韓国ではこの季節限定、大海老焼きを満喫!!地下鉄4号線の終点駅、烏耳島まで秋の日帰り小旅行!
こんにちは!ソウルナビのナビQです。ソウルは9月も後半に入り、急に涼しくなってどんどん秋本番に向かっている感じですが、皆さんがお住まいの地域はいかがでしょうか?秋といえば、美味しくてヘルシーな海の食べ物をこよなく愛するナビQにとって、幸せな季節!海に囲まれた韓国では1年中いろんな海の幸が味わえますが、中でも秋に旬を迎える魚介類はけっこうたくさんあるんです。一年中出回っているナクチ(テナガダコ)や、韓国で刺身といえば最もポピュラーなヒラメも秋からが旬!カンジャンケジャンでおなじみのワタリガニも、韓国では初夏と秋が旬です。そして、そして!秋限定、ほぼこの季節にだけしかいただけない海産物も!それは、チョノ(コノシロ)と大エビ!!特に大きなエビを生きたまま粗塩で蒸し焼きにするセウグイ(エビ焼き)は、1年でホントに秋の短い期間にしか味わうことのできない、ナビQの大好きな韓国の秋のスペシャル・シーフード!ということで今回は、この秋のエビを安くたらふく食べようと、ソウルから約1時間半のところにある海辺の街、地下鉄4号線終点駅の烏耳島(オイド)まで行ってきましたあー!
地下鉄4号線の終点駅、烏耳島(オイド)へ!
今回の目的地、烏耳島(オイド)はソウルから南西方向へ約35キロ、仁川空港のある仁川市のすぐ南に位置する始興(シフン)市の海辺の街。周辺は工業地帯とアパート団地が広がり、海のほうには烏耳島海洋団地という海産市場や海鮮食堂の集まる地域が。この海洋団地はソウルからも多くの人が訪れる観光地っぽくなっています。また烏耳島駅は地下鉄4号線と水仁線の終着駅でもあり、ソウル中心部からは地下鉄で1時間15分ほど。さらに美味しい海の幸がいただける海洋団地は烏耳島駅からバスで20分ほどのところにあります。
ところで、なぜエビを食べにわざわざ烏耳島へ?と思われた方もいらっしゃるはず。なぜなら、秋の大エビは韓国の西の海で獲れるから!ここ烏耳島の他にも、ソウルから近いところでいえば仁川の蘇莱浦口(ソレポグ)など西海に面した街で秋に大エビ焼きをたくさん売っています。ソウルでも刺身店や海鮮飲み屋などで扱っているお店が時々ありますが、やっぱり海の近くのほうが安くいただけるはず!!
では、さっそく出発。オイドを目指すならまずは地下鉄4号線へ!ひたすら終点を目指すと、そこは烏耳島です。ナビQも午後1時45分頃、ソウル駅のお隣りのスッデイック(淑大入口)駅から4号線に乗り込みます。オイドまでは1時間15分。結構長い時間だけど、ソウルを過ぎると地下ではなくなり窓からはソウル郊外の景色が見えるので、それを眺めながらのんびり行くのも。またソウル中心部を抜けると通勤、通学時間でなければ車内も混んでいないので、ゆっくり座って行くことができます!電車の中で現地の人たちは携帯をいじったり、本を読んだり、居眠りしたり。そんな車内の様子を観察しながら、ナビQ、午後3時頃に烏耳島駅に到着!運賃は交通カード利用で1,850ウォンでした。もし交通カードを使わなければ1,950ウォン。ここまで来たのに2,000ウォンもかからないなんて安いなあ~
烏耳島駅から海産物市場や海鮮食堂の集まる烏耳島海洋団地までは、バスで20分くらい。バス停は駅の前にあり、2番出口から出てまっすぐ駅前の大通りへ向かって、大通りを右へ50mほど行くとすぐに見つかります。駅のすぐ前にはタクシーがたくさん待機しているタクシー乗り場もあるので、バスに乗るのが不安な場合はタクシーを利用するのもいいかも。でも駅から烏耳島海洋団地へ向かうバスは30-2番の一つだけだから、そんなに難しくないと思います!ナビQはバス停で待っていると3時15分頃にやってきた30-2番バスにさっそく乗車!バスの中は混み混み~
バスは烏耳島の市街地らしきところやアパートの集まった住宅街を通り抜け、約20分後の15:35頃に烏耳島海洋団地の停留所へ到着。運賃は交通カード利用で1,100ウォン。停留所名、韓国語では「オイド・ヘヤンダンジ」です。英語で「Oido」と書かれた海洋団地入口のアーチをくぐり抜けてから、一つめの停留所(アーチのところに停留所が一つあるので、正確には二つめ?「烏耳島入口/オイドイック」の次)で降りるとOK!ここは海に沿ってメインストリートと堤防が続いていて、堤防の上は海を眺めながら歩ける散策路になっています。道路を挟んで海と反対側には刺身や貝料理など海鮮を扱う食堂がずらり。
烏耳島海洋団地の入口アーチ
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オイド・ヘヤンダンジ停留所
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周りには広ーい干潟が!
