パッピンス食べ比べ2010!

年々、味&質ともにレベルアップしている韓国のかき氷、パッピンス!!今年はどんなピンスが!?

こんにちは!ソウルナビです。今年もやって来た、暑い夏!!そして夏といえば!?ジリジリと照りつける太陽に、アスファルトやビルの谷間からこみあげる熱気に疲れた夏の心と体を癒してくれる、この季節限定の甘くて冷た~いあのスイーツ!!そうです、韓国の夏スイーツの代表、パッピンスの季節ですねー!パッピンスとはパッ=小豆、ピンス=氷という意味で、直訳すると「小豆かき氷」。日本にもあるかき氷だけれど、韓国のピンスはトッピングに小豆の他にも各種フルーツやアイス、餅や最近なんかはナッツなどものっていて、見た目にも豪華なものが多くバラエティーが豊か。ナビでは毎年いろんなお店をまわってそんなパッピンスの食べ歩き、食べ比べをしているんですが、今年もしっかり行ってきましたョ!ナビ記者のおたみさん、あっきーとナビスタッフなかゆの3人で、今年は人気の観光エリア明洞(ミョンドン)と仁寺洞(インサドン)、それからオシャレなカフェがいっぱい集まる新沙洞のカロスキルにあるお店合計8店、11種類のピンスをチェック!!それではいってみよ!

◇◇◇明洞エリア◇◇◇

■caffé bene (明洞NOON SQUARE店)
 ~カフェ・べネ~

このところ急速に数を増やしていて、今や街のあちこちで見かけるコーヒーショップチェーン「べネ」。去年の夏にリニューアルオープンした明洞のショッピングビル「NOON SQUARE」(ヌーンスクエア)の地下にもお店があります。こちらはコーヒーだけでなく、ワッフルやジェラートなどスイーツメニューも豊富。夏にはパッピンスも出るのでは!?と期待して行ってみると、やっぱりありました!ラインナップはミルク味のスタンダードなパッピンスと、イチゴ味のタルギ(苺)ピンス。日本でイチゴ味のかき氷は定番だけれど、韓国ではちょっと珍しいタルギピンスを食べてみることに!
 ☆タルギ(苺)ピンス-Strawberry Sherbet  10,300ウォン
「わわ、かなりビッグなボールに入ってるね~。」
「イチゴの色がカワイイ!」
「イチゴは冷凍か・・・ま、この季節だったら仕方ないし、冷たいピンスにはいいかもね」

「イチゴアイスはなかなかイケル。なめらか~。」
「ここって、アイスもウリみたいだもんね。」

「シロップは・・・コレ、イチゴなのか??」

「うーん、でも全体的にかなり甘め!量も多いし、3人で完食するにはちょっと大変!?」
「でも、周りのお客さんも結構たくさんこのタルギピンスを食べてるみたい。しかも2人とかで。人気なのかな~?!」

■TEA`US (1号店)
 ~ティーアス(ティアス)~

人気俳優クォン・サンウ氏がプロデュースするカフェとして有名なこちら。韓国のブログで、「ここのピンスが美味しかった!」という去年の記事を何件か見かけたので行ってみると、カフェ入口階段に貼られた等身大(?)のクォン・サンウ氏の写真の間にパッピンスのポスターが。今年もやっているみたいです。小豆がたくさんのかった「クラッシックピンス」と緑茶味の「ノクチャピンス」、それからフルーツがカラフルな「フルーツピンス」の中から、スタンダードな「クラッシックピンス」と、写真のキウイが美味しそうな「ノクチャピンス」を注文~。
 ☆Classic Ice Flakes-クレシッ(クラシック)ピンス  7,000ウォン
「思ったより結構ボリュームがあるねえ!」
「盛り付けは写真より豪華に見えるかも!」

「では、上にのったお餅を、っと。・・・ん、んん??!」
「どうしたの!?(食べてみる)なんだ、この固さは・・・乾燥しているのか、もとからなのか???」

「小豆ときな粉は香ばしくっていいかもよ。」
「そうかな?この小豆、かなり甘めだね。練乳もたっぷり。わ、小豆の層が厚い~。たっぷりなのはいいけど、これはちょっと多すぎ!?」
 ☆Green Tea Ice Flakes-ノッチャ(緑茶)ピンス  8,000ウォン
「これもサンプルの写真どおりだ~」
「緑茶のグリーンにキウイの緑。めっちゃ緑色やね!」
「このキウイに惹かれて注文したけど、そういえば緑茶とキウイって味的には合うのかな!?」

