カルチジョリム

太刀魚の煮付け/갈치조림


太刀魚といえば、韓国の最南端の島「済州島(チェジュド)」の名物としても知られていますが、中でも地元の人がランチに、あるいはお酒の肴にと楽しむ料理が「カルチジョリム(太刀魚のピリ辛煮)」。太刀魚を唐辛子やニンニクたっぷり入れて煮た、まさに韓国ならではの魚料理です。

カルチジョリム(タチウオの煮付け)ってどんな料理?!

カルチジョリムとはカルチ(タチウオ)と大根を辛く煮た韓国の素朴な家庭料理。イメージ的には日本の「ブリ大根」にも似ていますが、味付けはまさに韓国スタイル。ショウガやニンニク、唐辛子など、韓国ならではの薬味を加えて煮た、辛いけどうまい、うまいけど辛い料理。タチウオはもともと生臭さがありますが、脂ののったタチウオのやわらかい身、そして身崩れを防ぐために鍋底に敷いたしっかりの味の染み込んだ大根が、まさに白いご飯がどんどんイケちゃう魚料理なんです。

南大門市場に来たら、ランチにカルチジョリム通りに寄ってみよう!

南大門市場の最寄り駅は地下鉄4号線フェヒョン(会賢)駅。この5番出口から出ると、南大門市場のメインストリートに出ます。そこから細~い通りを入っていくと、カルジョリムの専門店が軒を連ね、地元で「カルチジョリムコリ(タチウオの煮付け通り)」と言われている通りがあります。安くてうまいカルチジョリムを食べたい!というとき、地元の人が迷わず向かう通り。行き来している人はほとんどジモティで観光客っぽい姿はあまり見かけません(最近たまに見かけることもありますが・・・)。通りの両側に並ぶお店は、ビギナーにとってはびっくりしてしまうような昔ながらのお店ばかり。ちなみに、この通りがいつごろから誕生したかというと、今から約30年前の1988年頃だとか。もうかなり歴史のある南大門市場のグルメ通りなんですョ。

カルチジョリムはこうしてつくられる!

日本人にはまだまだなじみの薄いカルチジョリム。今日はお店の方に簡単に作り方を教えてもらいましょう!
まず大根を鍋の底にしきます。 (この大根は下ゆでしておきます。そうしないと大根の味が強くなりすぎて、カルチのおいしさが出なくなってしまうからだとか。)

まず大根を鍋の底にしきます。 (この大根は下ゆでしておきます。そうしないと大根の味が強くなりすぎて、カルチのおいしさが出なくなってしまうからだとか。)

その上にカルチをのせます。

その上にカルチをのせます。

カルチの銀色がきれい~。ちなみにカルチジョリム(2人分)にはこのカルチが5切れ入っています。
特性のヤンニョム(薬味)をカルチにのせて

特性のヤンニョム(薬味)をカルチにのせて

全体に行きわたるように塗っていきます(味にムラができないように丁寧に!)。

全体に行きわたるように塗っていきます(味にムラができないように丁寧に!)。

野菜のエキスなどが入った秘伝の出し汁を入れます。

野菜のエキスなどが入った秘伝の出し汁を入れます。

火にかけて煮ます。

火にかけて煮ます。

5分ほど煮たらネギとトウガラシを入れ、さらに5分ほど煮ます。
できあがり!アツアツなので気をつけて!

できあがり!アツアツなので気をつけて!

カルチの上手な食べ方

「魚はきらいじゃないんだけど、骨を取るのが面倒くさくて」・・・な~んていう人、けっこういらっしゃるのでは!?大人も子どももやっかいな魚の骨に悩まされちゃうものですよね。骨取りに集中し過ぎてせっかくのお料理をおいしく味わえないなんてもったいない!ということで小骨の上手な取り方をご紹介しましょう。食べる時に参考にしてみてくださいね。
箸を横にするようにして、カルチの背の部分(上の部分)を挟む。

箸を横にするようにして、カルチの背の部分(上の部分)を挟む。

そのままゆっくりと魚から遠ざけるように箸を動かす。

そのままゆっくりと魚から遠ざけるように箸を動かす。

背骨(大骨)のところを箸で挟むようにして一口分を取って食べる。

背骨(大骨)のところを箸で挟むようにして一口分を取って食べる。

味がピリ辛&しっかりしているので、もちろんご飯のおかずとしても、お酒の肴としてもぴったり!一度食べてみる価値ありのお味ですョ。焼き肉にビビンバなどの定番韓国料理を一通り制覇したら、次は韓国の地元グルメ!「カルチジョリム」にトライしてみてくださいね~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-05-14

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