いまや日本食ばかりのホンデで、ラーメンとカレーを食べ歩いてきました!
こんにちは、ソウルナビのラーメン&カレー担当、たかのなびです。好きなラーメンはやっぱりとんこつ。しかし以前のソウルは、とんこつラーメンを街中でほとんど見かけない、とんこつゴーストタウンでした。そんな中でもとんこつラーメンを求めて、ソウル中を探しまわったものです。ところが突然、数年前に沸き起こったとんこつブーム!その勢いはいまだおさまらず、当初の新村や明洞から大学路や高大や建大など、とんこつラーメンのお店は増えつつあります。いきなり、とんこつばかりになってしまったソウル。あの時探しまわった苦労?はなんだったか・・・
中でも注目なのは弘大(ホンデ)。ここは「とんこつラーメン」ブーム発祥の地といってもよく、以前から日本風ラーメンが多いエリアでしたが、さらに店が増えつつあります。最近ではラーメンだけでなく、日本式カレーの店も目立つようになり、さらには日本風どんぶりや日本風弁当?日本風お好み焼き、日本風餃子、日本風天ぷら、日本風ビール、日本風串焼き、日本風居酒屋なども増えて、ホンデはすっかり「日本食タウン」へと変貌をとげつつあります。
以前からナビでも何度か報告していたソウルの日本風ラーメン。今日はそんなホンデの最新のラーメン&カレー事情をチェックしてみようと思います。
<やっぱりとんこつ!>
すべて食べてみましたー
○和(なごみ)
「○○大会で優勝!」など日本のお店でよくみかけるようなのぼりを店の前に出し、いままでソウルのラーメン店になかったスタイルで登場した本格的とんこつ専門店。それまで日本風ラーメンのお店といえば日曜日はお休みのお店が多かったソウルに日曜日の営業、さらに深夜まで営業と日本並みの営業時間を持ち込み、ソウルのラーメン好きを喜ばせたお店。スープの味もなび好みのこってりで、在韓日本人だけでなく、こってり好きの韓国人ラーメン党の間でも評価が高いお店です。ラーメンはすべてとんこつベース。麺の硬さなども5つの中から選べます。店の名前がついた和(なごみ)ラーメン、チャーシューメン、黒ラーメン、いずれもいただきましたが、どれもこってりで満足。ちなみに「和ラーメン」が人気のようです。サイドメニューで豚丼や餃子もあります。平日にはラーメンとご飯セットのランチメニューがあるのも日本的?窓側にはカウンターもあり、お一人様もOKです。場所は駐車場通りの裏手と少しわかりにくいところにありますが、一度覚えれば大丈夫。
○ヒノアジ(火の味)
日本でもよくみかける動くラーメンが、道行く人の注目!看板などもどこか日本ぽくて、ついつい目にとまります。韓国ではまだ珍しい食券制で、みんな機械の前でまごまごしてしまいますが、スタッフがすぐ助けてくれるので大丈夫。机の上には蛇口があり、自分で水を注ぎます。これも日本ぽい?ラーメンはとんこつベースで、とんこつ、とんこつしょうゆ、とんこつみそ、とんこつからみそとありますが、中でもとんこつが一番のオススメ。この味の濃さはなかなかのものです。サイドメニューに火のチャーハン?の他、焼き餃子、ミニチャーシューご飯があり。ただ餃子はどう見ても海老シュウマイにしか見えません。名前からもしかして熊本からやってきた?のではなく、実は韓国オリジナル。日本のとんこつラーメンを研究の上、最初にオープンした釜山で人気となり、このたびソウルに進出したそう。ソウルでは他に明洞や大学路に支店があります。また弘益大学正門近くの公園前にも新たな支店を準備中。
○博多文庫
