ソウルでラーメン食べ歩き!【2003年】

日本式ラーメンを求めてソウルをさまよう!

こんにちは。忘れておりましたが私、ラーメン好きでありました。来韓する前もあちこちと食べ歩き、日本に帰ったら懐かしの味と食べ歩く・・・といっても昔からの年期が入ったファンではありません。ここ数年、突如と目覚めて食べ歩くようになった新米ラーメンファンでございます。本日は旅行者の皆様にはあまりゆかりのない話ではありますが、在韓日本人でラーメン好きには切実な問題、究極のラーメンを求めてソウルの街をさまよったお話、他人様に語れるほどの知識と技はまったく持ち合わせておりませんが、私なりの評価をご紹介いたします。よろしければ最後までおつきあいくださいませ。

ちなみに私が日本でお気に入りだったラーメンは・・・

店中がにんにくくさい、麺が赤い高田馬場にある「富士ラーメン」、油っぽいけど油そばがいける「ぶぶか」、角煮がたまらんげんこつラーメン豪快塩、チャーシューてんこもりで麺が見えない喜多方ラーメン「坂内」、そして鶏がらこってりしたスープがたまらん「天下一品」、また醤油ベースながらおいしい「新福菜館」などなどでございます。けっきょく「肉多め・こってり・太麺」あたりが好みのようです。

ちなみに韓国ラーメンとの違いは・・・
韓国にもラーメン専門店、あるいはプンシクにラーメン(ラミョン)はありますが、どれも麺がインスタント。それがウリ、クチにあう、といった開き直ったお店もありますが、私的にはイケません。また韓国のラーメンはスープがはてしなく辛い!スライスチーズを一切れのせると味がまろやかになる、という楽しみもありますが、これは日本式ラーメンとは別のお話。

それでは気が向くまま、ソウルの街を食べ歩いて参りました。順番にご紹介いたしましょう。

1つめ、「カンサイ」(@新村)
【食したもの】醤油ラーメン
【感想】
まず最初は確かココにラーメンのメニューあり!と記憶していた日本式お店の老舗「カンサイ」へ数年前にのぞいたときは外見がぼろぼろ?なのに今回いってみてびっくり。すっかり今時の日本風のお店に変わってる!
ではさっそくメニューにあるラーメンを注文、ひさしぶりのラーメンに顔もにんまり。
具はネギ、モヤシ、チャーシュー。見た目は確かに日本のラーメンっぽい。けど、なにか物足りない気が、、、
見さっそく一口、スープをすすってみましたが、うん?
次に麺も食べてみましたが、うん?
ついでに注文した餃子。これも見た目は日本風。ですが味の方は?うん?
スープも麺もいまいち、、、、しかもスープと麺がしっくりあってない気がする・・・ ちなみに他の人の注文はトンカツの方が圧倒的に多いかも。さては今時のトンカツブームにのって、ラーメンは忘れられてしまったんでしょうか?最初に期待した分、がっくり度が・・・

【また食べに行きたい度】
10%(トンカツだ次は!)

2つめ、「源平」(@大学路)
【食したもの】チャーシューメン
【感想】
「源平」はさすが某国大使館御用達、日本食では定番、韓国にしては値段は高めだけど味は安心できるお店。しかしはたしてラーメンは?前回が前回だけに期待します。
具は玉子、チャーシューとメンマ、ネギ、わかめ。もやし。あ、メンマがちゃんとある!これはいいですね。あと肉好きにはこのチャーシューの枚数もうれしい。さすが「源平」、見た目は日本のラーメンです。
では味の方は?そうですね、ここのラーメンはそつがない味と申しましょうか。味も悪くなく合格なのですが、専門店でないだけにこう何か印象に残るものがない、、やっぱり、このお店だと焼きそばとか揚げ出しなど食べたくなってしまいます。
【また食べに行きたい度】
40%(他のラーメンも試したい?)

<行き方>
地下鉄2号線ヘファ(恵化・Hyehwa・420)駅1番出口をでてまっすぐ。2つ目の角、横断歩道の向かい、ミスターピザの角を右に曲がると奥の右手にある。徒歩約3分。
* 住所:ソウル市鍾路区恵化洞203-1
* 電話番号 : 02-765-6808

3つめ、「旧馬場ラーメン(現「たんぽぽ」)(@一山[イルサン])
【食したもの】カクニラーメン
【感想】
実は以前南大門市場にあった馬場ラーメン、イルサンに移転していました(いまも看板だけは残っていますが、やっている人は別のようです)。南大門市場にあった頃は店の雰囲気も味も日本のラーメン屋の雰囲気がして、よく通ったものでしたが・・・はたして新しい「馬場」はどんなかんじ?
駅からさまようこと約30分、広々としたイルサンを歩いてようやく到着。えっここ?まるでイタリアン料理のお店みたい~ビックリの内装。ラーメンをちょいといっぱい、と言う雰囲気ではございません。ちょっとイルサンチック?になっておりました。
果たしてラーメンの器も変わっております。箸をいれる穴がある、モダンなどんぶり。
ラーメンの他にはキャベツ、キムチ、たくあん。このあたりは韓国チックですね。
具の方は海苔、玉子、メンマ、チャーシュー、ネギ。ここで海苔が初登場、海苔、は意外とアクセントかもしれませんね。そしてこの具の配置、まさしく日本風なんですね。スープの色もまさしくラーメンのスープの色、そそられます。
さっそく食してみました。まず角煮。肉にポイントが高い私でありますが、ここの角煮はまぎれもなく日本の味。お肉は輸入ではなく韓国の食材で作られているのだそうです。
麺の方もずるずるいかさせていただきます。
餃子もいただきました。やっぱりラーメンのおともに餃子。 前の南大門では中が冷たかったのですが、今回は大丈夫でした。
そうですね・・・やっぱり全体的に日本のラーメンに一番近い味がします。やはり日本のラーメン屋で修行してこられたご主人、手は抜いていません。ただ今のラーメン、背脂が入っていないそう・・・これは韓国人が敬遠してしまうからだとか。それは残念。だから韓国の日本式ラーメンはいまいちなのか?
食後にご主人所有のラーメン雑誌を見ながらラーメン談義に花が咲いたのでした・・・
※2005年に同じイルサン内に移転、名前も「たんぽぽ」になりました。また麻浦に支店ができたそうです。<2006.2.15>
【また食べに行きたい度】
70%(ただただ場所が遠い・・・)

