今年(2005年)1年の韓国映画を振り返りながら・・・
こんにちは!ソウルナビです。今年(2005年)もあとわずか。年末はいつも慌ただしくて、あっという間に過ぎてしまいますが、年末といえば忘れちゃいけないのが、毎年恒例の映画賞授賞式。そもそも、ソウルで行われる大きな映画賞は「百想芸術賞(毎年5月頃)」、「大鐘映画祭(毎年6~7月)」、「青龍映画賞(毎年11月頃)」、「大韓民国映画大賞(毎年12月頃)」の4つ。「百想芸術賞」と「大鐘映画賞」は前年の下半期とその年の上半期の映画が対象ですが、「青龍映画賞」と「大韓民国映画大賞」は前年の終わり頃から今年の終わり頃までの映画が対象。つまり今年1年間の韓国映画を振り返るにはぴったりの映画賞なんです。そこで今回は、11月29日に行われた「第26回青龍映画賞授賞式」と、12月4日に行われた「第4回大韓民国映画大賞」を比較しながら一挙にご紹介しましょう!
青龍映画賞 VS 大韓民国映画大賞
◇回数
◇司会
青龍映画賞
チョン・ジュノ/キム・ヘス
大韓民国映画大賞
アン・ソンギ/ソン・ユナ
◇会場
◇対象映画
青龍映画賞
今年1年を通して国内で公開された韓国映画を対象に、ネチズンと映画専門家の意見を総合して候補作品を選定、映画賞の推薦を受けた審査委員会が最優秀者(作品)を決定。
大韓民国映画大賞
2004年10月23日~2005年10月16日国内で公開された映画対象に、専門委員500人と一般委員500人、全1000人の審査委員団が候補作品を試写し、インターネット投票で受賞作を決定。
◇受賞部門
◇賞金
青龍映画賞
なし
大韓民国映画大賞
各500~50.000.000ウォン、
全240000000ウォンの賞金
~部門別受賞者・作品~
◇最優秀作品賞
青龍映画賞
「親切なクムジャさん」
大韓民国映画大賞
「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」
◇ノミネート
青龍映画賞
大韓民国映画大賞
◇主演男優賞
今年(2005年)は「ファン・ジョンミンの年」と言っても過言ではないほど、たくさんの映画で意欲的な演技を見せてくれました。今回賞を獲得した映画「あなたは私の運命(原題:ノヌン ナエウンミョン)」のほか、イ・ビョンホン主演の「甘い人生」、6カップルのオムニバス映画「私の生涯で一番美しい1週間」、海外で評価の高かったキム・ジス主演映画「女、チョンヘ」にも出演。大鐘賞で助演男優賞受賞、青龍映画賞と大韓民国映画大賞で主演男優賞受賞。青龍賞で共演したチョン・ドヨンに向かって「ドヨナ~、ノラン ヨンギハゲテンゴン ネゲキジョッカットゥンイリヨッタ(ドヨン、お前と演技できたことが奇跡のような出来事だったよ)」というコメントが印象的でした。
◇ノミネート
青龍映画賞
大韓民国映画大賞
◇主演女優賞
◇ノミネート
青龍映画賞
大韓民国映画大賞
◇監督賞
◇ノミネート
青龍映画賞
パク・ジンピョ(「あなたは私の運命」)/キム・テスン(「血の涙」)/イム・サンス(「その時、その人々」)/キム・ジウン(「甘い人生」)/パク・チャヌク(「親切なクムジャさん」)/
大韓民国映画大賞
パク・ジンピョ(あなたは私の運命)/キム・テスン(血の涙)/イム・サンス(その時、その人々)/パク・クァンヒョン(ウェルカムトゥドンマッコル)/ リュ・スンワン(拳が泣く)
◇助演男優賞
◇ノミネート
青龍映画賞
イム・ハリョン(「ウェルカム・トゥ・トンマッコル」)/ファン・ジョンミン(「甘い人生」)/パク・ヨンウ(「血の涙」)/コン・ヒョジン(「家紋の危機」)/
大韓民国映画大賞
イム・ハリョン(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」)/ファン・ジョンミン(甘い人生)/パク・ヨンウ(「血の涙」)/キム・ヨンチョル(「甘い人生」)/イ・ギヨン(「マラソン」)
◇助演女優賞
◇ノミネート
青龍映画賞
カン・ヘジョン(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」/キム・スミ(「麻婆島」)/キム・ウルドン(「麻婆島」)/ナ・ムニ(「あなたは私の運命」)/ソ・ヨンヒ(「私の生涯で一番美しい一週間」)
大韓民国映画大賞
カン・ヘジョン(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」/キム・スミ(「麻婆島」)/ナ・ムニ(「あなたは私の運命」)/ナ・ムニ(「拳が泣く」)/チェ・ジナ(「血の涙」)
◇新人男優賞
◇ノミネート
青龍映画賞
パク・ゴニョン(「ダンサーの純情」)/ユン・ケサン(「パレエ教習所」*歌手グループ『god』の元メンバー、現在軍隊に)/イ・テソン(「サランニ」*新人俳優)/タク・ジェフン(「家紋の危機-家紋の栄光2」*元男性デュオ「カントゥリーココ」のメンバー)/チョン・ジョンミョン(「台風太陽」)
大韓民国映画大賞
パク・ゴニョン(「ダンサーの純情」)/ユン・ケサン(「パレエ教習所」)/イ・テソン(「サランニ」)/チャン・ソヌ(「かわいい」)/リュ・ドッカァン(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」)
