季節限定、韓国でしか食べられない、豆乳麺!
こんにちは、ソウルナビです。韓国の夏の食べ物?というと皆さんは何を思い出されるでしょうか?やっぱり冷たい冷麺にデザートにはパッビンス、あるいは体に良いといわれる参鶏湯?しかし韓国の夏の食べ物といえば必ず忘れてはならない食べ物があるんです。それが「コングクス」!今日はナビが大好きなコングクスについて、ご紹介しましょう。
コングクスとは?
ひとことでいえば「豆乳麺」。大豆で作った冷たいスープの中に麺が入っています。この白いスープがまた涼しげで食欲をそそります。しかしこの豆乳に麺!という食感が日本人に全く馴染みがないからか、日本からの旅行者には不評のよう。でもナビとしては是非食べて行ってほしいメニューの1つなんです。豆乳というより大豆をいかにもコシコシこして作りました!という感じのスープがたまりません。ただ味がいまいち単調なので、一般的には塩を入れたり、キムチと一緒に食べたりします。
夏のみ食べるコングクス!
冷麺やパッビンスなど1年中食べられるメニューが多くなった中、いまだ季節限定でがんばるのがコングクス。お店の看板に「コングクス」「コングクス・ケシ(開始)」という張り紙を見かけると、ああ夏が来たんだなあと思います。そして秋を迎える頃、コングクスを食べに行っても「もうありません」「終わりました」という声を聞くようになると、夏が終わったことを実感するのです。
ひとえにコングクス、といっても、いろんなコングクスがあります。専門店からフードコーと、麺&マンドゥ専門店、中華料理店、プンシッ(軽食堂)まで多種多様。それではそれぞれのコングクスをちょっと見て参りましょう。
★専門店のコングクス「チンジュフェグァン」(市庁)
コングクスの専門店といえば、なんといってもまずココがあげられるでしょう。国産、しかも名産地の江原道の豆を直接ひいているだけあって、スープはかなり濃厚。またこちらはテーブルの上に塩がありません。塩なんぞで調節しなくてもおいしい!というお店の自信が感じられます。ここでコングクスを食べない限りはコングクス通とはいえない?
お値段:7000ウォン
★フードコートのコングクス「ソウル駅フードコート」(ソウル駅3F)
探してみたのですが、意外とフードコートにコングクスはありません。ソウル駅のフードコートには珍しくありました。最初スープをすくって食べてみると、ちょっと薄い。塩をどばどば入れて食べていると、下の方に豆の滓が沈んでいました。具は玉子がポイント。味的にはいまいちですが、どうしても食べたいときにオススメ。ただしちゃんとかきまぜてから食べましょう。
お値段:5500ウォン
★麺&マンドゥ専門店のコングクス、その1「明洞餃子」(明洞)
コングクスといえば麺料理。やっぱり麺専門店には夏場、コングクスがメニューとして並ぶところが多いのです。明洞にある有名店「明洞餃子」ももちろん、コングクスは夏の代表メニュー。スープは白というよりちょっと濁り系。見ためもごまとキュウリが添えられてお上品、またさすがに麺がおいしいコングクス。コングクスの中では最もスタンダードといえるでしょう。しかしやっぱりここでも日本人旅行者に人気がないそう。「大豆汁麺」という日本語の名前がよくないのかも、、、
お値段:5500ウォン
★麺&マンドゥ専門店のコングクス、その2「ミョンドンカルグクス」(東大門・プレヤタウン11F)※閉店
こちらのコングクスもスープが自家製なのがウリ。確かにここのスープはクリーム色でコクがあります。しかしなんといってもいいのが冷たすぎないこと。氷も入っていないのでスープが薄くなることはありません。そしてこちらのウリ、ナビがノンストップ状態になるキムチもたまりません。
お値段:5000ウォン
★プンシッのコングクス
(梨泰院のあるプンシッ)
なぜかマンドゥを扱っているプンシッにはコングクスが多いような。ここは小さな店ですが豆は国産、自前がウリ。氷が入っていますが、するすると食べられる、とっても食べやすいコングクスでした。
お値段:4000ウォン
行き方:ハミルトンホテル前のT字路をまっすぐ坂を下りる。1つ目の角を過ぎてすぐ右手。徒歩約2分。
★中華料理店のコングクス、その1「新新園」(仁寺洞)
実は中華料理屋さんでもコングクスは定番のメニュー。ということはもともと中華料理?という気もしないことはないのですが、、、こちらのスープもかなり濃厚、また具の半熟卵がいいですね。ただ麺がやや固め。固めが好きな人にはいいかも。表に大きく目立つように「冷コングクス」ちょっとうれしくなってしまいます。
お値段:4000ウォン
行き方:タプコル公園の十字路から仁寺洞通りをまっすぐ、仁寺洞十字路の手前。徒歩約5分。
★中華料理店のコングクス、その2「王書房」(市庁)
ココのコングクスは黒い。これがまず特徴。具にトマトと半熟卵。トマトはプンシクのコングクスでもよくみかけますが、ここのはかなり大きい。そして麺。手打ち麺がウリの店らしく、麺がまたおいしい。
お値段:4500ウォン
行き方:市庁を正面に見て右の道をまっすぐ。スターバックスの手前。徒歩約3分。
★豆腐専門店のコングクス「チョンウォンスントゥブ明洞店」(明洞)
豆腐専門店、ということで豆を扱う専門店だけに期待。ただ予想と違ってスープは薄め。また麺は少し固さが。プチトマトがポイント。
お値段:4000ウォン
行き方:明洞にある「Ava tar」を正面に見てすぐ右の道をまっすぐ。徒歩2分。
味付けにかかせない、塩とキムチ!
コングクスを食べるとき、欠かせないのが塩とキムチ。とかく単調な味ですので、塩を入れて自分好みの味にしましょう。ソルロンタンと同じく、塩の入れ加減がとっても味の大事なポイント。またキムチも重要なポイント。実はコングクスにキムチを入れて赤く染めて食べる人も多いのです。
いかがでしたか?日本で言えば「冷やし中華」みたいな位置づけでしょうか?このコングクスはご覧のように大豆がたっぷり入っているので、もちろん健康食。暑い夏場を乗り切るのにも欠かせない食べ物です。またもともとは韓国の家庭料理らしく、自分の家で食べるコングクスが一番おいしいとか。しかし残念ながらソウルに在住する日本人にも評判が今一つ。ナビとして理解者が少ないのが残念です。日本にある韓国料理屋さんでもなかなか食べられないメニューの1つであるコングクスを、せっかく夏のソウルにいらっしゃっるのであれば、一食味わってみてはいかがでしょう?ただし大豆だけにおなかにはきます。おなかが弱いときは気を付けましょう。それでは十数年前にソウルでコングクスに出会ってからずっとコングクスにはまっているソウルナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2004-08-16