薬岩温泉と江華島、路線バスで行く1泊2日のゆるい旅!
温泉に海鮮!神秘の水の赤い紅塩泉の湯と海鮮グルメを求めて江華島もぐるり!路線バスでめぐるぶらーりのんびり週末旅行!
こんにちは!ゆるい旅と港と温泉、それから美味しい海の食べ物をこよなく愛する、ソウルナビのナビQです!ただ今、韓国は夏の休暇シーズン真っ最中。韓国で働く多くの人がこの時期夏休みをとり、山へ海へ渓谷へ楽しい夏のバカンスにでかけます。誰かに会うたびに挨拶の次に必ず「夏の休暇行ってきた?!」から会話が始まり、ソウルの通勤時間の混雑も少し減り、テレビでも夏の休暇を楽しむ人々の姿や行楽地の混雑具合が毎日ニュースで見られる頃。そんな中で生きていると、やっぱりどこか出かけたくなる!でもナビQの夏休みはまだちょっと先だし・・・ということでナビQ、週末を利用してソウルの近場でいろいろ楽しめそうなところへちょっくら旅に出ることに!行き先はというと、前々から気になっていた金浦市の薬岩温泉。こちらは江華島へ渡る橋の手前にある温泉(正確には冷泉?)で、近くには水産市場や海鮮食堂の並ぶ港もあるとか!江華島のすぐ隣りだし、ついでに江華島にも行ってみよ!とさっそく1泊2日の週末旅行へ行ってきましたあ~!
薬岩温泉と江華島はどこに?
薬岩(ヤガム)温泉はソウル市のお隣り、金浦(キンポ)市の西端の、江華島(カンファド)へ渡る橋の手前にある温泉。ソウルの中心からはバスや車で1時間半くらいの距離にあります。今回、ナビQはまずこの薬岩温泉へ行き、1日目は近くの港の大明浦口(デミョンポグ)で遊んで食べ、夜は薬岩温泉に宿泊。2日目は江華島に行ってみることに。江華島では特に何をすると決めていないけれど、ワタリガニ料理、中でもコッケタン(カニ鍋)とカンジャンケジャン(カニの醤油漬け)が安くて有名な食堂には是非行きたいなあ~それに夏だし、ついでに海でも見られれば!?あっ、ちなみに薬岩温泉は正しくは冷泉。湧き出た水を温めてお湯にし、通称“薬岩温泉”となっています。あしからず~
<それではまず、おおまかな予定!>
1日目
昼前 ソウルの家を出発
昼頃 薬岩温泉行きのバスが出ている5号線ソンジョン(松亭)駅近くで昼を食べてから、バスで薬岩温泉へ
午後 薬岩温泉に到着、さっそく入浴!
夕方 近くの港、大明浦口を散策してから刺身の夕食
夜 ホテルで酒盛り
2日目
午前 朝から温泉につかってのんびり
昼前 ホテルを出発、江華島へ
お昼 江華島でワタリガニ料理が美味しいと有名な食堂「パンソン」へ
午後 江華島をぶらぶら?
夕方 ソウルへ
さて、予定はいかに?
地下鉄とバスを使ってソウルから薬岩温泉へ!
ソウルから公共交通機関を使って薬岩温泉へ向かうには、地下鉄5号線ソンジョン(松亭)駅から向かうのがベスト。おなじみの金浦空港から一つ手前のソンジョン駅の前にあるバス停からは、薬岩温泉へ向かう路線バスが約12分間隔で出ています。バス停はソンジョン駅を出ると大通りの真ん中に見えます。
午前10時20分、ナビQはクァンファムン(光化門)駅から乗車。40分ほどでソンジョン駅に到着!さすがにソウルの端っこ、ちょっと時間がかかる~ちなみにこちらソンジョン(松亭)駅からは薬岩温泉のある薬岩紅塩泉観光ホテルまで無料シャトルバスも出ています。こちらは無料だけど、本数が1日4本と少なめ。でも時間が合うなら、このシャトルバスを利用するのがよさそう!