現在のホンデとんこつラーメンのブームの先駆けとなったといっても過言ではない店。オープン当初は本物の博多ラーメンが食べられると、在韓日本人の間で知られていた程度の店でした。それがいつの間にか、夕方の営業時間前になると、路地の奥にありながら列ができるほどの超人気店に。とんこつに抵抗があったはずの韓国人のラーメン嗜好を一変させたともいわれています。現在も外装も内装もそのまま、値段は2005年の5000ウォンから7000ウォンにあがりましたが、味もそのまま。店の場所もそのまま。さすがに行列はみかけなくなりましたが、今でも夜は人でいっぱいの人気店です。 こってり系とあっさり系の2種類があり、麺は博多らしく細め、麺の硬さも選べます。もちろん替え玉もあり。べにしょうがも、器械でつぶすにんにくもあります。ほかにチャーシュー丼も人気のようで、なびが訪れた日も品切れで店をあとにする人も。ちなみに餃子はありません。客はほとんど韓国人ながら、日本語で掛け声が飛ぶのも日本風?ホンデの中心から離れた路地の奥にあります。
○鳳ラーメン
※閉店しました。<2010.6.7>
弘益大学前の通りから少し路地に入ったところにあり。関西出身の店の主人が韓国語で説明してくれます。こてこての日本を意識した内装に、カウンター席や書き込みノートがあるのも日本風?ラーメンはとんこつベースのこだわりの自家製スープがウリ。店の名前の鳳ラーメン、みそラーメン、みそ白ラーメン、チャーシューメンのほか、長崎ちゃんぽんもあり。中でもチャーシューメンは器の周りをぐるりとチャーシューが一周りする、日本の専門店でよく見かけるようなスタイルで、韓国ではあまりまだこの姿は見かけません。チャーシュー好きにはオススメ。サイドメニューに餃子にお茶漬け。ちなみにスープは濃いのが苦手な韓国人向けには少し薄めにしているとか。日本人といえば濃いめにしてくれるそうです。
※残念ながら3月の中旬から休業、そのまま閉店しました。<2010.6.7>
<いろいろラーメン!>
とんこつ以外もせめてみましたー
○三丁目
駐車場通りにある時から長蛇の列で人気となり、店も拡張して弘益大学正門寄りに移転。昨年(2009年)末は日本人対象に100円ラーメンセールを行ったり、ジャンボラーメン20分以内完食無料など、日本のラーメン店のようなイベントも。とんこつ、しょうゆ、みそと定番のラーメンもありますが、韓国ではあまり見かけない塩バターラーメンがなび的に一番オススメ。サイドメニューでおにぎりやコロッケもあります。また2号店が駐車場通りに復活しました。
○松江ラーメン
なぜ松江?とまずその名前にインパクトあり。なんでも店の主人が松江に旅行し、味わったラーメンをソウルで再現したそう。ちなみに松江ラーメンは松江では家庭の味で、店などはないとか。最初は居酒屋の隣りにありましたが、現在は近くの2階に移転。でも衝撃的な看板は健在です。醤油ラーメンがどこもいまいちの韓国で、このあさりベースのたまごラーメンは、韓国の醤油ラーメンとしてはなび的に1番の味かも。ただチャーシューが入っていないのが残念。他にはシジミラーメン、ゴマラーメンのほか、アワビ入りの本ラーメンもあり。また、本当に横で作っている、手作りの餃子もかなりおいしいです。ラーメン以外のメニューも多く、居酒屋としての雰囲気も。朝の5時までラーメンが食べられるのも魅力。
○麺屋東京※閉店しました。大学正門前のビルの1Fにあり。ただ坂の途中の1Fのため半地下状態で、よく見づらいところにあります。ラーメンはとんこつ、しょうゆ、みそがあり、なびはとんこつをいただきましたが、スープが高評価。最近ソウルで人気の?牛丼もあり。弘大の日本人留学生も常連で通っているとか。日本人シェフによる本格的なラーメンの味、がウリのようです。
○おねえさんラーメンオープン当時、名前のインパクトから話題になった店。お店は6号線サンス駅からすぐのところにあり、現在も同じ場所で健在です。赤い内装にカウンターと、日本の国道沿いにあるお店の雰囲気。ラーメンはとんこつ、みそ、辛いみそ、しょうゆ、ごまからしなどいろいろありますが、不思議なのは器の形。2年前と変わって、少し個性的な器に。でも玉子はあいからわず茹で卵を半分です。海鮮お好み焼きや長崎チャンポンタン、おねえさんコルベンイ?など、ラーメン以外のメニューも豊富。
今回は未食でしたが・・・
○81番ラーメン
梨泰院のお店の支店。場所は「麺屋東京」と同じ並びにあります。ラーメンはしょうゆ、ネギ、チャーシュー、とんこつ、味噌、ねぎ味噌、味噌チャーシュー、辛いネギ、辛いねぎ味噌などなど。こちらにも20分以内に食べればただのジャンボラーメンイベントもあり。次回、挑戦したいと思います。