エビを食べる前に、堤防に沿ってちょっとお散歩してみることに。バス停のあるところからさっそく堤防へ上がると、そこにはさらに広い干潟へ伸びる散策路が!烏耳島よりも北にある江華島や仁川の辺りもそうだけど、本当にこの辺りの海辺は干潟が多いんですね。だからカニや貝がたくさん獲れるだろうな~
堤防の上の道はこんなかんじ
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さらに干潟に伸びる散策路が!
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たくさんの人が遊びに来ています。みんななんだか幸せそう!?
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干潟の散策路に下りてみましょう~
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干潟に見えるこの無数のぶつぶつ、
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カニの穴なんです!!
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この時は引き潮から潮が満ちる時間だったらしく、散策路の先で干潟を眺めていると、みるみる潮が満ちてくるのがはっきりとわかるほどのスピードで、一瞬のうちに干潟だったところが海の中に!
干潟散策路を入口まで引き返して後ろを振り返ると、その後もどんどん潮が満ちてきていました!海の向こうに見えるのは、仁川市で今開発中の松島(ソンド)新都市。今年(2013年)にはあそこに仁川新港も開港するとか。
堤防の散策路をぐるりとお散歩!
では堤防の上を歩いていきましょう。堤防は烏耳島海洋団地をぐるりと囲むように、コの字型に続いています。
堤防はこんなかんじ。
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350mほど行くと曲がり角。左へ~
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角にはヘンなキノコが??
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向こうに赤い灯台が見えます!
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角を曲がってから約350m、烏耳島海洋団地のランドマーク?赤い灯台までやってきました。ここが堤防上の散策路のちょうど中間地点!灯台の下にはなぜか占いの屋台がたくさん。タロットに手相、四柱推命などいろいろあります。デートするカップルも多いから?そして灯台の先、海のほうへ伸びる防波堤に向かうと海産物を売る小さな屋台が集まる市場が!この防波堤の先にある漁港で揚がった魚介類を船のオーナーたちが直接売る市場だそう。市場の営業時間は3月から10月までは朝6時30分から20時まで。さすが、朝早くからやってるんですね!それ以外の冬の期間は朝9時から16時30分の間だけ開いているそうです。
※赤い線をひいたところが、堤防上の散策路。
大エビ焼きを求めて市場へ!!
