清渓川復元工事起工式&清渓川広報館へ行ってきました【2003年】

清渓川の復元は自然と人間の復元です・・・。

こんにちは、ソウルナビです。今日は韓国の歴史に残るだろうビックイベントのオープンイングセレモニーへ行って参りました。そのビックイベントとは?そう、ソウルの中心地に川が流れるという、清渓川復元工事の起工式です。新しいソウル市長が選挙の際の公約で清渓川を復元する!と言って、ナビは実現不可能な公約だと思っていたのに、さすが韓国!あっという間に起工式までたどりつきました!反対デモも繰り広げられる中の起工式の模様をお伝えしましょう。
2003年7月1日(火曜日)午後2時
起工式が開かれた場所は、乙支路入口(ウルチロイック)と鍾路3街(チョンノサンガ)、鐘閣(チョンガッ)の間、清渓川高架道路入口の横にある清渓川広報館前の前。当日は早くから市民、報道関係者が押し寄せ、真夏のような炎天下のもと、スピーチが始まりました。清渓川復元推進本部長、ソウル市長、市議会議長とスピーチが続いたあと、映像による祝賀メッセージの放映、などなど清渓川復元に対するあつ~い気持ちが届けられました。
会場では起工式のパンフレットだけではなく清渓川に関する資料、さらには清渓川に関するVCDまで無料配布!そして暑さを予想していたのかしていなかったのかわかりませんが、冷たいジュースの無料配布までありました。なかなか頑張りが見えますね。
しかし実は、その裏側では反対運動のデモ!警察がびっしり待機していました。そしてデモ隊が進入できないように、起工式会場へ向かう道は警察の車でシャットアウト!でも大きな問題にはならなかったようですね。
さて、起工式が終わると高架の上が開放されました。これは予想をしない出来事にナビはダッシュで走りましたよ!報道関係者の人があちこちで生中継をしていたり、また工事の関係者が復元工事で使用される機械などを公開し、説明をしていました。一生懸命カメラマンがカメラを向けているものもいくつかあり、ナビもすかさずシャッターを切りましたが、カメラマンに「これは、何ですか?」と聞くと「わかりません」。わからずにみんな撮っているのかしら?
清渓川広報館に行こう!
さて起工式の間はカメラマンの出入りなどでちょっと落ち着かなかった清渓川広報館ですが、式が終わったあとのぞいてみました。建物は清渓川高架道路の入口のすぐ横にあり、仮設のような簡単なつくり。建物の下にある階段を上がって2階へ行くと入口があります。
入口では親切な案内の方がいて、名前と連絡先を記入して入場。入場する際に清渓川の記念ポストカード(12枚入り)がもらえます。その他、入口のフロアには清渓川に関する資料が並び、壁には「清渓川の実情」として古くて危険な状態にある清渓川高架道路の問題点が写真で展示されていました。その隣りのお部屋から展示が始まります。
展示1室(過去)
ソウルの600年の歴史の中で見た清渓川の過去、特に朝鮮時代、日帝時代、6.25戦争の後に清渓川が封鎖されてから、高架道路が建設されるまでを年代別に見せる空間です。具体的に模型でも作られているので、変化が見れますし、5分程度の映像で、実際の清渓川の姿の変化が目で確認できます。
展示2室(現在)
階段を1つ上がると展示2室があります。これ以上補修作業では安全を維持できない清渓川高架道路の現在の姿と2003年の下半期から始まる清渓川復元工事の過程をわかりやすく説明されています。清渓川の模型の右端部分は現在の姿、左端部分は完成の姿、中間では、工事の過程が一つずつ模型で表されていますので、とってもわかりやすいです。
展示3室(未来)
展示2室から渡り廊下を過ぎると展示3室になります。復元後、キレイな水と空気が流れる清渓川の姿を思い浮かべて都市、人間と環境が調和する青い清渓川を想像しながら見ます。壁にかかった月別のボードにはその月に行われた清渓川のイベントや工事の状況などが写真で展示されています。今はまだ7月ですが、完成に近づくにつれ、このボードが写真でいっぱいになることでしょうね。
さて、いかがでしたか?こんなに完成図を大きく発表して、やる気を感じますが、本当にその通りになるのかな?完成を早く見てみたいものですね。工事が始まってもまだ広報館前で反対運動をしている人がいますし、工事のための規制や一方通行による交通渋滞もちょっとでも解決してもらいたいものです。
興味のある方は、一度広報館を訪ねてみてください。地元の人やサラリーマンも「一度見てみよう」とたくさん訪れていましたよ!以上、清渓川が環境美化につながるように願うソウルナビがお伝えしました。
<清渓川広報館(チョンゲチョン・ホンボグァン>

住所:ソウル市中区(チュング)長橋洞(チャンギョドン)1−6
電話番号:02-2171-2461~2462
開館時間:10:00~18:00
休館日:毎週月曜日
日本語:できる人がたまにいるそうです
行き方:地下鉄2号線ウルチロイック(乙支路入口・Euljiro 1(il)-ga)駅3番出口を出て、数歩歩くとすぐに、斜めに入る道があるので斜めに入り、3分ほど歩くと、目の前に見えてきます

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-07-14

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