(キウイ部分をすくって一口。)
「・・・。」
「キウイの酸っぱさと緑茶味、それに小豆の甘さが・・・;」
「キウイも緑茶も好きだけど、一緒に食べないほうがいいかも~。いろどりはキレイだけど。」
「そうかな、思ったよりイケてるかもよ?」

「こっちももう一つと同じで小豆がたっぷり。練乳はもっとたっぷり!?かなり甘い~~」

 ■café maNna (新世界百貨店新館10階)
 ~カフェ・マンナ~

こちらも「新世界百貨店本店のミルクピンスが美味しい」との現地口コミ情報をもとに、お次にやってきたのは百貨店の新館10階にある「café maNna」(カフェマンナ)。店内は午後のひとときを楽しいおしゃべりで過ごすおばさまたちでいっぱい!?とっても賑やかです・・・。こちらにはウワサのミルクピンスのほか、メニューを見てみると緑茶、コーヒー、ヨーグルトなど種類がいろいろ。その中に、珍しいポップンジャ(覆盆子)のピンスが!?ワインのようにした伝統酒で有名な、あのポップンジャ、山イチゴの一種です。一体、どんなの!?っと、ミルクピンスにこのポップンジャピンスをセレクト~!
 ☆ウユ(牛乳)ピンス-Snow Corn with Milk  6,000ウォン
「おお、シンプル!サイズは小さめだね。」
「餅が二個・・・カワイイというか、もうちょっとのってれば!?」
「じゃ、いただきまーす」

「ん、ホントに牛乳だー」
「昔って、こんな小豆+牛乳だけのシンプルなパッピンスが主流だったらしいよね。」

「うん、味もすごくシンプル。地味だけど甘すぎずなかなか美味しい!」

「しかしこれで6,000ウォンってのはちと高い!?デパートのカフェだからこんなもんなのか~?」
 ☆ポップンジャ(覆盆子)ピンス-Snow Corn with Wild Berry  8,000ウォン
「これがポップンジャピンスか!本物のポップンジャとかがのってるのかと思ったら、そうではないみたい。上のアイスはポップンジャ味かな!?」
「うーん、どうやらイチゴアイス??」
「中のシロップはかなりポップンジャ色だね~」
「ポップンジャの味、する??」
「うん、かすかにするような、しないような・・・」

「全体的にはミルクピンスよりもちょっと小豆が多めかな。アイスもあるし、こっちは結構甘めかも。」

「またこれが8,000ウォンって・・・ミルクより2,000ウォンも高いんだね。」

◇◇◇仁寺洞エリア◇◇◇

■アルムダウン茶博物館(Tea gallery)

伝統茶カフェがたくさんあるこのエリアは、夏になるとパッピンスを食べられるところがたくさん。その中でも特にピンスが美味しい!と現地ブログで評判なのがこちらの「アルムダウン茶博物館」。110種類以上にもおよぶ世界のお茶が集められて、まさに名前の通りお茶の博物館です。落ち着いた韓屋(伝統家屋)の中庭に配置されたカフェテーブルは雰囲気も満点!そんなこちらのパッピンスメニューは緑茶と紅茶。さすがお茶の博物館、両方ともお茶ですね。ふたつのうち、今まではあまり見かけなかった紅茶味を注文してみました~。
 ☆ホンチャ(紅茶)ピンス  14,000ウォン
「わー、なんかスゴイのが出てきた!」
「氷の形がまん丸できれい~。色はまさしく紅茶っぽいね!」
「ん?でも量とかはそんなに多くなさそうだし、これで14,000ウォンってちょっと高くない!?」

「氷と別になっている練乳と・・・これはナッツ?下には小豆が入っているみたい。」
「どうやって食べるのかな??」

(スタッフにたずねてみる)
スタッフ: 「こうやって真ん中を少しくずして、ここにお好みでナッツと小豆、練乳をかけてください~」
「わお、ちゃんと紅茶の味がする!」
「ほんとだ、さすがお茶の専門店!いままで食べた紅茶のピンスって、こんなに紅茶の味しなかったよー」
「香りも良いねー!」

「練乳と混ざったら、ロイヤルミルクティみたいな感じ!」
「うん、なんというか高貴な味!?」
「まさにロイヤルだね!上品な味~!」
「ナッツもアーモンドにクルミにカシューナッツに・・・いろんな種類があるし、紅茶や小豆にも合うね!」
「カリカリした歯ごたえがいい~」

「うまああぁい!!おいしー!!」
「この美味しさと高級感のある味なら、お値段も納得できるかも!」

「氷がモリモリだから、さらにそれに小豆とかをかけるのがちょっとめんどくさいかもしれないけど・・・ポロポロこぼれるしね^^;」
ちなみにこちらのかき氷には、小粒の濃厚抹茶クッキーがついてきます。さらに、焼餅のサービスも!冷たいピンスのお供にぴったり!

