一年半ぶりのハイソウルをみんな待っていた!?今回は芸術の秋らしい、アーティスティックなイベントがいっぱい!
こんにちは!ソウルナビです。夏の暑さもすっかり去って過ごしやすい季節となったソウルでは、最近いろんなイベントが行われています。今日お伝えするのはその中の一つ、ソウル市民のビッグなお祭り「ハイソウルフェスティバル2010」のレポート!2003年に初めて開かれたこのフェスティバルは毎年一回ずつ春頃に行われてきており(2008年は春夏秋冬の4回)、今年も5月の開催が予定されていましたが、ちょうどその時期の海軍哨戒艦「天安」の沈没による犠牲者を哀悼する社会的雰囲気を考慮して、秋に延期されることに。そして前夜祭の行われた今月1日から一昨日10日の約10日間、今年も無事ハイソウルフェスティバルが開催されました!前回は2009年の春だったので、約1年半ぶりとなった今回。汝矣島(ヨイド)など漢江沿いの公園や都心では「光化門広場」などの会場で、「言葉を越えて通じるノンバーバルパフォーマンス」を中心に様々なイベントが開かれましたよ!ではどんな様子だったか、ナビが行ってきたイベントをご紹介!
◆◇◆花火が漢江の夜空を彩った前夜祭!!◆◇◆
約10日間にわたるハイソウルフェスティバル、今回は汝矣島(ヨイド)で10月1日の金曜夜8時過ぎから行われた前夜祭で幕をあけました!このイベントは「アート花火ショー・一目ぼれ」というパフォーマンスショーで、オリンピックや国家イベントなどの公式行事をはじめ、国際的な芸術祭にも出演していて世界的に有名な「グループF」というアート花火グループによるもの。「汝矣島漢江公園」沿いの水上に設けられた大きな舞台上にて、華々しい花火と発光する人々のパフォーマンスが繰り広げられました~。花火は縦に斜めにと舞台の上いっぱいに上げられ、かなりの迫力!舞台にも炎が上がったり影絵が映し出されたりと魅惑のステージ!?
縦横無尽に打ち上げられるダイナミックな花火や舞台での幻想的な演技もすごかったのですが、ナビがびっくりしたのはこのイベントに集まった人の数!最寄りの地下鉄ヨイド駅から大混雑で、舞台周辺の河川敷には辺りを埋め尽くすような人の数!特に家族連れやカップルが多かったかな。こういったイベントに多い、外国人の姿もちらほら。しかし、事前にはそんなに盛大に告知をしてなかったようにも思うのに、みんなどうやって知ったんだー?とちょっと不思議に感じながらも、やっぱり久々のハイソウルフェスティバルや花火をみんな待ち望んでいたのかな、とも思ったり。
◆◇◆汝矣島漢江公園の様子は!?◆◇◆
10月3日(日)の夜9時前に行ってみると、いくつかイベントをやっていました。NANTA公演はテント式の公演場内で行われましたが、5分遅れて中に入れず・・・そのほかの創作空間での展示やクラシック演奏を観覧しました。特にクラシック演奏は雨の中、観客もレインコートを着たり、傘を差しながらの観覧。途中、雨足がひどくなると、高価な楽器を保護するために公演舞台が半分くらい覆われた状態に。それでも、最後はアンコールまで沸き起こるほど盛り上がりました。
次は「世界花火祭り」のあった10月9日、17:30の様子。小腹が空いてきたので、フードコートに行ってみることに。ちょうど噴水のあるところに、家型のテントが並んでいます。手前がイベント広報ブース、向かい側が屋台のようになっていて、天ぷら、秋の味覚のジョノ(コノシロ)の塩焼き、フランクフルト、トッポッキ、チヂミ、焼き鳥、ドーナツ、温麺…といろんなメニューがあります。中でもイチバン人気が焼き鳥とフランクフルトで行列ができてました。ナビもチキンとドーナツで腹ごしらえ~。
◎
いろんなイベントが開催!歩いていると、人だかりができていたり、音楽が聞こえてきたりと、あちこちでイベント開催中~。廃材で作った楽器で演奏するノリダンの行進?!には、子供たちも追いかけていくほど。タイトルは「くじらの夢」ということで、先頭にはくじら、後から大きなETのような動物などがついていきますよー。
◆◇◆光化門広場では!?◆◇◆
今回のフェスティバルで、汝矣島漢江公園とともにもう一つの中心会場となった「光化門広場」。こちらでも朝から晩までいろんな公演が行われました。といっても、舞台の上で上演されるのではなく、広場の真ん中で演技が繰り広げられるといったストリートパフォーマンス的な形式がメイン。都心の真ん中で身近に鑑賞できるということで、偶然やってきたり通りかかったりした人々も楽しめるイベント会場だったよう!
