞のノミネートリストを見ると3人重なっていますが、受賞者はまったく違う結果に。受賞したソン・ジルはこの作品で今回映画賞に初めて出席したとか。ドラマ・映画でも活躍していたので、ちょっと意外でした。
◇助演女優賞
対象となる映画が多少違うものの、今回助演女優賞はノミネートから重なっている人がまったくいないという異例の展開。「宮女」を除くと作品もすべて違います。
◇新人男優賞
青龍映画賞今回、両賞でダニエル・ヘニーが受賞。レッドカーペットでも舞台でも、ダニエルが登場すると歓声がすごい。人気ドラマ出演からスクリーンデビューまで果たしたヘニー、これからの活躍が期待されるところ。
ダニエル・ヘニー「マイファーザー」
発表の瞬間に会場からも大歓声!「トルリョ(緊張する)!」と何度もつぶやきながら、韓国語と英語でのコメント!「監督、息子のように思ってくれてありがとう。ファンのみなさん、I love you so much!」
その他のノミネート:
・チョン・ジフン(「サイボーグだけど大丈夫」)
・チャン・グンソク(「楽しい人生」)
・イ・ミンギ(「浮気日和」)
・ユ・アイン(「良いんじゃないの」)
大韓民国映画大賞ダニエル・ヘニー「マイファーザー」
韓国に来て2年が過ぎたというダニエル・ヘニー。英語と韓国語を混ぜながらのコメント。「自分のことを信じて任せてくれたPD、監督、共演者、スタッフたち、そしてファンの方々に感謝します。センキュ!」
その他のノミネート:
・チョン・ジフン(「サイボーグだけど大丈夫」)
・チャン・グンソク(「楽しい人生」)
・チョン・ギョンホ(「ハーブ」)
・リュ・スンリョン(「ファンジニ」)
◇新人女優賞
助演女優と同じく、「中天」のキム・テヒを除くと作品、ノミネート女優がすべて違うラインナップ。それだけ新人女優は甲乙つけがたい実力の持ち主が多いのか?それとも、スバ抜けた人がいないのか・・・??
その他の賞
◇新人監督賞
青龍映画賞
・キム・ミジョン「宮女」
大韓民国映画大賞
・キム・ミジョン「宮女」
◇美術賞
青龍映画賞
・イ・ミンボク/キム・ユジョン(「奇談」)
大韓民国映画大賞
・ユ・ジュホ/ユン・サンユン(「M」)
◇撮影賞
青龍映画賞
・ユン・ナムジュ「(奇談)」
大韓民国映画大賞
・ホン・ギョンピョ(「M」)
◇照明賞
青龍映画賞
・イム・ジェヨン(「ファンジニ」)
大韓民国映画大賞
・チェ・チョルス(「M」)
◇音楽賞
青龍映画賞
・イ・ビョンフン/パン・ジュンソク(「楽しい人生」)
大韓民国映画大賞
・パン・ジュンソク(「ラジオスター」)
◇その他の賞
青龍映画賞
・脚本:キム・ハンミン(「極楽島殺人事件」)
・技術賞:DTL,ETRI(「中天」CG)
・最多観客動員賞:800万の観客動員した「D-WAR」
☆ベストドレッサー賞 :キム・ユンジン、ソン・イェジン、パク・シヨン、チョン・ドヨン、キム・ハヌル突然?発表されたこの5人。特にチョン・ドヨンとキム・ハヌルがとっても照れくさそうにしているので、そんな様子を司会者のチョン・ジュノに突っ込まれたりも。キム・ハヌルは「今日は初めて短いドレスで着たんです。それだけでも照れくさかったのに、こんなかたちで舞台上に上がるなんて~!」とかわいらしい発言^^。
☆人気賞:キム・アジュン、チュ・ジンモ、キム・テヒ、ファン・ジョンミンタク・チェフンとシン・ヒョンジュンがおもしろおかしいトークを繰り広げながら、一人一人とトーク。2人のツッコミに俳優達がタジタジしちゃうシーンもあって、観客からは笑いがこぼれていました!
大韓民国映画大賞
・脚本・脚色賞:チェ・ドンフン(「タッチャ−いかさま師−」)
・編集賞:シン・ミンギョン(「タッチャ―いかさま師―」)・視覚効果賞:ヨングアート(「D-WAR」)
・音響賞:キム・ソグォン/イ・チャンソプ/イ・テギュ(「あいつの声」)
・功労賞:ユ・ヒョンモク・短編映画賞:十分間の休息(イ・ソンテ監督)
☆グラアウォーズ(お笑いタレント?キム・グラの特別賞?:(テルミー賞=もっと話して賞)撮影時に寡黙なイ・チャンドン監督/(貧乏くさい賞)映画「良いんじゃないの」で最初から最後までよれよれTシャツで通したキム・ヘス/(主演なんか必要ない賞)1年に8本の映画に出演したイ・ハンゥイ/(一番のナンパ女)映画「カンナさん大成功です!」でキスシーンを演じたキム・アジュン
◇お祝い公演
今若い子から年配の方まで、テルミー旋風を巻き起こしているワンダーガールズがお祝い公演に駆けつけましたぁ。ディスコダンス?で会場も盛り上がり~。また2部の最初にはインスニが熱唱~。会場の盛り上がりは絶好調に~。
大韓民国映画大賞
1 部では映画「M」で歌った歌を本人イ・ヨンヒが舞台で披露、また2部のスタート時、舞台に突然パク・ジニョン(ピ(Rain)、今大人気のアイドルグループ、ワンダーガールズなどをプロデュース)が登場して会場は大騒ぎ~。その他、ドラマ「マクテモグンヨンエシ」でもお馴染み、キム・ヒョンスクが「マリア」を披露。
☆授賞式後のレゼプション(大韓民国映画大賞)
毎年授賞式の直後に行われるレセプション。数名帰ってしまった?!人もいましたが、今年の受賞者が集まってケーキカットに乾杯、そして1人ずつインタビューも。
いかがでしたか?今回2つの映画賞でノミネートされた作品の中で、ご覧になった映画はありましたか?韓国映画ファンの方なら、あの作品、この作品、あの人も・・・と思われた方も多いと思います~。ナビもぜんぶは見ていないんですが、映画の名場面、演技を思い出しながら、ノミネート&受賞作品(者)に1人納得してました。今年は「密陽」が海外でも話題になり、スター俳優のハリウッド進出など、国内で盛り上がっていた韓国映画が本格的に世界進出への道を歩みはじめた感じも。これからもマスマス韓国映画、目が離せませんね。来年はどんな作品に出会えるか?今から期待しながら・・・以上、年末の映画賞リポート、ソウルナビでした。
その他情報
※会場内の写真は各映画祭事務局から提供いただきました。
関連タグ:
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2007-12-03