1年で一番暑い真夏の時期、三伏に食べるものは?
こんにちは!ソウルナビです。暑くて楽しい夏が来ると、いつもにましてスタミナ食が欲しくなりますよね!日本では「土用の丑の日」にうなぎを食べる慣わしがありますが、韓国では夏の間にそんな日が3回あるんですよ。それが伏日(ポンナル)。それぞれ初伏(チョボッ)、中伏(チュンボッ)、末伏(マルボッ)と呼ばれ、合わせて三伏(サンボッ)ともいいます。その伏日には暑さに負けないために、みんなこぞってスタミナフードを食べるんです。今日は、そんな日に韓国で食べられている定番のスタミナフードをご紹介します!
スタミナフード店はその日大盛況!
伏日(ポンナル)っていつ?一年のうち昼が最も長い夏至(太陽暦の6月21日頃)の日から3番目の庚の日(7月12日頃~7月22日頃。暦の十干のひとつである庚から始まる日)を初伏といい、初伏から10日目を中伏、立秋(8月8日頃)が過ぎて最初に迎える庚の日を末伏といいます。この三つの伏日を三伏(サンボッ)と呼び、初伏から末伏までが韓国で一番暑いシーズンと言われています。
たとえば2012年の初伏は7月18日、初伏から10日後の7月28日が中伏、末伏は立秋と同日の8月7日になります。韓国のカレンダーには、ちゃんと「初伏・中伏・末伏」が書いてあるんですよ!
伏日に特別に食べる物って?
伏日には暑さに負けないように、精が付く食べ物を食べる日とされています。その代表的な食べ物はこんなかんじ!
○参鶏湯(サムゲタン)
伏日に食べる一番メジャーな食べ物といえばこちら、サムゲタン。鶏肉に餅米やナツメ、朝鮮人参などを詰め込んで煮た栄養たっぷりの滋養食です。伏日当日はサムゲタン屋さんの前は行列ができるほど。また韓国のベテランオモニたちは自宅で煮詰めて家族の帰りを待ちます。真夏の伏日に限らず、冬場などもなんとなく元気がでないな~なんてときに韓国人が食べたくなる料理の一つです。
○タッハンマリ
最近は参鶏湯と同じく鶏料理のタッハンマリも人気です。鶏(タッ)がハンマリ(一匹)まるごと入り、さらに野菜も入ったタッハンマリは暑い時期の滋養食として人気があります。シンプルな鍋ですが、お店によってあっさりスープだったりコクのあるスープだったりと個性が感じられます。お気に入りのお店を見つけるまで通ってみないと?!
○補身湯(ケジャングッ)
補身湯(ケジャングッ)は韓国では昔から食べられてきたある肉の鍋。そう、犬の肉なんです。李氏朝鮮時代の有名な漢方医学者である許浚(ホ・ジュン)が17世紀の初めに完成させた「東医宝鑑」にも、「犬の肉は五臓によく、血脈を調節し、胃腸と丈夫にし、骨髄を満たし、腰や膝を温かくし、体の循環をよくし、気力を増進させる」など犬の肉の効能を具体的に記述し、説明しているとか。昔から補身湯は韓国の大衆の健康食とされていたようですね。現在でも伏日になると補身湯を求めて犬肉を食べられる食堂に足を運ぶ人が多く見られます。
<番外編>地方によってはアズキ粥を作って食べると疫病神を追い払い、疾病にもかからず夏バテもしないと信じられてきたため、初伏から末伏までこのアズキ粥を作って食べたりもします。
以上、三伏の食べ物についてご紹介しましたが、いかがでしたか?特に初伏の日などは、会社のメンバー総出で参鶏湯を食べに繰り出したりするので、スタミナフードのお店は大賑わい。だからナビ一行は前日に行ってみたりしましたが、やはり同じ考えの人がすでに・・・皆さんも韓国にお越しの際は、韓国式スタミナフードにトライされてはいかがでしょうか?代表的な滋養食なので、夏に限らず元気が出ないときに食べたりする人も多いんですよ。以上、年々ソウルも暑くなる気がするソウルナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-07-30