今年は例年よりお手ごろ!松茸三昧しちゃおう!
こんにちは!ソウルナビです。9月も後半に入って、ソウルでは朝晩だけじゃなく日中もずいぶんと涼しくなってきました。さわやかな風が吹き、街には長袖を着て歩く人が増え、いよいよこれから秋本番に突入!って感じです。暑くも寒くもなく、「○○の秋」という言葉があるように、何をするのにも良い季節の秋といえば、この時期ならではの美味しい食べ物をいろいろと楽しめる「食欲の秋」でもありますよネ^^ 今日はそんな今が旬の食べ物の中でも、「秋の味覚の王様」とも言われるあの食材、松茸の情報をお伝えしたいと思います!日本と同じように、韓国でも珍重されている松茸。今年も市場にズラリと並び始めているこの松茸の、今年の価格とショッピングにぴったりの時期は!?ナビが市場に行って調べてきましたョ!^^
◇ソウルの松茸っていつ頃出回るの?!
松茸のシーズンはだいたい8月終わり頃から10月半ばにかけてですが、天然モノということでその年の気温や降水量に左右され、市場に出回る時期は毎年ちょっとずつ違うもの。さらに韓国では毎年秋に、秋夕(チュソッ、旧暦の8月15日)があり、日本のお中元やお歳暮のように贈り物をする習慣のあるこの時期に合わせて、松茸の出荷状況や価格は大きく異なります。ということで、気になるのはまず今年の松茸の出回り具合!実はナビが秋夕前にテレビのニュースでみたところ、昨年は松茸が金茸といわれるほど高かったのに、今年は湿気と雨の多い気候の影響でたくさん取れ、最高値が3分の1ほどになっているとか。ん~、今年は松茸にありつけるかも!
◇松茸のランクは?!
ひとくちに「松茸」といっても、産地や質、状態によって価格が異なるのは有名なところ。まず産地については、韓国で売られるものの中ではやっぱり国内で採れた韓国産のものが最もよいとされ、あとに北朝鮮産、中国産と続きます。そしてそれぞれの産地の中でも鮮度、大きさ、形(カサの開き具合)といった状態により、3~4種類の等級に分かれています。目安としてはこんなカンジ!
<A>
最高級の松茸!新鮮なのはもちろん、形はカサが開いておらずまっすぐで、ある程度の大きさがあり。
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Aランクよりも小さく、形が少し不揃いなもの。また、ちょっと曲がっていたりするものも。
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カサの部分が開き始めていたり、傷が少しあったりするもの。
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カサが完全に開いていたり、虫食い、傷が多かったりするもの。
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松茸はカサの部分が広がっておらず、まっすぐで大きく、根元部分が太いものが良いそう。さらに手に取った時の重みや、匂いをかいだときにほのかに香る松の香りも重要なポイント。また鮮度に関していうと、採ってから時間の経っていない新鮮なものがランクを高くする基準にもなり、鮮度が落ちるとランクも下がることがあるそうですョ。ちなみに上の写真のランクでは、最も高いAランクのものは贈り物用、B、Cランクは自宅用として買っていく人が多いとか。今年は不景気のせいもあってか、Aランクのものはほとんど売れず、売れてもB、Cランクとのこと。
◇さっそく、市場で値段チェック!
では、実際に市場でどんなふうに、またどれくらいの価格で売られているのか見てみましょう~!今年も松茸というとお馴染み「京東市場」と「南大門市場」へ行ってきました!価格はそれぞれ1kgあたりを基準としていますが、実際にもほとんどが1kg単位で売られています。あっ、それでも値段は毎日変わるので、掲載している価格はあくまでも目安として見てくださいね!