このほか、ホンデには「博多屋」「味源」「あぶら」などもありましたが、閉店してしまいました。とくに「あぶら」は韓国に油そばを持ち込み、注目していたのですが・・・また「味源」のつけ麺がなくなったのも残念です。
<日本式カレーも>
カレーも食べ尽くしました-
○カレールー丸(まる)
※閉店しました。<2012.2.24>
大阪からやってきたカレーのお店。健康にも良いこだわりのルーがウリ。確かに、なび的には満足できる味でした。また、ココイチのようにトッピングも可能。ただしトッピングは別皿ででてきます。ココイチと違うのは、すべてのカレーがうどんかご飯か選択できること。カレーうどん好きの方には特におすすめかも。具はとんかつ、ひれ串かつ、牛しゃぶ、チキン、鶏からあげ、海老天、イカフライ、コロッケなどのほか、シーフード&チーズ、きのこ野菜、串揚げ盛り合わせ、豆腐チーズベーコンはさみ揚げ、かぼちゃ天ぷら、ソーセージ、揚げ玉子などもあり。むかし、鶏からあげのカレーと言えば骨付きチキンがそのまま載っていたソウルですが、こちらはそんなことはありません。また餃子やカツ丼などカレー以外のメニューやおつまみのメニューもあります。明洞と国鉄龍山駅にも支店があります。
○パク森
日本でも横濱カレースタヂアムにも出店し、市ヶ谷や渋谷にもあるあの有名なカレー店が、ついにソウル進出。最初はもしかしてニセモノ?と疑ってしまいましたが、店内にいる店の主人の写真を見る限り、本物のよう。あのこだわりのカレーがついにソウルでも味わえます。最初いただいたパク森カレーは日本のパク森に比べて少し量が少なめだったのですが、次にいただいたパク森チキンカレーはごはんの量が多めに。カウンター席もあり、壁にはDVDプレイヤーとヘッドホンが掛かっています。このへんも韓国にないスタイルでちょっとおしゃれ?弘大入口駅から一番駐車場通りの奥、というややはずれた場所にありますが、それなりに人も入っているよう。この独特なカレーが韓国で受け入れられるか?今後が非常に楽しみです。
○あびこ
当初は「三丁目」という名前のカレー店でしたが、現在の名前に。大阪の我孫子?千葉の我孫子?写真を見る限りは大阪のよう。最初は人も少なかったのですが、いつのまにか日本風カレーとして大人気の店となり、店の前ではいつでも待つ人の姿が見られるようになりました。こちらは激辛カレーがウリで、確かに1辛でもかなり辛い!辛いのは苦手な人は「エギ(赤ちゃん)」を頼みましょう。ご飯少なめでスープがたっぷり。生卵がタダのは関西人としてうれしいです。カレーはベースのポーク、チキン、きのこ、ビーフ、シーフードから選び、さらにトッピングを選ぶスタイル。またハヤシライスもかなりいけます。これなら辛さもマイルドです。梨大、ドゥータフードコートのほか、店の名前は違いますがアックジョンにも支店があります。
こちらはまだ食べていませんが・・・
○yello Fukuoka
駐車場通りの3Fにあり。名前の通り、黄色い看板が目印。手作りトンカツもメインらしいです。なぜ福岡?ちょっと気になります。
あと、大学前のビルの中にある「サトシカレー」も気になります。
いかがでしたか?ホンデにあるラーメンとカレーのお店。なかなか旅行では食することがないラーメンとカレーですが、話のネタにはなるかもしれません。韓国で独自に?発展しつつあるラーメンとカレーを、ソウルで味わってみてはいかがですか?今後、ホンデのラーメンとカレーがどうなるのか、引き続き注目してきたいと思います。またホンデ以外のラーメンとカレーのお店も引き続きチェックしていきます。以上、ソウルナビのラーメン&カレー党、メタボ一直線のたかのなびでした。
その他情報
*カレールーマルが閉店しました。<2012.2.24>
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-04-15