■ピジュン

メインストリートを歩いていると、有名なお餅の専門店「ピジュン」の前に美味しそうなパッピンスの写真を発見!ノクチャ(緑茶)、タンホバッ(かぼちゃ)、イェンナル(昔風)といくつか種類があるみたい。タンホバッはちょっと珍しいかも!?と、さっそくお店に入って注文すると・・・店員さん曰く「実はもう品切れで、今後も作る予定はないんです。販売を終了しました。」がーん。しかし、「代わりに、ちょっと変わったものだったら五味子(オミジャ)ピンスがあるんですが、いかがですか?」と店員さん。何!?オミジャというと伝統茶としてよく飲まれる、甘い、酸っぱい、苦い、辛い、しょっぱいと五つの味がするというあの実のコト?韓国っぽくて良さそう!じゃ、それ一つお願いしまーす。
 ☆オミジャ(五味子)ピンス  5,000ウォン
「なかなか豪華な感じだね!」
「器とか餅とかが素朴な感じもしてイロイロのってるし、昔っぽさがありながら賑やかで良いね~」
「あ、ちゃんとオミジャの実も!ホンモノだー」
「スイカものってるね!見た目だけでも期待大~~!!」
「わあ、餅が柔らかい~!おいしい!!」
「ホント!さすが専門店のお餅だね!」
「オミジャの実が甘酸っぱくて美味しいー!色もカワイイし!」

「もう一つの黒っぽい実は何だ??」
「ブルーベリーだね!」

「氷にはオミジャ味のシロップもかかってるよ。」

「こんなに材料もちゃんとしてて、この値段はスゴくない!?」
「たしかに。甘すぎず、さっぱりしててホント美味しい~~!!」
「夏に仁寺洞散策するとき、ちょっと休憩していただくのにぴったりかもね!」
■C four cake boutique
 ~シーフォー・ケーキブティック(シポ・ケイッブティッ)~

カロスキルのメインストリートとはちょっと外れた場所にあるカフェ。もともとケーキの美味しい専門店として有名なこちらのお店。さらに地元のブログ情報によると、毎年夏に出るパッピンスがとっても美味しいとか。ということで、期待をふくらませながらカロスキル周辺の1軒目はこちら「C four」(シーフォー)へ!中に入ると、カロスキルにある他のカフェとはちょっと違った雰囲気!?カジュアルだったりひたすらシンプルだったり、ちょっと奇をてらったりしたようなインテリアではなく、良い意味で昔からある正統派喫茶店のよう!?全体的にキチンとしていてちょっと高級感も。メニュー表を見ると、ピンスは普通のパッピンスとミルクティーピンスの二つ。わわ、ここでも紅茶系が!この夏のピンスの流行なのか!?お店のスタッフにきいてみると、去年まではコーヒーピンスだったのを今年からミルクティーにしたのだとか。
 ☆Milk Tea Frappe-ミルクティーピンス  13,000ウォン
「これも(仁寺洞のアルムダウン茶博物館のように)氷とトッピングが別々になってるタイプだね!」
「こっちは人数分の取り皿が付いてるよ。これに各自氷と小豆をとって食べるみたい。」
「シンプルなガラスの器が見た目にも涼しそう~。」
「ところでこの氷、形がちょっと変わってない!?」
「ちょっと前によく見かけたヌンコッ(雪の華)ピンスみたい~」
「平らな感じに削ってあるね」

(スプーンを入れる)
「あっ、すごく柔らかい!!」

「小豆も粒がしっかりしていて甘すぎず美味しい!手作りってカンジだね。紅茶味にも合ってる。」

「紅茶の味もしっかりしてる!」
「うーん、でも氷があまりにもフワフワしてるから、食べてみると見た目よりも量はそんなにないね。すぐ溶けちゃうし。」
「でも、味はなかなかイケるし、何よりもお店の落ち着いた雰囲気も良いから、この辺りで静かにゆっくりと休みたいときにいただくのにはちょうど良さそう!」