堤防上の散策路を半分くらい歩いたところで、それでは!いよいよ大エビ探しにとりかかるとするかあ~!!ずっと歩いてきた堤防脇の道路沿いにもエビを食べられる食堂がたくさん並んでいますが、市場で買ったほうが安いとの情報をもとに、さっそく市場へ。ここ烏耳島海洋団地には、さっき見た防波堤にある漁師たちの市場のほか、建物に入った市場が2か所あります。まずは赤灯台のすぐ前にある「オイド海産物直販場」へ。こちらはA棟、B棟の2つの建物が大通りに沿って並んでいます。
市場の建物の中は、とっても賑やか。いろんな魚や魚介類に、塩辛なんかも売っています。さっそくエビのお値段をきいてみると、1キロで20,000ウォン。大きさにもよるけれど1キロは12~15匹くらいと考えたら・・・やっぱりソウルよりもちょっと安い!?んー、でも安い刺身店ではソウルでもそれくらいで食べられるしなあ。しかもこのような市場で買って食べる場合、買ったお店と契約している食堂で調理してもらうことになるので、調理代とヤンニョム代というテーブルのセット料金がさらにかかります。
「オイド海産物直販場」をあとに、今度はそのすぐ裏にある「オイド総合魚市場」へ。こちらも가(カ)棟と나(ナ)棟と2棟からなっていて、ナビQはすぐ近くに見えた가棟へ入ってみることに・・・んんっ、こっちはさっきの市場と比べてだいぶ地味!??裏通りにあるからでしょうか、お客さんの姿もほとんど見えません。でもこれは期待できるかも!?なぜなら、さっきの「オイド海産物直販場」は何となく観光客向け?って感じがしたけれど、こちらは地元の人も買いに来るようなフツーの市場って雰囲気だから!さっそくエビが水槽にたくさん泳いでいるお店でお値段をチェック!すると2キロで25,000ウォンとか。1キロ当たり12,500ウォン。おおー、やっぱり「オイド海産物直販場」よりも断然安いっ!お店の方の感じもいいし、お腹もすいてきたし、もう待てない!っと、交渉成立、ここでエビ2キロをゲット~!
さきほども触れたように、このような市場で海産物を買ってすぐに食べる場合は、買ったお店で契約している近くの食堂で調理してもらうことになります。ナビQが案内されたのは「オイド総合魚市場」가棟の9番入口を出てまっすぐ行くとすぐにある赤い看板のお店。時刻は夕方5時頃、まだ夕食には少し早い時間だからか、お客さんはあんまりいません。席につくと、付け合わせの野菜やキムチ、エビにつけていただくヤンニョム類が出てきます。豪華じゃないけど、ヨルムキムチのお味はグッド。味噌も手作りの味がします。じゃ、エビが焼きあがるまで、焼酎で一杯やりながら待つとするかあ~
そして待つこと約5分、すぐ美味しそうに焼きあがったエビが、どどんと登場!この秋のエビ、韓国ではこのように粗塩を敷いた平たいお鍋に生きたまま入れ、蓋をして蒸し焼きにします!焼き過ぎず、完全に火が通るちょっと前にいただくのが美味しく食べるコツ。それにしてもこの量、数えてみるとおおぶりのエビが28匹も入っていました!!
ぷりぷり、ほくほくのエビ。甘くて香ばしい~~!とりあえずこのエビを全部たいらげてから他のものも何か食べようと思っていたのですが、友人と一緒に2人で食べてもエビだけでお腹いっぱいに~
ちなみにさきほどご説明したエビの調理代とヤンニョム代、こちらのお店では調理代が8,000ウォン、ヤンニョム代が2人で5,000ウォン。ということで大エビ焼きのお値段は合わせて38,000ウォンでした!この量だと、ソウルでいただくよりもやっぱりお得かな!?
※エビのお値段は、もちろんですが日によって、またお店によって違います。また、市場で買う場合は交渉の仕方によって価格が変わります。
食後の散策~
エビだけで満腹になってしまったナビQ、もしかしてお散歩すればまた何か食べられるかも!?と、再び辺りを散策することに。さっきの堤防上の散策路、残り半分を歩いてみよ!
オイドの赤灯台まで戻ってくると、相変わらずたくさんの人が。家族連れやカップルのほか、烏耳島の周辺には工場地帯も多いからか、外国から働きに来ているらしき方たちも大勢います。食べ物の屋台も出ていて賑やかな雰囲気!
海辺で一杯やるアジョッシ、アジュンマたち!?
