中国冷麺食べ歩き!【2006年】

今年の夏は冷麺でもない、コングクスでもない、密かなブームの中国冷麺!

こんにちは、ソウルナビです。暑い夏、やっぱり食べたくなるのが冷たい麺。日本にも冷や麦やそうめんがあるように、韓国にも冷たい麺、お馴染みの冷麺(ネンミョン)やコングクス(冷たい豆乳に入った麺)があります。でも今回は?ちょっと視点を変えて、ソウルの中国冷麺に挑戦してみましょう。韓国の中華料理店の前にはこの時期よく「中国冷麺」「中国式冷麺」という文字を見かけます。日本では冷やし中華が有名ですが、はたして中国冷麺とは?さっそく食べ歩いてみたいと思います。

1軒目、「八先生」@明洞<中国冷麺:7000ウォン>※閉店<マップA>

~流行の本格中華料理店の上品冷麺
※閉店しました。

1軒目は最近ブームの本格中華料理店の中でもこった外観と内装で知られた人気店、「八先生(パルソンセン)」の中国冷麺。さっそく出てきました~見た目はとってもお上品。真ん中にはエビ、氷の下にイカ、他キュウリ、ニンジン、クラゲ、キクラゲなどが彩りよく盛られてます。麺は冷麺に比べたら太め、またコシもしっかり。またチャーシューみたいなのは香りがする?中華らしい五香肉。スープは少しすっぱいぐらい。そして一番気になったのは上にある、えっマヨネーズ?でもこれはバンバンジーの上にかかっているあのソースのよう。中国冷麺の源流はバンバンジー?でもすっきり、食べやすい冷麺でした。
行き方:地下鉄2号線ウルチロイック(乙支路入口・Euljiro 1ga・202)駅5番出口を出てまっすぐ。外換銀行のある1つ目の角(コンビニBuy the way)を右に曲がるとすぐ。徒歩約2分。

2軒目、「郷味」@明洞<中式冷麺:6000ウォン><マップB>

~明洞中華街にある台湾料理の老舗冷麺

2軒目は明洞の中華街にある中華料理店の老舗、「郷味(ヒャンミ)」。いかにも庶民的な店構えがグー。さて、さっそく冷麺を注文すると、韓国冷麺よりはちょっと待ったかな?お待ちかねの料理の登場。第一印象は麺にすごいコシ!韓国冷麺の弾力とはまた違い、食べ応え、噛み応えのある太さ。コシあり麺好きにはたまりましぇん。次にスープ。最初、おや?薄い?と思ったものの、麺をソコからすくうとしゃぶしゃぶのごまダレのような、ピーナッツソースの固まりが麺に絡まって出てきます。これを混ぜて食べると酸味のあるスープとちょっとこってりしたまろやかなピーナッツソース、そして太い麺が絶妙なマッチング。具もシーフードがもりだくさん。特にぷりぷりのエビがグッド。その他の食材はクラゲ、ニンジン、キュウリ、イカ、ナマコなど。またお肉は「八先生」と同じく五香肉。またシャーベット状の氷がのっていて、これまたちょっと涼しげ。お値段も他店に比べるとお手頃でまた食べたい一品。
行き方:地下鉄2号線ウルチロイック(乙支路入口・Euljiro 1ga・202)駅6番出口を出てまっすぐ。アバタの前を通り過ぎ、大通り沿いをまっすぐ。「鼎泰豊」の前を通り過ぎ、工事中の郵便局の手前の道を左に曲がるとすぐ。徒歩約5分。

3軒目、「梅花」@弘大<中国冷麺:6000ウォン><マップ>

~延禧洞近くにある本格中華料理の異色冷麺

3軒目はソウルでは新しい中華街として有名な延禧洞(ヨニドン)からほど近いお店、「梅花」。こちらの冷麺は雑誌にも紹介されたほど。さっそく食べに行ってみましょう。ちょっと待つと出てきました~まずびっくりなのが入れ物。なんと楕円形をしています。次にびっくりなのがどどんとはいった氷の固まり。そしてまたまたびっくりなのが麺。こちらはなんと緑色!ちなみに前の2店よりも細め。具はエビがかなり大きめ、その他キュウリ、うずら卵、松の実、クラゲ、ナマコなどが入っています。またスープはかなり酸っぱい!でもここで大失敗。こちらはピーナッツソースを自分で継ぎ足すタイプのでした。気が付いたのは食べ終わったあと。ちなみにこちらの冷麺、9月上旬まで食べられるとのこと。
行き方:地下鉄2号線ホンデイック(弘大入口・Hongik University)駅4番出口を出て、ガス器具のリンナイのビルの方向へ信号を渡り、そのまままっすぐ進みます。5分ほど歩くと、左側の通りにパン屋さん(リチスパン店)があります。そちら側へ渡って左折し、2分ほど歩くと左側に赤い店構えの「梅花(メファ)があります。 ※バス−110、270、721番で新村現代アパートから2つ目の「ヨンナムドン・デウアパトゥ」下車。右に行き、1つ目の横断歩道を渡ってまっすぐ。