■Mug for Rabbit
 ~マグフォーラビット(マグポレビッ)~

カロスキルのメインストリートに、比較的以前からある人気のカフェ「Mug for Rabbit」(マグフォーラビット)。白壁に青いベランダや日除けのついた外観はシンプルながらも可愛らしいカンジ。名前の通りラビット=うさぎがお店のイメージキャラクターとなっており、店内の所々にはウサちゃんが。オープンテラス風になった1階と、ちょっと地下に降りる半地下階、それから2階にも席のある造りになっています。こちらには毎年夏に「カップピンス」と呼ばれるカップ入りのかき氷が販売されるのですが、今年はミルク、コーヒー、ノクチャ(緑茶)、アールグレイの4種類の味が出ているよう。この中で、今回の食べ歩きでまだいただいていないコーヒー味と、今年の流行と見られる紅茶系のアールグレイの二つを注文してみることに。
 ☆コッピンス(カップピンス)―コピ(コーヒー)、オルグレイ(アールグレイ)  各7,500ウォン
コーヒー

コーヒー

アールグレイ

アールグレイ

「見た目、結構地味!?」
「サイズは大きめだけど・・・これで一つ7500ウォンか。なんか期待してたのと違うな~^^;」
「小豆に練乳たっぷり!」

「じゃ、食べてみよっか」
「小豆、餅、練乳とシンプルなトッピングだけどかなり甘いね!!」
「カップが深いから、ちょっと食べにくいかな。下に沈んでいるコーヒーやアールグレイに、なかなか届かない!」
「これって、混ぜ混ぜして食べたい韓国人にはストレスたまるのでは!?氷も固めだし」

「ようやくコーヒー味に到達!・・・ん、缶コーヒーみたいな味・・・」
「甘い麦茶のような気も!?」
「オシャレなお店で人気もあるから、美味しいコーヒー味を想像していたのに、ちょっと期待外れかも・・・」
「アールグレイのほうも、コレって紅茶の味??なんか、別の味がするような?」
「あ、柚子茶の味!??」
「確かに。言われてみればそんな気も。」

「これはあくまでも、味よりテイクアウトで歩きながら食べられるってとこがポイントなのかもよ。」
「そうだね、暑い日にカロスキルを歩いていて、カフェでゆっくり休憩する時間は無いけどピンスが食べたい!って時にはいいかもね。」

■coffeesmith ~コーヒー(コピ)スミス~

メインストリート沿いに去年の夏頃オープンし、2階まで全面オープンになった大胆な店構えが目を引き話題になったこちらのカフェ。「coffeesmith」(コーヒースミス)って名前も印象的ですよね。(スミスって、誰!?)現地のウワサでは、こちらのピンスも美味しいとか。注文カウンターでメニューをチェックすると・・・ありました、その名も「スミスピンス」。普通のパッピンス、コーヒー、緑茶、ミルクティー、ヨーグルトと味のバラエティーは豊かなよう。ここでも紅茶味、ありますね。今まで食べてないヨーグルト味にしようかと思いましたが、お店のスタッフにおススメをきいてみると普通のパッピンスと緑茶が人気とか。ということで、緑茶を選択!
 ☆Smithピンス(緑茶)  12,000ウォン
「シンプルだけど緑茶色がキレイだね!ガラスの器も涼しそう。」
「ちょっと前に流行った緑茶ピンスの典型ってカンジもするけど・・・」
「中に小豆と、それからナッツが入ってるらしいよ!」
「確かに、ガラスの器越しにナッツのようなものが見える!?」
「このアイス、すっごく味が濃厚!」
「なめらか~」
「ホントだ、日本の抹茶アイスみたいな!?ほろ苦さもあって、結構好きな味!」

「氷のほうは、緑茶シロップ入りで凍らせものを削ってるみたいだね。中のほうまで緑色だ~。」
「氷のほうも日本の抹茶っぽい味!美味しい~。ふんわりしてるし。」

「っと、小豆も出てきた。ナッツもいろんな種類のが入ってるよ。量もたくさん。香ばしい~」
「全体的に抹茶っぽい味が効いてて甘さはちょうどいいし、小豆やナッツともバランスが良いね!」

