こんにちは、ソウルナビです。最高気温は30度を超える夏のソウル。暑い日差し、アスファルトの熱気!!考えるだけでも暑そう・・・だ・け・ど! このすべての熱気を一気に吹き飛ばしてくれる食べ物がここ、韓国にはいっぱいあります!それは夏限定の韓国の食べ物!見てるだけでもさっぱりする食べ物で、ソウルの夏を舌で楽しむことができますよっ!それでは一気にご紹介しましょう!
<夏の食べ物、インデックス>
○パッピンス
○コングクス
○冷麺(ネンミョン)
○参鶏湯(サムゲタン)
○タッカンマリ
○中国冷麺
パッは小豆、ピンスは氷。もともとパッピンスは、かき氷の上に砂糖で煮詰めたあずき、小さく切ったおもち、新鮮なフルーツ、ミルク、ゼリーなど、おいしいものを全部のせて食べる、代表的な韓国の夏の人気デザート。どのくらい人気があるかというと、夏になるとソウル市内のほとんどのカフェやコーヒーチェーン、ファストフードなどなど、様々なお店でパッピンスがメニューに登場するほど!「パッピンス」はまさに韓国の夏の「季語」となっています。一口食べた瞬間、暑さがふっ飛んじゃうピンスは、甘く、それでいてさっぱりしているので、パクパクといくらでも食べれちゃいます!
ちなみにピンス(かき氷)は大きく分けて、あずきをたっぷりいれたパッピンス(あずき氷)とフルーツがたくさんのったクヮイルピンス(フルーツ氷)に分けられますが、最近は他にももっとバラエティーに富んだ種類が。そして氷の上に何をたくさんのせるかによって名前が変わってきます。最近はホントにお店オリジナルのピンスが増え、いろんな味のピンスを楽しめるようになりました。種類も様々ですが、お値段はファストフードの6,000ウォンぐらいから10,000ウォン以上するものまでさまざまです。
香ばしいスープが自慢のコングクスはまさに夏限定の食べ物。夏の食べ物といっても冬でも食べられるものも多いのですが、コングクスだけは今でもほとんど夏だけしか食べません。しかし、コングクスは豆を挽いて作ったスープが最高で、また栄養価がとても高いため、夏バテしやすい夏にぴったりの食べ物。細い麺を使いますが、ていねいに挽かれた豆で作ったスープと合わせてこそ、最高の味が出ます。また、化学調味料をいっさい使わず、塩ひとつで味付けするのも特徴。上には青々としたきゅうりを千切りにしたものをのせ、視覚的な効果をプラスしています。味と栄養、このふたつの面で1食分の食事として十分なコングクスは、スープを最後の一滴まで飲みほすのがポイント!
またコングクスは大きく分けて、大豆で作った白いコングクスの他、黒豆を使った黒いコングクスもあります。豆の香りが苦手の人は黒いほうが好まれるかも。 コングクスのあるコングクス専門店、豆腐料理の店、中華料理の店、マンドゥ(餃子)専門の店、麺専門店では、それぞれ特徴のあるコングクスがあります。
しこしことした麺が自慢の冷麺(ネンミョン)は外国人にも広く知られている韓国の代表的な食べ物。ちなみに昔、ネンミョンは冬に食べる食べ物だったそう。それはスープを冷たい状態で維持するのは冬しかできなかったため。今ではさっぱりした冷たいネンミョンを年中いつでも味わうことができるようになりました。でも、やっぱり暑い夏に食べるのが一番!
ネンミョンには大きく分けて、ちょっぴり辛い(いや、けっこう辛い)ビビンネンミョン(混ぜ冷麺)、辛くなくあっさりしたムルネンミョン(水冷麺)、甘酸っぱい味のするフェネンミョン(刺身冷麺)など、種類もいろいろあります。お好みに合わせておためしください!またヨルムグクス(大根の若芽キムチの冷たい麺)やマッククス(冷たいトンチミスープの蕎麦麺)、チョゲグクス(酢鶏麺、鶏肉入りの冷たいスープ麺)など、冷麺と同じような冷たい麺もあるので、そちらも是非。
韓国には「イヨルチヨル(以熱治熱)」という言葉があります。これは熱いものを食べることによって暑さを体から追い払うという意味。確かに、暑いからといって冷たいものばかり食べているとお腹をこわしがちになるということもありますよね。この「熱を以って熱を追い払う」代表的な食べ物といえば、やっぱり参鶏湯(サムゲタン)。大きくもなく小さくもない大きさの鶏に朝鮮人参、なつめ、にんにくとしょうがをいれて煮込んで作る料理です。暑い夏を乗り越えるために気力を出させるサムゲタンは、韓国ではもっともポピュラーな栄養食。韓国では一般の家庭でも作って食べたりします。辛くなくまろやかな味なので、老若男女誰もが好んで食べるメニューでもあり。皆さんもこのサムゲタンを食べて、夏の暑さをふっ飛ばしましょう!!
サムゲタンもお店によって中にいれる食材やスープの味はさまざま。スープにトゥルケ(エゴマの実)やノットゥ(緑豆)を混ぜ込んだ濃厚なものや、若鶏の代わりに烏骨鶏を使ったオゴルゲサムゲタンなどもあります。
韓国には夏に3日、体に良い食べ物を食べる日、三伏があります。その三伏でサムゲタンと並んでよく食べられるのがこちら、タッカンマリ。名前のとおり鶏(タッ)一匹(ハンマリ)、鶏をまるごと1匹煮込んだ料理で、辛いソースの味付けでいただきます。一緒にトッポッキの餅やじゃがいも、ネギなどを入れていただくのがノーマル。さらに追加もできます。そして最後は麺でシメ。鶏のだしが出たスープでいただく麺は最高です。専門店ともなるとあまりに混むので、日をずらしていくのも良いかも。
ところで実は韓国では意外と知名度が低いタッカンマリ。もともとはソウルで1980年頃に生まれた比較的歴史の浅い料理で、その発祥の地はタッカンマリと言うと有名な東大門(鍾路5街)のタッカンマリ通りとか。お店もソウル以外ではそんなに多くありませんが、情報の発達により現在ではずいぶん知られるようになりました。ちなみに鶏を丸ごと一羽煮込んでいただく、タッカンマリとよく似た料理は伝統的にあり、こちらは一般的に「ぺクスク(ペッスッ)」と呼ばれます。そしてペクスクも夏の滋養強壮のために食べられたとか。田舎に行くと、「タッカンマリ」より「ペッスッ」のほうが通じるかも?!
韓国にも数多くある中華料理屋さんで、夏に登場するメニューといえば、「中国冷麺」。ごまベースの冷たいスープに、エビやイカ、きくらげ、牛肉、きゅうりを載せていただきます。酢を入れるなど、まさに冷やし中華。ビビンバのように混ぜるのが基本。辛しをかけるとさらに味が変わります。店によってかなりオリジナリティがあり、中華料理店をまわるたびにいろんな中国冷麺を味わえます。