4軒目、「彩虹」@明洞<中国式冷麺:8000ウォン><マップC>

~ちょっと高級志向の中華料理店の高級?冷麺
※閉店しました。

4軒目は明洞のど真ん中、イビスアンバサダー明洞の裏手にある中華料理店「彩虹(サイフォン)」。お店の外観、内装ともに高級志向とは程遠い・・・カフェをリモデルしたような、中華料理屋とは思えない・・・しかし入口の看板に中国式冷麺を確認し、迷わずお店へ。さっそくコースメニューを横目でみながら中国式冷麺を注文。果たしてこちらの冷麺は?出てきた冷麺はまさに看板の写真と瓜二つ。いや、こんなことあまりないですよね。具がクラゲ、エビ、肉、キュウリ、玉子と一列に並んでいます。こちらの特徴はなんといっても薄焼き玉子。この形といい、冷やし中華がはっきり連想されます。お肉は五香肉みたいですが、お味の方はいまいち?スープの味もとってもシンプルで、酸味のあるスープにお好みでマスタードとピーナッツソースを「梅花」と同じく足すようになっているのですが、量がちょっと・・・足しても足しても味が薄い!剥きエビも冷凍なのか水っぽいし・・・これで8000ウォンは高い!スープは残しましたが、食べてもなんだか食べた気のしない・・・さっぱりとしたお味。
行き方:地下鉄2号線ウルチロイック(乙支路入口・Euljiro 1ga・202)駅5番出口と6番出口の間の階段を出て、1つ目の十字路を斜め右へ。まっすぐ行き、2つ目の十字路(The Coffe Bean)の角を過ぎた左手。徒歩約3分。

5軒目、「東天紅」@明洞<中国冷麺:7000ウォン><マップD>

~昔からある中華料理店チェーンの冷やし中華風?冷麺
※閉店しました。

5軒目も明洞のど真ん中、SKCプラザや明洞餃子がある路地の2Fにある中華料理店チェーンの老舗、「東天紅」。看板にも下の方に中国冷麺とあり、期待して行ってみました。果たしてこちらの冷麺は?お、スープの色が濃い!具にも薄焼き玉子があり、またゴマがかかっているのでますます冷やし中華を連想させます。その他の具は固めのニンジンにキュウリ、剥きエビにクラゲ。でもプチトマトも入っていて、このあたりは韓国風?お肉はやっぱり五香肉。そしてピーナッツソースはやっぱり少なめなのでやっぱりちょっとスープは酸っぱめ。でも麺は細めでつるつる、食べやすかったです。
行き方:地下鉄4号線ミョンドン(明洞・Myeong-dong・424)駅8番出口を出てすぐの角を左に曲がります。1本目の十字路を越えて、そのまま150mほど進むと2Fにあります。徒歩約6分。

6軒目、「開花」<中国式冷麺:6000ウォン><マップE>

~明洞中華街にあるラーメン風?冷麺

6軒目は再び明洞の中華街へ。実は「開花(ケファ)」、2軒目に行った「郷味」のすぐ横にあります。こちらにも表に「中国式冷麺」という文字を見かけ、入ってみました。こちらの冷麺はなんとスープが透明、一見ラーメン風。具は真ん中のうずら玉子が目立っています。他にはキュウリに薄焼き玉子、クラゲなど。エビは他とは違って小振りでかなり塩味がきいています。また珍しいのが高菜みたいな野菜で、食べると少し苦みあり。お肉は五香肉が3枚。麺もちぢれ麺系でますますラーメンぽい。でも肝心のピーナッツソースは?ありました・・・最初この具はなんだろうと思ったら、それがピーナッツソース。下に思い切り沈んでいました。それもかなり大量に!かき混ぜるとラーメンがイッキにとんこつ麺になりました。しかもこのソース、余ってしまうほど・・・
行き方:地下鉄2号線ウルチロイック(乙支路入口・Euljiro 1ga・202)駅6番出口を出てまっすぐ。ヌーンスクエアの前を通り過ぎ、大通り沿いをまっすぐ。「鼎泰豊」の前を通り過ぎ、工事中の郵便局の手前の道を左に曲がるとすぐ。徒歩約5分。

★韓国で冷麺以外の冷たい麺、ちょっと番外編

中国冷麺食べ歩き!【2006年】 中国冷麺食べ歩き!【2006年】
中国冷麺食べ歩き!【2006年】 中国冷麺食べ歩き!【2006年】
番外1、「さぼてん」のトンカツ+冷麺
トンカツ屋さんでも冷たい麺が登場。かけそば+トンカツ、緑茶冷やしうどん+トンカツといったものも。

番外2、明洞「ふるさと」のトンカツ冷麺
明洞にある日本料理店「ふるさと」にはトンカツ冷麺あり。スープにトンカツが沈んでいます。でも実はこれが一番冷やし中華に近い?

番外3、アジアンヌードルバーチェーン「CZen」のCzen麺
冷たい麺4種類が登場。納豆麺なんていうのもあるようで?
※閉店しました。

番外4、明洞「グクスナム」のテイクアウト麺?
明洞にはこんなテクアウト麺も登場。

番外5、延吉冷面
こんな看板を発見。延吉といえば中国。どんな冷麺か、気になります。
いかがでしたか?中国冷麺。見てみるとこちらの中国冷麺のポイントは

1.ピーナッツソース
2.シーフードの具(とくにエビ)
3.五香肉

あたりのよう。
またナビ的にオススメの中国冷麺は

食べ応え派の方・・・「郷味」
すっきり派の方・・・「八先生」
こってり派の方・・・「開花」

あたりでしょうか?
冷麺とも、冷やし中華とも、おそらく本場中国とも違う中国冷麺、ソウルにいらして時間の余裕がありましたら、是非食べてみてくださいね。ソウルナビでした。

その他情報

*閉店情報を追加しました。<2012.6.14>
*閉店情報を追加しました。<2012.7.20>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-08-22

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