◆◇◆ベストスリー発表!!◆◇◆

合計8店、11種類のピンスの中から、食べ比べメンバー3人それぞれのお気に入りを発表~!
 ●おたみさん
甘ったるいものよりさっぱり系が好み。具体的に言うと、甘い缶詰小豆とコンデンスミルクたっぷり、というものより、生フルーツやアイス、シャーベットが上に盛ってあるものや、氷に掛かっているソース?!も酸味のきいた柑橘系やコーヒー、紅茶といった苦味のきいたものが好み。毎年少しずつ変化しているパッピンスですが、今年の流れ(流行)はけっこううれしいかも~!
☆1位 仁寺洞「ピジュン」の五味子ピンス

今までの経験上、伝統餅屋さんのパッピンスはあまり…というのがほとんどだったので、今回も期待せずに入店。仁寺洞らしいオミジャピンスをオーダーしてみると、いやいや意外や意外、見た目からしてかなりいいじゃん、いいじゃん(テンションアップ)。ちゃんとオミジャの実のほか、スイカやブルーベリー?!といった生フルーツも入って、アイスものって、さらにヨモギ餅まで。全体のバランスも悪くないない。氷にはオミジャが掛かっているから、酸味と苦味と甘みと…という、もともとのオミジャ自体の味と他の具がミックスされて後味さっぱり。この酸味が夏の疲れも癒してくれそう。しかも、この材料、ボリュームで値段も安い!これは堂々1位!
☆2位 仁寺洞「アルムダウン茶博物館」の紅茶ピンス

まずお店の雰囲気がとても落ち着けるのが◎。ズラリと並ぶお店とたくさんの人にもまれたあとココにやってくると、静かな別世界が広がっています。さて、そんな静かなお店でのんびりいただくアイスデザート、紅茶ピンス。見た目はかなりシンプル。山盛りの紅茶色の氷、コンデンスミルク、ナッツ&あずきが別々に出てきて、好みに合わせて入れられるようになっています。これもグッド。ちょっぴり苦味のきいた紅茶ごおり、香ばしいナッツ、甘さ控えめのあずき、コンデンスミルクのマッチング、いいです!ロイヤルミルクティーのような高貴が味さえしてきます。さっぱりしていて飽きもこないし、夏の休憩にぴったりです。
☆3位 カロスキル「coffeesmith」の緑茶ピンス

値段もあんまり変わらず、C4のミルクティーピンスと悩みましたが、緑茶アイスものっかってナッツもゴロゴロ・・・のスミスピンスが3位に。昔、緑茶が流行ったころに出てきたタイプですが、このスプーンですくえばゴロゴロ入ってくるナッツの量に負けました。香ばしいっ。ピーナッツだけかと思いきや、アーモンド、カシューナッツっぽいのも。お店はいつも人が多くてのんびりとはいきませんが、カロスギルだけにオシャレな地元の若者に混じってティータイムするのもいいかも。
 ●あっきー
ここ数年、味、トッピングともに洗練されたピンスが毎年出てきているのが嬉しいところ。一つ一つの素材がちゃんとしていて全体のバランスがとれているものや、斬新なトッピングがされたピンスと出会うたびに感心してしまいます。毎年、そんなピンスを発見するのが夏の楽しみの一つ!でも、ひと昔前に主流だった缶詰の小豆やフルーツ、ナタデココなどがトッピングされたチープなパッピンスもそれはそれで好きかも。って、ピンス類は基本的にどんなものでもアリ!?なんですが、トッピングや形式はさておき、すぐに溶けちゃうピンスはちょっと許せないかな!?
☆1位 仁寺洞「ピジュン」の五味子ピンス

柔らかくて美味しい餅がとても印象的で、さすが専門店の餅は違うな、と感じました。全体的には甘さ控えめだけれど五味子やブルーベリーの自然な甘酸っぱさでさらに爽やか度がアップ。この程よい甘みとさっぱり感は、暑い日にいただくとホントに癒されそう。またトッピングは素朴さもありながら色合いが賑やかで、バランス的にもきれい。本物の五味子やブルーベリーの実が使われているので、パッと見にもキチンとした印象が感じられるというところも気に入りました。さらにこのクオリティーで5,000ウォンというリーズナブルさ。さらに、量的に物足りないということもありません。味、見た目、ボリューム、価格と全てにおいて合格ピンス!!
☆2位 カロスキル「coffeesmith」の緑茶ピンス

抹茶のほろ苦さと香りがしっかりと感じられるパッピンス。アイスも抹茶の氷部分も美味しかった!ガラスの器にこんもりと盛られたきれいな緑色の氷の頂上に、バランスよく抹茶アイスが鎮座している、涼しげで洗練された姿もグッド。このように見た目はごくシンプルですが、氷の中に隠されたナッツの種類が豊富で量も多く、飽きずに最後までいただけたところも良かったです!ほろ苦い抹茶味に甘すぎない小豆と香ばしいナッツの組み合わせ、思い出すとまた食べたくなるな~。賑やかでカジュアルなお店の雰囲気も好き!
☆3位 仁寺洞「アルムダウン茶博物館」の紅茶ピンス