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そういえば、漁師さんたちの市場があったな。
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まずは赤灯台下から伸びる防波堤の市場へ行ってみよっかな。 時刻は午後6時30分頃、市場にしてはもうだいぶ遅い時間だからか売り切れたのか?閉まっているお店もあるけれど、旬の魚、チョノ(コノシロ)の刺身を切っているお店や茹でた巻貝を売るお店、たくさんのワタリガニを売るお店なども。そして市場を過ぎたところには海辺にゴザを敷いてお酒を飲んでいるグループがたくさん!そうかあ~、市場で買ってすぐ横で食べるんだね!楽しそう~!!次に来た時はコレやってみよ^^ 他にも海を眺める人、釣りをする人、記念写真を撮る人などたくさんの人が思い思いに海辺での夕暮れの時間を楽しんでいます。
さあ、だいぶ日が暮れてきたので堤防散策路の残りの道のりを急がなくっちゃ。夕食の時間になり、大通りの海鮮食堂はどこも賑わっている様子。そうそう、この大通り沿いの食堂、ここで大エビを食べようとするとたくさんのツキダシや鍋、刺身などがセットになっていることが多いそう。全体的に割高ですが、大人数でいろいろ食べようという時にはいいかも。海を見ながら食べられる席もありますしね!
夕日が沈む~
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よく見ると、堤防脇にも酒盛りグループが!
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カタカナのコ字型になった堤防散策路も、角をもう一つ曲がると最後の直線。角の広場ではロマンチックなサックスの生演奏が聞こえます。
堤防散策路のゴール地点にはオイド艦上展望台なるものが!?海洋警察の船を利用して作った海の展望台のよう。上ろうとするとちょうど閉館時間といわれ、中にまでは入れなかったけれど、小さな子供とか喜びそう。中も見たかったなあ~
堤防を下り、街中を通ってバス停へ向かうことに。堤防沿いの道には海鮮食堂ばかりがありましたが、街の中のほうには意外と焼肉店やふつーの定食のお店がいっぱい。そうですよね、ここに住んでいる人もいるし、毎日海鮮料理じゃ飽きちゃいますよね。まあ、ナビQは毎日海鮮でもいいけど!?^^
そして再び出発地点、最初にバスを降りた辺りに到着。7時過ぎで辺りはすっかり暗くなりましたが、メインストリート沿いの海鮮食堂も堤防上の散策路もまだたくさんの人で賑わっている様子。各食堂の前に置かれた水槽ではエビが元気に泳ぎまわっています!何かもっと食べてみようかともおもいましたが、大量のエビでまだおなかはいっぱい。今日はそろそろバスに乗って帰るとするか~
バス停は最初にバスを降りた烏耳島海洋団地バス停のちょうど向かい、烏耳島海洋団地オクトチョギョイック(オクト小学校入口)。来る時に乗ってきたのと同じ30-2番に乗ると必ず烏耳島駅へ行くので簡単!本数も結構あるみたい。
バスは行きと同じ、20分くらいで烏耳島駅に到着。帰りのバスも人がいっぱいでした。バスを降りた人々はみんなぞろぞろと烏耳島駅に向かいます。
夜8時前頃、烏耳島駅から再び4号線に乗ってソウルへ。そして午後9時すぎに、ソウル駅へ無事到着!午後に出発して海辺で旬の大エビ焼きを食べ、夜に戻ってくる日帰り小旅行、いかがでしたか?行き帰りにちょっと時間はかかるけれど、ソウルでいただくよりも安くたくさん秋のエビを満喫したい!という方にオススメのコースかも!?また烏耳島海洋団地は堤防上の散策路などがきれいに整備されていて散策スポットとしてもいいトコロ。ちなみにエビ焼きは10月末頃まで楽しめます。気になる!という方、この時期に韓国へいらっしゃったら、ぜひ味わってみてくださいね!!以上、ソウルでも秋の間じゅうエビ焼きを食べ続けているソウルナビのナビQでした。