バスに乗る前に、まずはここで軽く腹ごしらえ!松亭駅といえば辛いキノコ鍋で有名な空港カルグクスも気になるけれど、今回は最近このあたりで話題の店に行ってみることに!駅から歩いて1~2分、トッポッキ(辛い餅煮)やオデンなどの軽食店ながらサンチュで包んで食べるティギム(天ぷら)が美味しいとウワサの店「ヒョンワンタンギョム・サンチュティギム」へ。ちょっと珍しい食べ方のこのティギム、全羅道の光州式とか。トッポッキ(2,500ウォン)とオムッ小(2,000ウォン)、それからサンチュ・ティギム(4,500ウォン)に生ビール(2,500ウォン)を一緒に行くナビ友とシェア。光州式のサンチュティギムのお店ってアルコールもあるのがウレシイ^^ 辛いトッポッキとサクサクさっぱりのサンチュティギムが冷たいビールに合うわ~~
それではいよいよバスに乗り、いざ薬岩温泉へ!昼12時20分、すぐにやって来たバスに乗車。バスの番号は60-3番。ソウル市のバスでなく京畿道のバスなので、車体も白X緑カラー。ちなみにこの60-3バスはソンジョン(松亭)よりも中心部寄りのヨンドゥンポ(永登浦)駅あたりを出発して、地下鉄2・6号線タンサン(堂山)駅にも寄ってからここ、ソンジョン(松亭)駅までやってきます。だから永登浦や堂山から乗ってもいいけれど、渋滞やバスと地下鉄の速度の違いを考えれば、やっぱり松亭駅からこのバスに乗るのが一番効率が良いかも!?バスの運賃は松亭駅から薬岩温泉まで1,700ウォン(交通カードなら1,600ウォン)。
バスで走ること約1時間、周りの景色が完全に田園風景になり、しばらくたった頃、バスの窓から薬岩温泉のあるホテルの姿が!・・・ん?でも停留所案内のアナウンスが流れない?ホテルを通り過ぎて数秒経ってから、降りるはずの「ヤガムホテル(薬岩ホテル)です」とのアナウンスが。あわてて降車ブザーを押しても、バスはホテルを後ろにどんどん走り去って行く・・・ひえ~~さすがにこれはおかしい!運転手さんに「降ろしてくださーい!薬岩ホテルに行くんです!!」と訴え、停留所でも何でもないところにやっと降ろしてもらったナビQ。ソウルのバスは今GPSの自動アナウンスになっているから滅多に起こらないけれど、このあたりを走るバスはまだその機能がないらしい。ここはバスの乗車時に「ヤガムホテル」と運転手さんに伝えてから乗ったほうが確実かも!
バスが走ってきた道を10分ほど引き返すと、もともと降りるはずだった「薬岩観光ホテル入口(ヤガムカングァンホテルイック)」の停留所が。ホッちゃんとたどりつけて良かった~~TT バス停からホテルへは、まず道路を渡り、右へ進むとすぐにある角を左に曲がります。角には温泉マークの看板がありました!
道なりに約300m、バス停からは5分ほど歩くと・・・あ、あった!右手に「薬岩観光ホテル」が!温泉は、このホテルの地下にあります。
さっそく神秘の水、紅塩泉の湯へ!