★★京東市場★★
地下鉄1号線チェギドン(祭基洞・Jegi-dong・125)駅近くに広がる、漢方と食材で有名な京東市場(キョンドンシジャン)。昨年は工事中でしたが、今年は2番出口からすぐ出られます。広~い市場の中で、松茸を売るお店がどの辺りにあるかというと、新韓銀行のある大きな交差点で銀行の手前から市場に入り、しばらく進むとある角を右に曲がると左側に1、2軒、さらに1本目の路地を左に行くと、両側に何軒かお店を見つけることができます。ここが松茸シーズンになるとにぎわう京東市場の松茸通り。 "自然松茸"とか"マツタケ"という漢字やカタカナの表示があるのですぐ分かると思いますョ!
◎京東市場「松山商会」で聞いてみました!
松茸の産地として有名な江原道の嚢陽(ヤンヤン)に本店をもつこちらのお店。ここ京東市場にあるお店では、嚢陽産だけでなく、全国各地から直送される松茸を扱っているそう。今年は中国産のものはなく、大きく北朝鮮産、韓国産の2つに分れます。また、こちらでは上でご紹介したランクの中でも、Aランクは長さ6cm以上の大きさで形のきれいなものとし、これを「Lサイズ」、それよりもちょっと小さく状態の良いものを「Mサイズ」、小さなものを「Sサイズ」と分けています。
<北朝鮮産の価格> (1kgあたり、9月26日現在)
Lサイズ 10万ウォン
Mサイズ 8万ウォン
Sサイズ 6万ウォン
<韓国産の価格> (1kgあたり、9月26日現在)
Lサイズ 25万ウォン
Mサイズ 20万ウォン
Sサイズ 16万ウォン
その下のランク 10~12万ウォン
<Aランク>
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<Bランク>
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<Cランク>
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<Dランク>
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秋夕後ということで、今年は昨年に比べるとかなりお手頃!松茸の販売は12月ごろまでやっているとのことですが、質もよく、お値段もお手頃なのは9月末から10月はじめぐらいまでだそう。
《松山商会(ソンサンサンフェ)》
京東市場内 旧館44号、02‐959‐1299
★★南大門市場★★
中心部からのアクセスが便利で、観光地としてもおなじみの南大門市場(ナンデムンシジャン)。地下鉄4号線フェヒョン(会賢・Hoehyeon・425)駅5番出口を出て、すぐ右に見える南大門市場のメインストリートに入っていくと、通りにあるお店の前の看板には「松茸・マツタケ」の文字がたくさん!店頭には松茸が箱に入れられてずらりと並べられていますが、実はこれらはほとんどが模型^^; 本物の松茸は、鮮度を保つためお店の中で大切に保管されています^^
◎南大門市場「ノリのり天国」で聞いてみました!
南大門市場には松茸を扱うお店がいーっぱいあり、ナビでも何軒かご紹介していますが、今年は海苔などの食料品が豊富に揃う人気のお店「ノリのり天国」でうかがってみました~。こちらも昨年よりもお手頃になっています。秋夕直前・秋夕後の値段の差はほどんどなかったですが、今年はたくさん松茸が入ってきているそう!
<中国産の価格> (1kgあたり、9月27日現在)
Aランク 20万ウォン
Bランク 15万ウォン
Cランク 10万ウォン
<韓国産の価格> (1kgあたり、9月27日現在)
Aランク 35万ウォン
Bランク 30万ウォン
Cランク 20万ウォン
Dランク 8万ウォンくらい(秋夕後のみあり)
◇持ち帰るときは?!
松茸は鮮度が命!新鮮ならば新鮮であるほど味も香りも良くて、美味しくいただけるもの。なので、韓国で買った松茸を日本へ持ち帰る場合は、帰国当日か前日といったなるべく帰国の直前に購入し、手荷物として運ぶのがベストだそう。お店では保冷剤を入れた箱に詰めてもらえますが、帰国後はすぐに冷蔵庫の野菜室で保管すれば1週間くらいはもつそうですョ。ちなみに宅配便で日本へ送るのは、時間がかかることがあるなどして傷んでしまう可能性が大きいので避けたほうがいいそう!