<行き方>
地下鉄3号線チョンバルサン(鼎鉢山)駅下車、駅から徒歩約10分。
※市内からチョンバルサン(鼎鉢山)駅まで約1時間。
※新村( シンチョン)方面から座席バスもあり。約30分。

* 住所:京畿道高陽市一山東区チャンハン洞757 ロデオタップ108号
※移転しました。<2006.2.15>
* 電話番号 : 031-903-0757
* 営業時間:18:00~翌日2:00
* ホームページ:blog.naver.com/ono2000(韓国語)
* 支店情報: <麻浦店>
電話番号:02-0382-1212/営業時間:10:00~23:00/定休日:日曜日
場所:地下鉄5号線マポ(麻浦・Mapo・528)駅からすぐ、オベリスク地下1F<2006.2.15>

4つめ、「ふるさと」(@明洞)
【食したもの】パーコーラーメン
【感想】
ミョンドンにある有名和風店。外見は日本のそば屋風。夏には冷やし中華を出したという本格派。しかしはたしてパーコーラーメンとは?それはトンカツがのったラーメンでした・・・パイコーじゃない・・・あとの具はわかめ、トウモロコシ、ネギ。うーむ。
味の方は?麺は意外といけたのですが、スープが・・・店の内装のせいもあるけどこのラーメン、努力を認めるのですがなにか「うそ」くささがただよっております・・・だいたいパーコーがトンカツであるのが許せない・・・
【また食べに行きたい度】
10%(ココも次はトンカツだ!)

<行き方>
地下鉄4号線ミョンドン(明洞・Myeong-dong・424)駅6番出口をでて左手にまっすぐ、3つ目の角、BODYSHOPの角を左へ。次の角を右に曲がり、まっすぐ行くと左手にあり。

* 住所:ソウル市中区明洞2街33-5
* 電話番号 : 02-771-0147

5つめ、「KENZO」(@新村)
【食したもの】ワンラーメン
【感想】
新村にある有名店。なかにはカウンターあり。前には金魚が泳いでたりしますが。今日はスペシャルのワン(王)ラーメン。 具は煮玉子3切れ、ネギ、ワカメ、もやし、椎茸、海苔。見た目は日本風。器も日本風。しかし・・・
一口食べてわかりました。 もうこれ、日本のラーメンじゃない!スープの辛さはもう完全に韓国のもの。汗がとっぷり噴き出しました!これはもう完全に現地化した、ということでしょう。あるいはこれが「ソウルラーメン」の新しい形?

【また食べに行きたい度】
0%(この辛さは、、、もういいです)

6つめ、「九州ラーメン」(@アックジョン)
【食したもの】九州ラーメン
【感想】
おそらくソウルに唯一ある?九州ラーメン店。その名もそのまま日本語で「九州ラーメン」!やっぱり九州といえば白濁豚骨!
こちらには焼きそばやらさらうどん、長崎チャンポンなどメニューがいっぱいあります。辛やきうどん、もちろんトンカツも・・・
果たしてその九州ラーメンは?具は紅ショウガとチャーシュー、ネギ。紅ショウガはちゃんと載ってます。
さっそく食してみましたが・・・スープの味が薄い。うーん、塩気がほしい。
麺は細め。ちゅるちゅるいかさせていただきました。
ちなみにチャーシューはサムギョッサル風。実は空腹だったので、なんか物足りない物足りない、、、といいながら平らげてしまいました。
餃子も食しました。大きめ。もう少し焼けば美味しくいただける味でした。
※2005年7月、閉店を確認しました。
P.S.入口の看板が「ヤキゾバ」になっていたので直しておきました。
【また食べに行きたい度】
40%(他のメニューも気になる。また豚骨に飢えたらここしかない!)

いかがでしたでしょうか?かなり独断浅薄な評価ですので、皆様のご参考になるかどうかわかりませんが、ただ私が思いますに、韓国にある日本式ラーメンの特徴、それはダシとタレにあるのではないでしょうか。どうもどれも薄味のような・・・私の好みにあうようなラーメンは今後ソウルに登場しますでしょうか?ソウルらしい、韓国らしい、日本人の通をうならせる「ソウルラーメン」の登場も待ちたいと思います。私のソウルで究極のラーメンを求める旅は終わりません。最近、ソウルでは生ラーメンのチェーン店もちらほら。こちらの方はまだ未チェックですが、是非挑戦してみたいです。またソウルでこんなおいしいラーメン屋さんを見つけた!と言う方はご連絡下さい。お待ちしております。以上、第1回のラーメン放浪記をお伝えいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-01-30

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