今日はこちら、薬岩温泉のある「薬岩観光ホテル」に宿泊。チェックインして部屋へ行ってみると、窓からは遠くに海と江華島が!相変わらず天気は良くないけれど、ビルのない景色を眺めると、なんだかちょっと遠くに来たな~といったかんじ!ホテルのお部屋はかなりレトロ!?ブラウン管のテレビ、久しぶりに見た・・・でも、ちゃんと掃除はされてるみたいだし、エアコンのききも良いし、なんといっても結構広め!ソウルの新しいホテルで同じクラスの部屋ではあまり見ることのない、窓辺のテーブル&チェアーセットもある!これはのんびりできそう。
それでは、さっそく温泉へ!ホテルの宿泊客は入浴が1回無料。でも明日の朝も温泉に入る予定だし、今回はチケットを買ってみよっかな。チケットはホテル1階のフロントで購入します。大人8,000ウォン。これは週末料金で、平日は7,000ウォンになるらしい。
★★紅塩泉湯とは!?★★
こちらで有名なのは紅塩泉湯(ホンヨムチョンタン)という赤い色をしたお湯。地下460mの赤い岩盤から湧き出る鉱塩泉で、鉄分や塩分などの無機質をいろいろ含んでいて、空気に触れて10~20分ほど経つと酸化し赤色に変わるとか。アトピー性皮膚炎、皮膚疾患、目の炎症、神経痛、関節痛、冷え症などの改善に効果的で、お肌にも良いとか!また湧き出た紅塩泉は温かくないから、正確には温泉ではなく、通称「薬岩温泉」となっているけれど、本当の名は「紅塩泉湯」なんです。ちなみに韓国でこの紅塩泉はここだけなんだそう。地下にある浴場に下りていく階段には、テレビで何度も紹介された時の様子を紹介したパネルや、「世界で一つだけの神秘の水」との文字が!?ん、韓国ではともかく、ホントに世界で一つだけ?
紅塩泉の赤いお湯はど~こ~!?っと、浴場内へ!んん??中はフツーの沐浴湯(銭湯)みたい?浴槽のお湯も普通の無色透明・・・結構広めの浴場をうろうろ歩きまわっていると、発見!奥のほうに「ホンヨムチョンタン(紅塩泉湯)」とハングルで書かれた表示が!
(※浴場施設の写真はホテルに特別許可をもらい、営業時間外に撮らせてもらいました)
おお、確かに赤い!真っ赤、というよりは茶褐色?くすんだオレンジ色と赤の中間??濃い金時にんじん色といったところ?ナビQ、赤い色の温泉は初めてなので、実際に見ると感激~~お湯は冷、温、熱の3種類。熱いのはかなりの熱さで入れそうもないので、さっそく中間温度のお湯に入ってみます。これは40℃くらいかな?湯加減はちょうどいいくらい!鉄分で酸化してこの色になるそうなので鉄臭いのかな?と思いきや、くんくん嗅ぐと確かにちょっと匂いがするかな~というくらい。そして入ってすぐに熱くなって汗が出る、というよりも、じんわり温まり、気が付いたらぶわっと汗をかいている、といったカンジ。
20分くらいお湯に浸かったり湯船に腰かけたりして、かなり温まったナビQ。お客さんは年配の方が多かったかな。珍しい温泉を求めて辺鄙な(?!)ところまでやって来る若い人は、韓国ではあまりいないかも!?それでも週末の午後3時頃、けっこう人で賑わっていました。
近くの港、大明浦口を散策!
今日の夕食はホテルから歩いて15分ほどのところにある港、大明浦口(デミョンポグ)で!ホテルの周りにはほとんど何もないけれど、ここまでやって来れば新鮮なお刺身など海産物がいただける海鮮食堂がいっぱい!港の周りに刺身店が何軒も並んでいます。タクシーだと5分ぐらい。何もなく、畑や草原の広がる中に伸びる道路を、標識の「デミョンハン(大明港)」をたどって歩いて行けばOK!この日は天気が良くないせいか、休暇シーズンにしてはそんなに人はいなかった大明浦口。それでも浜辺でのんびり過ごす家族連れが何組も。ここは仁川や金浦にたくさんある港の中ではちょっとマイナーな方だから、もとからそんなに人でごったがえすことってないのかも?ナビQ的にはそんなトコロが好きなんですけどね!それでは夕食の前に、ナビQもちょっと散策~
この大明浦口には海産物市場があります。そんなに大きくないけれど、このあたりの特産品、チョッカル(塩辛や魚醤類)や干しエビ、そのほか近海で獲れた海産物を扱っています。このあたりでよく獲れる主な海産物といえばセウジョッ(アミの塩辛)や干しエビの原料となる小さなエビ、そして秋には大きなエビ、春と秋にはワタリガニ、初夏には韓国語でベンデンイというサッパ(ままかり)などが有名。この日は握りこぶしくらいの大きな巻貝と、ワタリガニの仲間の小さめのカニ、小さなマナガツオが目立っていたような。市場の人にきいてみると、今は目玉の海産物が獲れるシーズンじゃないからお客さんも少なめとか。さきほど挙げたワタリガニや大きなエビ、ベンデンイの季節になれば、もっとたくさんの人で賑わうそう!