◇新人女優賞
◇ノミネート
青龍映画賞
キム・ジス(「女、チョンへ」)/チョン・ユミ(「サランニ」)/キム・オクビン(「女高怪談4」)/チョ・イジン(「台風太陽」)/ハン・ジヘ(「B型の彼氏」)
大韓民国映画大賞
キム・ジス(「女、チョンへ」)/チョ・イジン(「台風太陽」)/ソ・ヨンヒ(「麻婆島」)/チョン・ユミ(「サランニ」)/ユン・セア(「血の涙」)
◇新人監督賞
青龍映画賞
チョン・ユンチョル(「マラソン」)
大韓民国映画大賞
パク・クァンヒョン
(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」)
◇ノミネート
青龍映画賞
チョン・ユンチョル(「マラソン」)/パク・クァンヒョン(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」)/イ・ユンギ(「女、チョンへ」)/ハン・チェリム(「恋愛の目的」)/チュ・チャンミン(「麻婆島」)
大韓民国映画大賞
チョン・ユンチョル(「マラソン」)/パク・クァンヒョン(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」)/イ・ユンギ(「女、チョンへ」)/ハン・チェリム(「恋愛の目的」)/イム・ピルソン(「南極日記」)
その他の賞
◇韓国映画最多観客賞
青龍映画賞
「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」今回800人の観客を動員、見事に韓国映画最多観客動員賞を受賞。
大韓民国映画大賞
なし
◇撮影賞
青龍映画賞
キム・ジヨン(「甘い人生」)
大韓民国映画大賞
ファン・ギソク(「刑事」)
◇脚本賞
青龍映画賞
コ・ユンヒ、ハン・チェリム
(「恋愛の目的」)
大韓民国映画大賞
チャン・ジン/パク・クァンヒョン/キム・ジュン
(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」
◇音楽賞
青龍映画賞
キム・ジュンソン(「マラソン」)
大韓民国映画大賞
久石譲
(「ウェルカム・トゥ・ドンマッコル」
◇美術賞
青龍映画賞
イ・ヒョンジュ、チョ・グニョン
(「刑事」)
大韓民国映画大賞
ミン・オンオク(「血の涙」)
◇技術賞
青龍映画賞
シン・ジェホ(「血の涙」)
大韓民国映画大賞
なし
◇照明賞
青龍映画賞
シン・ギョンマン(「刑事」)
大韓民国映画大賞
シン・ギョンマン(「刑事」)
◇編集賞
青龍映画賞
なし
大韓民国映画大賞
ムン・インデ(「私の生涯で一番美しい1週間」)
◇音響賞
青龍映画賞
なし
大韓民国映画大賞
キム・ソクウォン/キム・チャンソプ(「血の涙」)
◇視覚評価賞
青龍映画賞
なし
大韓民国映画大賞
(「血の涙」)
◇功労賞
青龍映画賞
なし
大韓民国映画大賞
キム・ドンホ釜山国際映画祭 集行委員長
◇人気スター賞
青龍映画賞カン・ドンウォン/チョ・スンウ/キム・スミ/ハ・ジウォン
カン・ドンウォンとハ・ジウォンは映画「刑事」の共演カップル。そしてもう1組は映画「マラソン」のヒットで一躍スターの仲間入りをしたチョ・スンウ、そしてベテラン女優、キム・スミ。それにしても、カン・ドンウォンの人気はすごい!去年に続いて2年連続の受賞。
大韓民国映画大賞なし
☆恒例のレッドカーペットから俳優が続々~<青龍映画賞>
キム・ジョンウンは胸の辺りまであいたシンプルなドレスはグッチ。そして胸元に注目~!この首に巻き巻きしているネックレスは5億ウォン相当という超高価な一品だそう。
その他、受賞のプレゼンターとしてもたくさんの俳優が出席!
<大韓民国映画大賞>
いかがでしたか?今年1年振り返ってみると、ほんとにたくさんの韓国映画が公開されました。中には韓国に旅行に来たついでに観た方、あるいは、日本で公開された韓国映画を観たという方もいるのでは?!今年も海外の映画賞にノミネートされた作品もあったし、国内でも観客800万人動員した作品も出たり、ますます盛り上がってきている韓国映画。韓国映画ファンの方もそうでない方も、日本で公開される映画を見るときに、映画賞でチェックした映画をお見逃しなく!以上、ソウルナビでした。
☆おまけ
<ハンドプリンティングイベント>
昨年(2004年)は一昨年(2003年)の青龍映画賞で新人賞を受賞したヨン様も出席、たくさんの取材陣とファンが殺到したこのイベント(*2004年「青龍映画祭」ハンドプリンティングイベント)。今年は昨年の会場である「竜山CGV」に代わり、忠武路の「大韓劇場(テハンクッチャン)」で行われました。このイベントは前年の映画祭で主演男優賞・女優賞、そして新人男優賞・女優賞を受賞した4人の俳優が出席して行われる、映画賞の候補作試写会の特別イベント。今年はチャン・ドンゴン(「ブラザーフッド」)、イ・ナヨン(「知ってる女」)、ジェ・ヒ(「空き家」)、ス・エ(「家族」)の4人。昨年ほどではありませんでしたが、国内外の取材陣が約150名集まったそう。来年も楽しみですね。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2005-12-05