だんだん少なくなってる地元のお風呂屋さん!
こんにちは!ソウルナビです。韓国の人々が寒い冬に元気を取り戻すスポット、あるいは美肌に磨きをかけるスポット、韓国の疲労回復あったまりスポットをご紹介します! お風呂!っといっても韓国ではいろいろありますよね!住宅街にある日本でいう銭湯の役目を果たしている、「モギョクタン(沐浴湯)」、そしてそれをちょっとイメージとグレードをアップさせた「サウナ」、さらにお風呂というより体を温めて疲労を回復させることがメインのチムジルパン、それから大きなドーム型の釜を松の木を焚いて温め高温の熱で万病を治癒するといわれる「汗蒸幕」など。いろいろありますが今回ナビがご紹介するのはモギョクタン(沐浴湯)です!
◎「モギョクタン(沐浴湯)」!
モギョクタンは韓国の住宅街に多い地元の人の銭湯。これはかなり地元色が濃いので行ったことのない方が多いのでなないでしょうか?ということで日本の銭湯と似ているようで似ていない!韓国の銭湯、モギョクタンをまずご紹介したいと思います。 最近は大型チムジルバンなどに押されて昔ながらのモギョクタンはどんどん減っているのが原状。ですが、住宅街で「モギョクハムニダ(沐浴できます)」、なんていう看板を見たら、そこはモギョクタン!これが引っ込めてあったりするとその日は定休日。普通月に2回定休日で(町によって違うよう)、営業時間はだいたい朝5時~夜8時くらいまで。 もう一つ、モギョクタンの見つけ方は「煙突」。街を歩いていてこんな煙突があったらそこにたぶん昔ながらのモギョクタンがあるはずですよ!
◎モギョクタンに行ってみよう!
モギョクタンの看板と煙突を目印に中に入ると小さ目の窓が付いた支払所があります。中にいる番頭さんに入湯料を払いましょう。ナビが10年ほど前、下宿のシャワーのお湯の出が悪くて毎日のようにモギョクタンに通っていた頃は入湯料が3,000ウォンだったのに、現在の入場料は4000~5000ウォンするよう。
韓国ではホテルでもそうですが、環境保護のための法律で、お風呂にシャンプー、リンス、石鹸などを置くことが出来ません。必要な方はここで洗面道具を購入しましょう。(石鹸・シャンプー&リンス・歯ブラシ&歯磨き粉・ボディーソープ・シャワーオイル・タオル・アカスリ用タオルなど 200~2,000ウォン)
◎いざ「ヨタン(女湯)またはナムタン(男湯)」へ!
韓国もお風呂が日本のように女湯、男湯にわかれています。日本の銭湯のように入口を入ると左右に別れているのではなく、ビルの2階が女湯なら男湯が3階、というようにフロアごとに別々になっているところが多いです。女性の方は「ヨタン(女湯)」、男性の方は「ナムタン(男湯)」へ。皆さん、くれぐれも間違えて入らないように!
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中の施設
住宅街の昔ながらのモギョクタンは、ロッカーと化粧室と浴室、この3つが基本構造。浴室には、オンタン(温湯:あったい風呂)、ネンタン(水風呂)、そして場所によってはイベント風呂(漢方、ノクチャ風呂)があり、サウナが1~2。サウナの汗を簡単に流せる高い位置のシャワーエリアと、座ってじっくりアカスリするエリアにわかれています。もちろん端の方にアカスリ台が2~3台設置され、黒のランジェリーに身を包んだアカスリアジュモニ(垢すりのおばちゃん)がゴ~シゴ~シ、パンパ~ン!頑張ってます。ちなみにモギョクタンだとアカスリ&マッサージで35,000ウォンくらいです。
◎韓国のモギョクタン!エトセトラ!
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モギョクタンパグニ(銭湯用かご)
ソウルの住宅街でもしラフな格好でこんなプラスチックのかごを持っている人を見かけたら、その人はモギョクタンにこれから行く人か行ってきた人。このかごの中にはシャンプー、リンス、クリーム、タオル、時には牛乳、ヨーグルト、ヤクルト、キュウリなどの、お風呂屋さんに行く道具がばっちりそろってます。中にはこのカゴを行きつけのモギョクタンにキープ(置きっぱなし)にしていつも手ぶらでいけるようにしている人も多いとか。
-モギョクタンならでは!の備品たち
入口を入るとロッカーがズラリ!と並び、その隣りに化粧台あり。化粧台にはいろんなブラシ、100ウォン入れると使えるコインドライヤー、綿棒、ティッシュが置いてあるところも。体重計も必ずあります(故障が多いのがたまにキズ)。また、ナビ家の近所のモギョクタンにはベルトコンベアーのような、ぶるぶるウエストダイエット機械もありました。
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韓国のお風呂はプールも同然!?バタ足に要注意!
皆さん、お風呂でバタ足したことあります?あれは結構運動にもなりますが、周りにかな~りしぶきが飛び散りますよね!ん~っと、韓国ではあれは子供だけでなく、大人のモギョクタンでの日課の1つでもあるようです。みんながそうというわけではありませんが、おばあちゃんがバタ足したり、潜ったりする光景を何度も目撃しました。
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韓国人のモギョクタンでのスキンケアgoods!スウィートな香りの正体は?!
韓国でモギョクタンに行くと、時に異様な香りが漂ってくることがあります。それは確かにスウィートな香りやベジタブルな香り。お分かりですか?そう、イチゴヨーグルトとかヤクルト、牛乳、そしてキュウリに塩(塩は自由にもらえるようです)。韓国ではこれはすべて食べ物でありかつスキンケアグッズでもあります。ヨーグルトや牛乳などの乳製品はマッサージ用。時におろしがねまで持参する人もいるというキュウリは顔ハリ用。肌のお手入れに没頭しているとお風呂にいる時間も長くなるはず。当然冷たいものを口にしたくもなります。そんな時スキンケアグッズは食べものと化するわけです。
韓国の銭湯、「モギョクタン」。最近は家に浴槽が付いている家庭が増えて、モギョクタンに行かない人も増えてきたと聞いてましたが、平日の午前中でも意外にもたくさんの人で賑わってました。時間をかけて丁寧に肌に磨きをかけながら、おしゃべりを楽しみながら、汗を流しながら、地元の人たちの憩いの場、疲労やストレス解消の場でもあるモギョクタン、韓国の人々の姿が垣間見れる貴重な体験かもしれません! 以上、ソウルナビでした!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-11-17