港には市場がもう一つ。こっちはチョッカルと乾物を主に扱う市場のよう。
港ではさっきからずーっと大音響でトロット(韓国の演歌)が。市場を出て歩いていくと何やら人の集まっているところが!?そして、みんなが見守るその先には小さなトラックの荷台をステージに元気よく歌い踊るアジョッシが、いや服装はアジュンマ(おばさん)だけど、確かにアジョッシが?!なんだかこんな人、ソウルの下町のお祭りやちょっとディープな街のお店のオープニングイベントでよく見かけるような。あまりの迫力のため、見物する人も何となく遠巻きに見ています。そんなアジョッシを横目に、さて、ナビQはそろそろ晩ごはんのお店へ向かうかあ~!
サムセギ(カサゴ)のお刺身で乾杯~!
夕食のお店は、あらかじめ現地の口コミ情報で調べておいた「ポグフェッチッ(浦口刺身屋)」。韓国の刺身屋で刺身を注文すると、刺身以外にツキダシとよばれる付け合せがたくさん出てくることがあるんですが、ナビQの見たところ、観光地ではこのツキダシをたくさん出して値段をつり上げるお店も・・・ツキダシが多いのはいいけれど、ナビQ的には刺身や海産物を食べに行ったのに冷凍の餃子や酢豚など海産物とは関係ないツキダシがたくさん出てくるお値段の高い店はあまり好きではないんだな・・・どうせツキダシが出てくるなら海産物がいいなあ、むしろ安いお値段で刺身だけを食べたい!こちらのお店もツキダシがたくさん出るらしいのですが、内容は海産物がメインとのこと。それならいいかも~!さっそくお店の前の水槽もチェック!うん、水槽もキレイに保たれているよう。韓国で刺身屋を選ぶ時は水槽のキレイなお店にすること、コレナビQ的に重要です!!
注文したのはサムセギという魚の刺身!サムセギとはカサゴの仲間。韓国では主に仁川や江華島の海で獲れ、刺身で食べられるのはそのあたりでだけ!ぷりぷりとした歯ごたえ、なめらかな舌触りと淡白ながらも甘味のある身がとっても美味しい白身のお刺身なんです。以前、江華島で食べたのが忘れられず、せっかくこのあたりに来たのならと迷わずにサムセギを注文。そしてツキダシも期待を裏切らず、海の物がたっぷりと出てきました~!!
サムシギのお刺身は小(2~3人前)で65,000ウォン。もちろん上のツキダシと、刺身のあとのメウンタン(サムシギの辛いアラ鍋)も付いています。サムシギは頭の大きな魚だから、メウンタンも身がたくさん入っていて美味。かなり辛めですが、魚のいい~ダシ、きいてます!お刺身も量がたっぷりあったけれど、メウンタンの魚の頭もいっぱい。食べ応え満点!そして、メウンタンの付け合わせは江華蕪(カンファスンム)のキムチ。江華島特産の大きめのスンム(蕪)をキムチにしたもので、これがまた美味しいっ!ハマってしまって、おかわりまでしたナビQ。ソウルでは見ない蕪のキムチ、これは是非お土産に買って帰らなくては!窓辺の席で海風に吹かれ、美味しいものを食べると焼酎もどんどん進みます~
さらにもう一品!仁川や江華島の海辺といえば有名なエビの天ぷらを注文したところ・・・今日は扱っていないとのこと。その代わり、別のお店で買ってきてお店で食べてもいい、というので、お言葉に甘えてお店の隣りのエビ天屋台で買ってきていただくことに。あとで調べてみるとこの屋台、この港で特に有名なセウティギム(エビ天)屋台だったみたい!?注文するとその場で揚げてくれました。お値段は12尾で10,000ウォン。安いなあ~頭付きで、胴の部分の殻の剥かれたエビ天は衣が固めだけれど香ばしくて身がほくほく、美味しい~!
