今年はややお求めやすい価格に!?マツタケ事情を今年も詳しくチェック、チェーック!!
こんにちは!ソウルナビです。今年(2016年)も9月の末になり、朝晩だけじゃなく日中も少しずつ涼しくなってきたソウル。さわやかな風が吹き、街には長袖を着て歩く人が増え、いよいよこれから秋本番に突入!暑くも寒くもなく、「○○の秋」という言葉があるように、何をするのにも良い季節の秋といえば、この時期ならではの美味しい食べ物をいろいろと楽しめる「食欲の秋」でもありますよネ^^ 今日はそんな今が旬の食べ物の中でも「秋の味覚の王様」とも言われるあの食材、マツタケ(松茸)の情報をお伝えしたいと思います!日本と同じように韓国でも珍重されているマツタケ。今年の価格とショッピングにぴったりの時期は!?今年もナビが市場に行って調べてきましたョ!
今年のマツタケ市場は!?
韓国でマツタケが市場に出回るのはだいたい9月上旬頃から10月後半頃にかけて、韓国産は普通9月の後半からですが、天然モノということでその年の気温や降水量に左右され、その時期は毎年ちょっとずつ違うもの。さらに韓国では毎年秋に秋夕(チュソッ、旧暦の8月15日)があり、日本のお中元やお歳暮のように贈り物をする習慣のあるこの時期に合わせてマツタケの出荷状況や価格が大きく異なります。そこで気になるのはまず今年のマツタケの出回り具合い!今年は秋夕が9月15日と例年より早めで、中国から来た輸入物のマツタケは9月初めには市場に出回っていたものの、出たと同時に秋夕前、しかも今年は夏に高温が続き雨も降らなかったため国産物はほぼ全くとれず、価格が高騰。9月の前半は輸入物でも去年の1.5倍から2倍近くまではね上がりました。そんななか、国産のマツタケが出始めたのは秋夕の連休が終わってすぐ!連休中に降った雨のおかげかマツタケができやすい気温になってきたのか、例年とほぼ同じ時期に、出来も悪くなく出荷量も多すぎず少なすぎず例年並みかやや順調なかんじで出ているよう。
良いマツタケを選ぶには?!
ひとくちに「マツタケ」といっても産地や質、状態によって価格が異なるのは有名なところ。まず産地は韓国で売られるものの中ではやっぱり国内でとれた韓国産のものが最もよいとされ、あとに北朝鮮産、中国産と続きます。中国産でも北朝鮮との国境にある白頭山(ペクトゥサン)で採れるものが良いとか。でも北朝鮮でとれたものでも韓国に入ってくるのは中国経由なので、最近はただ輸入品として特に区別されないことも。そして、それぞれの産地の中でも鮮度、大きさ、形(カサの開き具合)といった状態によっていくつかの等級に分かれています。目安として韓国産の場合はこんなカンジ!
<1等級> 大きくてまっすぐで傘が開いておらず、傷や虫食いなどがほとんどなく、なおかつ新鮮なもの。
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<2等級> 1等級のもののように形がきれいだけれど、少し小さかったり曲がっていたりするもの。また、傘が開いていてもかなり大振りなものはこの等級に分類されます。
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<3等級>
形が良くても小さいもの。傘の部分が開いていても状態の良いもの。大きさはほどほどでも少し傷があったり、形が崩れていたりするもの。
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<4等級以下>
すごく小さかったり、大きくなく傘が完全に開いていたりするもの。また形が良くても虫食いがあったり傷が多かったりするもの。
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マツタケはカサの部分が広がっておらず、まっすぐで大きく、根元部分が太いものが良いもの。さらに手に取った時の重みや、匂いをかいだときにほのかに香る松の香りも重要なポイント。また鮮度は、採ってから時間の経っていない新鮮なもののランクが高くなり、鮮度が落ちるとランクも下がることがあるそう。ちなみに上の写真のランクでは1~2等級は贈り物用に、3等級以下のものは自宅用に買って行く人が多いようです。
今年のマツタケの価格をチェック!!