去年あたりから見かけるようになった紅茶味のピンスですが、今まで食べたものはどれも紅茶の味がかなり薄めでした。でもこちらは紅茶の味と香りをちゃんと感じられるところがスゴイ。練乳と小豆、ナッツともよく合っていました。これらのトッピングを各自でかけながらいただくのも面白い。ただ、ちょっと面倒といえば面倒かも!?せっかくお盆の上にキレイに並べられて出てくるのに、氷がモリモリに盛られているのでこぼれやすく、上品にいただくのには少し神経を使うというか。この点、ちゃんと小皿に取り分けていただけ、同じく紅茶味がしっかりていて小豆も美味しかったカロスキル「c4」の紅茶ピンスと悩みましたが・・・やはり専門店ならではの上品な紅茶味にナッツと練乳の組み合わせが美味しかったから、こちらをベスト3に!
 ●なかゆ
韓国に住み始めたころは韓国人に誘われてよくパッピンスを食べました。でも缶詰のフルーツが乗ったような古臭いパッピンスしか食べたことがなく、甘いし歯にしみるしでいまいちパッピンスの魅力がわからずに今まで来てしまいました。今回はじめてちゃんとしたパッピンスのおいしさを知って、この夏はパッピンスにはまりそうな予感です!!
☆1位 仁寺洞「アルムダウン茶博物館」の紅茶ピンス

大人の上品なお味のパッピンスでした。見た目はすごく地味なので、パッピンスといえばカラフルなイメージがあったので、正直これで14,000ウォン?!ってちょっとがっかりしました。でも一口食べてみて超濃厚な紅茶と冷たい氷とほんのり甘い練乳の絶妙な組み合わせにやられました。すっごいおいしいです。もともと紅茶はあんまり好きじゃないのに、これはほんとにおいしくて結構な量だったのに最後まで飽きずにおいしく食べられました。ナッツも高級感あるものが使われてて◎。
☆2位 仁寺洞「ピジュン」の五味子ピンス

韓国のお餅といえば歯ごたえがあるものが多いなか、まずお餅のやわらかさにびっくりしました。さすがお餅の専門店という感じです。全体的に甘さ控えめで、五味子の甘酸っぱさがさっぱりしていて食べやすかったです。暑さでぐったり疲れた体が元気になったような!お餅や五味子といった韓国チックな食材がトッピングに使われているので、観光で来た人に是非オススメしたくなる一品です。
☆3位 カロスキル「coffeesmith」の緑茶ピンス

抹茶味のアイスがすごくなめらかで、ひんやり濃厚でおいしかったです。抹茶なだけにそんなに甘すぎもせず、最後までおいしく食べられました。カロスキルの中では大型の目立つカフェで、気軽な雰囲気で入りやすいのもいいです。

★★★オマケ★★★ パッピンスの10年を振り返る!!

毎年夏にお送りしているパッピンス特集。今回でなんと記念すべき第10回目を迎えました~!!ということは10年目ってコトでもあるんですね!^^ そこで、第1回目2001年から今年にわたって10年間における韓国のパッピンスの変遷を、過去の記事でたどってみるっていうのもオモシロいかも!?気になる方はチェックしてみてくださいネ!
今年のパッピンス食べ比べ、いかがでしたか!?今回はベストスリーに選んだピンスが、三人ともみごとに同じだったのにはビックリ!でも、選ばれなかったピンスたちの中にも評判の良いのはいくつかあったような!?パッピンスに限らず他のお菓子類全般に言えそうですが、韓国のスイーツってここ何年かで急速に洗練されレベルが上がってきているように思います。今年は、ちょっと前まで主流だったデコレーションがゴテゴテしているものよりも、シンプルでもより味や質を追求したようなピンスをたくさん見かけるような~。特に、小豆とミルクのシンプルな昔風のパッピンスの人気が高まっているようで、他には紅茶味のもの、ナッツ入りのもの、それからトッピングを後からのせるものなどが今年の流行みたい!?毎年ちょっとずつ進化(?)しているパッピンス。みなさんも夏の韓国にお越しの際は、ぜひ味わってみてくださいネ!以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-07-09

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