うー、満腹、満腹。では宿に戻り、持ち帰った残りのセウティギムでさらに乾杯!ホテルの近くにコンビニはないけれど、すぐ前に小さな商店があり、ここでお酒を調達。でもこの商店、次にお酒を買い足しに行こうとしたらもう閉まっていました・・・早めに買っておいたほうがよさそう!
2日目は朝から温泉、そして江華島へゴー!!
温泉に泊まったら、1泊なら必ず2回は温泉に入るナビQ。朝からまた紅塩泉のお湯に入ります。朝イチのお湯は・・・あちっ、熱い!!昨日はちょうどいいくらいだった中間温度のお湯も朝はかなりの熱さ!45℃となっている隣りの熱湯よりはマシだけど、これは熱すぎ!なかなか入れず15分くらい足だけつけたり出たりを繰り返していた中国人らしい観光客の子も。ナビQも気合を入れ、少しだけお湯にざぶん。うぅーっ、慣れると意外と大丈夫かも?こちらの浴場には赤い紅塩泉だけでなく、地下680mから汲み上げられたという透明な天然岩盤水のお湯も。泉質はよく分からないけれど、こっちは温度もちょうど良くて、柔らかいお湯が気持ちいい~
そして韓国の銭湯といえばアカスリ!こちらのアカスリは17,000ウォンとお高めだけど、ナビQもひさしぶりにアカスリをお願いすることに。しかしこのアカスリ、今まで経験したことがないくらい強いアカスリ!そのほかサウナにも入ったり、朝の入浴をゆっくり楽しみます。湯上がりにはホテル前の商店で、久しぶりのマンゴージュース!
ホテルで少し休み、10時30頃にチェックアウト。んー昨日と違っていい天気!今日は江華島へ向かいます!とりあえずホテル近くのバス停へ。目指すは江華島の南のほう、ホテルからも比較的近い温水里(オンスリ)。ここにはワタリガニ料理の有名なお店があるんです!ホテルから温水里へ行くバスは60-2番、700番、701番。田舎はバスの本数が少なく、いつ来るか分からないバスを待つのはちょっと不安!?でも10分ほどで700番のバスがやって来たので無事乗り込みました!江華島へゴーゴー!!バスの中は夏休みに遊びに来たとみられる若い子たちが結構いました。
カニがごろごろ!コッケ料理を満喫!
11時頃、温水里に到着!温水里は意外とひらけた街。バス停もちょっとしたターミナル風になっていてこの辺りの中心地のようです。ちょっとあたりを散策~
それでは、少し早めのランチタイム!江華島でワタリガニ料理が美味しいと評判の「パンソン」へ!まだお昼のだいぶ前だからお客さんはそんなに多くはないけれど、奥まで広い駐車場が続いています。やっぱり人気のお店なんだな~
こちらで注文したのはコッケタン小(35,000ウォン)とコッケジャン1人前(13,000ウォン)。コッケタンはワタリガニの辛い鍋、コッケジャンはカンジャンケジャン、生ワタリガニの醤油漬けです。大きめのメスのカンジャンケジャンがこの値段とは、かなりリーズナブル!コッケタンも2、3人前とのことですが、見た目にもすごくボリュームがあります。
カンジャンケジャンは塩辛すぎず、何よりも卵と身がたっぷり詰まっています!うん、うまい!!もちろん、甲羅のタレと卵もご飯と混ぜていただきました!