じゃあ、夜の様子は!?10月3日(日)の晩に行ってみると・・・こちらはポーランドからやってきた劇団「KTO」がドンキホーテを21世紀に合わせて現代的に表現したパフォーマンスとか。景福宮の正門「光化門」の前での野外公演というだけで、劇場内で見るのとはぜんぜん違いますね。地元の人だけでなく、外国からの観覧客もたくさんいましたよ!
◆◇◆清渓川でも関連イベント!「五色燦爛」◆◇◆
都心を流れる市民の憩いの場、清渓川(チョンゲチョン)では光化門近くの「清渓広場」から三つめの橋「広橋」(クァンギョ)までの川沿いに、「五色燦爛」(オセッチョンナン)というタイトルでカラフルな芸術作品が展示されました。色とりどりの紐を川の上から大胆に吊るしたオブジェなどのほか、市民たちがメッセージを描いていくボードや外国人が描いた「ソウル」のイメージ画など参加型の作品もいっぱい。暑い季節が過ぎ、爽やかな秋の風情漂う清渓川をカラフルなアートが彩り、芸術の秋だなーって雰囲気満点でしたよ!観光客をはじめ訪れた人々は、いつもと違った清渓川の風景を楽しんでいたみたいですよ!
◆◇◆汝矣島花火大会◆◇◆
ハイソウルフェスティバルの関連イベントとして、10月9日に行われた世界花火祭り。日本で花火大会というと、夏の風物詩ですが、韓国では秋に行われます。このソウルの汝矣島世界花火祭りは3年ぶり、7回目の開催で、地元の人たちの期待も大きかったよう。当日は20万人の観覧客が汝矣島漢江公園を中心に集まり、夜空に高々と打ちあがる花火を楽しんでいました。
17:00 ヨイナル駅
花火を見ようとする人たちで地下鉄駅は大混雑!外に出ると、警察の誘導でそこまで混雑することもなく、皆さん、点々バラバラ広い汝矣島漢江公園に散っていきました。ナビもぷらぷら歩いてみると、ピクニックシートを敷いて、もう遠足?!宴会?!気分ですね~。何を持ってきたのかなぁ?と覗いてみると、お弁当、お菓子、ビール…といろんなものがのっかってます~。
19:30、花火大会スタート!
花火が打ちあがるごとに、「オー、ホー、キャー」っといった歓声があがります。「ノム イェップダー(すごくキレイ~)」と鼻に掛かった声を出していたのは、ほとんどがカップルでやってきた女の子?!
ナビもどっかいい場所がないかなぁ・・・と移動しながら写真を撮っていたんですが、橋(麻浦大橋)の上がイチバン見やすかったです。来年もしやるんだったら、ここに来ようっと。
◆◇◆閉幕プログラム「世界路上パレード」◆◇◆
最終日の10日、閉幕プログラムとしてまず行われたのがこのパレード。漢江にかかる橋、盤浦(バンポ)大橋の下の「浸水橋」(チャムスギョ)を車両通行止めにし、午後2時頃から6時頃までのあいだ世界のノンバーバル・パフォーマーたちが一挙大行進!このフェスティバルに参加していた7か国、13団体が参加し、様々な不思議な人形や音楽と踊りで橋を埋め尽くしました~。観客には子ども連れのファミリーが多かったようで、子供たちも大喜びだった様子。
◆◇◆人間モービルやたくさんの市民たちによる閉幕公演!◆◇◆
約10日の日程で様々なイベントが行われてきた「ハイソウルフェスティバル2010」もいよいよ終了。最終日、10月10日の日曜日夕方6時半過ぎからは盤浦漢江公園で閉幕公演が開催されました!この公演でのパフォーマンスを行ったのは、今回のフェスティバルで何度か登場した「人間モービル」の方々。クレーンで空高く吊り下げられた人間モービルが太鼓や空中ダンスを披露するドキドキのパフォーマンス。こんなことを考える人たちもいるんですね~。この閉幕公演には市民たちによるプンムル(農楽)団体もいくつか参加し、最後のイベントを盛大に盛り上げると共に、人間モービル楽隊の演奏との素晴らしいコラボレーションを見せてくれました!地上では韓国の伝統楽器が、そして上空ではモービル楽隊の演奏が響き合い、フェスティバルを締めくくる賑やかで迫力ある公演でした~!
ノンバーバルパフォーマンスによるイベントが盛りだくさんで行われた今回のハイソウルフェスティバル、いかがでしたか!?いやあ、世界中からホントにいろんなパフォーマーたちが集まっていましたねえ~。音や光、体の動きなど、言葉を超える表現っていろいろあるんですね。次回はどんなテーマで開かれるのか!?来年も楽しみです。以上、ソウルナビがお伝えしました。