では、今年のマツタケの価格は!?ということで、ソウルでマツタケを買うならココ!といわれるスポット、京東市場と南大門市場で今年もナビがマツタケの出回り具合とお値段と聞いてきました!価格はそれぞれ1kgあたりを基準としていますが、実際にもほとんどが1kg単位で売られています。あっ、それでも値段は毎日変わるので、掲載している価格はあくまでも目安として見てくださいね!
■■京東市場■■
地下鉄1号線チェギドン(祭基洞)駅とチョンニャンニ(清涼里)駅の間に広がる、漢方と食材で有名な京東市場(キョンドンシジャン)。2番出口を出ると、もうそこは庶民的な市場の雰囲気満点!そんな広~い市場の中で、マツタケを売るお店がどの辺りにあるかというと、新韓銀行のある大きな交差点で銀行の手前から市場に入り、しばらく進むとある一つめの角を右に曲がると1、2軒、さらに左手1本目の路地を入ると、両側に何軒かお店を見つけることができます。ここが松茸シーズンになるとにぎわう京東市場の松茸通り。自然松茸とかマツタケという漢字やカタカナの表示があるので分かりやすいはず!
◎京東市場「松山商会(ソンサンサンフェ)」で聞いてみました!
マツタケの産地として有名な江原道の嚢陽(ヤンヤン)郡に本店をもつこちらのお店。ここ京東市場にあるお店では主に嚢陽産に加え、全国各地から直送されるマツタケも扱っています。お店では基本的に国産マツタケを扱いますが、国産品が出ない時期は中国や北朝鮮からの輸入モノが並ぶことも。中国産は北朝鮮との国境にある白頭山で採れたものが質も良くお値段はやや高め。南のほうでとれたものは少しお値段が下がります。今年はまず秋夕直前の9月12日に行ってみたところ、やっぱり国産品はまだ出ていないとのこと。その代わり、なかなか立派な中国産の輸入マツタケがお店に並んでいました。でも今年は秋夕の時期が早いのもあり、輸入品にしてはお値段がかなり高め。そして国産品が出ると予想された秋夕後の23日に行ってみると、「国産」のシールが貼られたマツタケがずらり!国産品は秋夕連休の終わった19日には出ていたとのこと。出来も出荷量も悪くなく、お値段は今のところ例年をあまり変わらないくらいみたいです!
<韓国産の価格>(1kgあたり)
★9月12日現在はまだ入荷なし。
★9月23日現在の価格
1等級 30万ウォン~
2等級 27万ウォン~
3等級 23万ウォン~
ちなみに、もともとの等級が高くなく著しく鮮度の落ちたものはキロ当たり17万ウォンくらいで売るものもあるそう。また、今年の韓国産マツタケは今週(9月26日の週~)から来週にかけてが一番買い時とか!お値段はその日によって変わるので何とも言えないらしいですが、ちょうど今からがマツタケショッピングのチャンス!そして10月後半くらいまで出るとの予想です。
<中国産の価格>(1kgあたり)
★9月12日現在の価格
1等級 (白頭山産)35万ウォン/(中国南部産)28万~30万ウォン
2等級 (白頭山産)30万ウォン/(中国南部産)25万ウォン
3等級 (白頭山産)35万ウォン/(中国南部産)18~20万ウォン
★9月23日現在の価格
1等級 20万ウォン~
2等級 15万ウォン~
3等級 12万ウォン~
9月23日現在、中国産はマツタケがそろそろ終わりかけでだいぶ大きくなっています。価格も安いし、これでも十分かも!?
◎南大門市場「ソウル商会」で聞いてみました!南大門市場にはマツタケを扱うお店がいーっぱいあり、ナビでも何軒かご紹介していますが、その中でも今年は「ソウル商会」にうかがってみました~「ソウル商会」の社長さんはこの道58年のマツタケ博士!いろいろ親切に教えてくれます。9月1日にお店へうかがった時はまだ国産マツタケが出ておらず、中国産のみ。でもお店の冷蔵庫には立派なマツタケが保管されていました!そして秋夕も終わって9月23日に再び行ってみると・・・冷蔵庫の中に立派な国産マツタケがたくさん~価格はあくまでその日によって変わる時価ですが、ナビがお伺いしたときはマツタケが不作ぎみだった去年よりもだいぶお求めやすい価格になっていました!