コッケタンにも身の詰まった蟹が!そんな蟹が食べても食べても出てくる~今までコッケタンは蟹を食べるというより蟹ダシのスープを味わうものだと思っていたナビQ。でもこのコッケタンは違う!?しかも全て卵入りのメス蟹がごろごろごろ。それでこのお値段はかなりお値打ちでは!?かぼちゃやキノコの野菜もたっぷりで、スープは辛すぎず野菜の甘味もきいたイイお味!
路線バスで江華島南部の海岸線をぐるり
カニ料理で満腹になったところで、さてこれからどこに行こうかと、とりあえず温水里のバス停へ。バス停に貼ってある路線案内と地図を照らし合わせてみると、島の南の海岸線を走って江華島西部の港町、外浦里(ウェポリ)まで行くバスがあるよう。そのバスに乗って外浦里まで行ってみることに。バスに乗るだけで海の景色が楽しめるなんてお得な気分!?でもバス停のバス到着案内電光掲示板を見ると、次のバスが来るのは1時間後・・・まあ、のんびりと待つことにしましょう~バス停の横にあるコンビニでカップ入りアイスコーヒーを買って飲み、バス停でバスを待つ人やバス停前を行き交う人を観察し・・・そうこうしているうちにちょうど1時間後の午後1時30分、待ちに待った2番バスが到着!
バスは山道を抜けたあと、ナビQの予想通り海の見える海岸沿いを走っていきます!ん、でも江華島周辺の海ってほとんどが干潟になっている!?そして長く続いた雨のせいか海の色はどんよりとしたグレー・・・もともとこんな色?お天気もちょっと崩れ、期待していたような夏らしい青い空と海を見ることはできなかったけれど、途中に潮干狩りのできるビーチで遊ぶ人や、ウナギの養殖場らしきものなども見えました~そうそう、江華島といえばウナギの養殖がさかんに行われている島なんですよね。
船に乗って席毛島へ!
温水里を出発してから約1時間後の午後2時30分、目的地の外浦里(ウェポリ)に到着。外浦里は江華島にある港町の中でも比較的大きな方かな?港の近くには刺身屋などのお店が集まり、チョッカル(塩辛)市場もあります。実はここ外浦里からは江華島の西にある島、席毛島(ソンモド)へ行く船が出ているんです。席毛島は韓国三大観音聖地の一つである普門寺(ポムンサ)や海水浴場といった見どころがあり、江華島観光スポットの一つ。ナビQもこのまま席毛島に行ってみるかな!席毛島へ行くフェリー乗り場はバス停から歩いて3分ほどのところ、海へ向かって歩くとすぐにあります。
席毛島行きのフェリーは朝7時から夜9時までの間、10分おきに出ているよう。運航時間が長く本数も多いから、これなら気軽に行けますよね!運賃は大人一人1,000ウォン、往復でも2,000ウォン。さっそく船に乗り込むと、わわわ、カモメの大群が~~!もともと韓国の西海にはカモメが多いのですが、船から餌をあげる人が多いらしく、このあたりのカモメが一斉に集まってきているのかと思うくらい!?間近でカモメを見るのはもちろん、カモメの大群に喜ぶ楽しそうな人々の姿を見るのも何だか平和な光景。ナビQも何だか癒されます~そんなフェリーに乗って、あっという間に5分で席毛島に到着。
席毛島の船着場の辺りには食堂がいくつか並んでいます。ここから普門寺や海水浴場までは車で20分くらいかかるようですが、今日中にソウルへ帰るナビQ、そんなにゆっくりはしてられない~港から見える田園地帯の方をちょっと散策し、30分くらいでまた港に戻って来るつもり。
港の近くに並ぶ食堂ではどこも刺身など海鮮料理のほか、マッコリと天ぷらも出すみたい。なになに、エビ天にヨモギの天ぷら??マッコリはインサム(高麗人参)マッコリ!?これはとっても気になる!そういえばヨモギもインサムも江華島の名産品。本島へ戻る前にここで一杯やっていくかあ~
さっそくエビ天&ヨモギ天ぷらの盛り合わせ1皿(5,000ウォン)とインサムマッコリ(6,000ウォン)を注文!エビ天は大きなエビかと思いきや、小エビのかき揚げのようなものが出てきました。これがサクサク香ばしくてウマイ!ヨモギは、まさにヨモギの味!?何だか健康になりそう。そして暑い中歩いた後の冷えたマッコリは美味しい~~!小エビのかき揚げとヨモギ天ぷらによく合います。インサムの粒入りで、体力も一気に回復したような気分!!
本島へ戻ると船着場のすぐ横にチョッカル(塩辛)市場が。さっき席毛島の港近くでも見たし、このあたりはどこへ行ってもあるんだな~
そして外浦里のバス停から今度はソウル行きのバスがたくさん出ている江華島のバスターミナルへ向かいます。ここからバスに乗ること30分。運賃は1,200ウォンぐらい。ちなみに前に江華島に来たとき、同じ区間をタクシーで行ったときは20分ほど、運賃は8,000ウォンくらいでした。
江華島風物市場でお土産ショッピングしてからソウルへ~
午後4時45分、江華島のバスターミナルに到着。このバスターミナルの名前は「江華島旅客自動車ターミナル」。普通のバスターミナルって名前じゃないんですね。このターミナルのすぐ横、歩いて3分ほどのところには大きな市場の「江華島風物市場」があります。ここで最後に江華島の特産品を買いにゴーゴー!!
市場は大きな2階建て。1階には野菜、果物、海産物、塩辛、味噌、キムチなどなど、ありとあらゆる食材が勢ぞろい!今回は行かなかったけれど、2階には刺身やスンデ、マンドゥ(饅頭)といった軽食などがいただけるお店がいっぱい集まっています。また別館には生活用品と漢方を扱う市場が。江華島の特産品が一堂に集まった大きな市場なんです。
ナビQはカンファスンム(江華かぶ)のキムチとダシに使う干しエビを購入。干しエビはそのまま食べても美味しい!カブのキムチはプラスチックのボトル入り10,000ウォン、乾燥エビは升山盛り1杯で10,000ウォンでした!
こちらの市場といえば江華島名物の一つ、ウナギもいただけるんです。別館の下にウナギを焼いて売るお店が並んでいて、ここでウナギを買ったら市場2階の食堂でパンチャン(おかず)代込みの場所代を払えばいただくことができます。前に食べたことがありますが、なかなか美味しかったですョ!焼きウナギは1キロ48,000ウォンで、500gでも半額で買うことができます。食堂代は一人3,000ウォンぐらい。
バスターミナルに戻り、午後5時15分、ソウル行きのバスに乗車。3000番バスはソウルの新村(シンチョン)まで行きます。運賃は2,100ウォン(交通カード2,000ウォン)。このバスターミナルからソウル方面には3000番バスの他にも永登浦(ヨンドゥンポ)に向かう88番のバスもあります。
午後7時前、約1時間40分かかって折り返し地点である新村オゴリ・2号線新村駅の停留所に到着。このあと2号線シンチョン(新村)駅を利用するなら、その一つ手前の新村オゴリ現代百貨店で降りたほうが近いかも?いやあ、でも無事到着到着。おつかれさまでしたあ~~!
薬岩温泉と江華島を路線バスでまわる1泊2日の旅、いかがでしたか?!ナビQが見たところ、路線バスを利用するならソウルから薬岩温泉や江華島へは比較的行きやすいけれど、江華島ではバスの本数が少ないし行き先も分かりづらいので、ある程度慣れていないとちょっと難しいかも?!江華島とその周辺をまわるなら、適度にタクシーを利用するのも良さそうです。でものんびりとチープに行けるのがなんといっても路線バス旅行の魅力!ナビQはゆるいバスの旅と田舎の景色、そして温泉と美味しい海の幸にすっかり癒されました!今回は温泉と食べることが目的でしたが、江華島には他にも景勝地や遺跡、たくさんのお寺があります。ナビQも今度は江華島のお寺と遺跡めぐりをしてみようかな!?以上、ソウルナビのナビQでした。